くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

ゲルマン魂

2011-03-25 10:21:43 | Weblog
原発事故の影響により
関東東北地方では計画停電が実施されるなど、
電力不足が深刻になっているようでございまして
一般家庭でも極力電気を使わないように
当局からお達しが出されているのでございます。

しがないイラストレーターの身の上としては、
地震が起きる前から節電には人一倍熱心に取り組んでいましたが
地震後は電気スタンドとPCだけに電源を入れております。
仕事もあるのでこれ以上はちょっと削れません。

しかしもう3月も下旬だというのに、
ここ数日の雪が舞う程の寒さはどうしたものでしょう。
色鉛筆を握り、キーボードを打つ手もかじかんで
思うように動かないではありませんか。

節電節電と言っても身体を壊してしまっては元も子もありません。
気がつけば傍らにあるオイルヒーターのスイッチに
思わずそ~っと手を伸ばしておりました。

「パチン」という確かなスイッチの音を聞いたのですが
その後も部屋は一向に暖かくなりません。
ふと目をやると電源のランプが付いていないではないですか。
何度もスイッチを入れたり切ったりしても電源が入らず、
その夜は大変寒い思いを致したものです。
被災地のことを思えばお恥ずかしい限りですが…

はるか昔にブログで紹介しましたが
私のオイルヒーターはDBK(デーベーカー)といドイツのメーカー製で、
そのドイツらしい堅牢なデザインが気に入って購入したものです。

とても気に入っていたので一生使い続けるつもりだったのですが
まさかたった8年で故障してしまうとはね。
「ゲルマン魂を見せてみろ!!」と怒鳴りつけてやりたい所ですけど
私の声量では大して効果はありますまい。

もう暖かくなるだろうし、節電のためにほとんど使わないだろうから、
来シーズンに修理にだそうかとも思いましたが、
覚えてるうちに頼んでしまおうということで、
翌日に代理店のサポートセンターに電話をしました。

「メーカーと型番をお知らせください」と言うので
「デーベーカーのATZ12/9J」ですと答えたら、
「ディービーケーの9Jですね?」と反復されました。

せっかく現地読みしたのに…!と、軽くムッとしましたが、
近いうちに出張修理にきてくれるそうです。
もちろん有料で…。

早く暖かくならないかしら。

地震、その後

2011-03-18 08:02:38 | Weblog
先週は花粉症が辛いという話を書こうと思っていたのですが
東日本大地震が起きてしまい、
その被害があまりに大きいので気分的にそれどころではなくなっておりました。

未だに被害の全容も分かっていない状況ですが
被災された方々には心からのお見舞いを申し上げます。

私が小学校4年から高校卒業まで住んでいた福島県白河市でも
土砂崩れなどで人命を含む大きな被害が出ているようで、
けっこう他人事じゃなかったりしますけど、
友人知人が無事だったことが不幸中の幸いといった所です。

地震の影響により、スーパーやコンビニの棚はスッカラカンになり、
電車の本数は減ってダイヤは乱れ、毎日どこかで停電が起き、
花粉症のくしゃみと鼻水が止まらないという甚だ不便な日々ですが、
被災地の方々の苦労を考えれば比べるのも失礼なレベルでしょう。

現地に行って救助活動をしたり、医療行為を行う能力も無い私にとって、
今できることは募金、献血、節電、買い溜めをしないことくらいです。
そして可能な限り今まで通りに行動して、
社会を停滞させずに動かすための小さな力でありたいものです。

テレビを見て悲しい気持ちになるのは当たり前ですが
私が悲しい思いをしようが、しまいが、
被災された方々には何の影響も無いわけで、
過度の悲しみはもはや自分の中の問題でしかないですよね。

世の中を俯瞰することで、己の分をしっかりとわきまえて、
全体の効率にとってプラスになるように行動していきたいと思います。

毎日ヨーグルトを食べると花粉症の症状が和らぐという話を聞いて、
先々週から試していたのですが、
もはやヨーグルトはどこにも売っていません…。
効果の程は来年に持ち越しですね。

ヨーグルトはどうか知りませんけど、
地震が起きてスッカラカンになったスーパーの棚を見て、
いろんな食材が東北から来ていたんだなぁ、と気付かされました。

一日も早く豊かな東北が復活し、
正常な社会に戻りますように。

かぶ

2011-03-04 08:06:31 | Weblog
日常会話の中で「かぶ」と聞くと
果たして「株」のことなのか「蕪」のことなのか、
考え込んでしまうことは誰にでもあることです。

ですがこのブログで「かぶ」という単語が出てきた場合、
きっと後者の「蕪」の方であろうということは
何度か読んでいただけている方であれば
容易に察しが付くことでしょう。

今年の冬は例年より多くの蕪を食べた気がします。
これといって特に理由はありませんが、
一人暮らしで消費するには適当な量で売られているからでしょうか?
旬なので値段もお手頃ですしね。

私に買われたきた蕪は一体どういう運命を辿るのか…、

まずは頭髪を刈り取られて丸坊主にされ、
包丁で衣服を切り取られて非常にデリケートな姿にされた上で、
米糠のパックを施されます。
っていうか米糠に生き埋めにされて、乳酸菌のエサにされてしまうのです。

要約すれば糠漬けにされるということですが、
寒い冬場のことですので乳酸菌の活動も鈍っており、
しっかりと漬けるためには丸二日は埋めておく必要があります。

しっかりと漬かった蕪の糠漬けはごく淡いクリーム色で
とても水々しくて、ちょっと独特のヌメリがあって
柔らかいけれどしっかりと歯ごたえがあります。
これがご飯のおかずや日本酒のお供に最適なわけでございます。

ご飯のお供といえば、最初に刈り取られた頭髪。っていうか葉っぱ。
これは微塵切りにいたしまして胡麻油で炒め、
塩とゴマとオカカを混ぜると、
とても美味しい振り掛けになります。

蕪を使った料理は他にもたくさんあるのでしょうが
この冬はもっぱらこのように蕪を消費しておりました。

ぼちぼち旬も終わって値段も上がり始める頃でしょうか。
そしてもうすぐ春ですね。

ごちそうさまでございました。→蕪