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くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

お仕事の紹介「CELM BELIEF vol.07 」

2013-10-25 11:06:42 | Weblog
今週はお仕事の紹介です。
人材開発会社の季刊誌のイラストを描かせていただきました!

株式会社セルム「CELM BELIEF vol.07 」

以前紹介させていただいたものと同じシリーズです。
今回もデジタルコラージュで制作致しました。
詳しい描き方などはこちらをご覧ください。

「CELM BELIEF vol.06」

「Passion」「Insight」「Belief」「collaboration」「Diversity」の5つのキーワードが
しっかり組みあがった時にイノベーションが成るということで
立体パズルのピースが合わさって電球が出来上がるという様です。



そして中面には完成して煌々とと輝く電球が。
もはや一番遠くの電球はピースの境目が判然としませんがちゃんと描いてます。



同じく中面には見開きのイラストもあります。
パズルの道を行きかうビジネスパーソン達。



え、小さくて見えない?!
でも皆さんちゃんと意志を持って動いていらっしゃいます。
一部を拡大すると、ほら。



実はこのvol.07は少し前に刊行されたもので、
つい先日vol.08のイラストを納品したところです。

いつもとはちょっと違うリアルタッチを求められるのが新鮮で、
毎回楽しく描かせていただいてます。

次号の紹介もお楽しみに!

秋のテンション

2013-10-18 01:43:25 | Weblog
先日の台風が過ぎてからあっという間に秋らしい気候になってしまい、
こないだまで半袖半ズボンで過ごしていたのが噓のように涼しくなってきました。

暑いのは暑いで嫌なのですが、
長袖を羽織るくらい寒くなってくるのも困りものです。
先週までは「早く涼しくならないかなぁ」と呟いていたのに
今週になるとすでに「早く温かくならないかなぁ」と呟いております。

半袖半ズボンで暑くもなく寒くもない位の気候がずっと続けば良いのにと、
四季をめでる日本人にあるまじき妄想を抱いてみたり、
何とも我が儘な話でございますね。

いつの頃からかは忘れましたがここ何年かは
気温の低下とともに元々低いテンションが益々低くなる傾向があります。
傍からはいつもと同じようにしか見えないでしょうけれどね。

でも私の気分などはお構いなしに季節は巡っていくので、
せっかくだから秋を満喫した方が利口というものでございましょう。
秋は何をするにも良い季節と申しますから。

手始めに「スポーツの秋」ということで、
長らく中断していたランニングを再開しようとしました。
幸い妻がマラソン愛好家なので近所の公園へ一緒に走りに行こうとしたのです。

溜まっていた洗濯や掃除などしていたら出発が大幅に遅くなり、
やっと出かけたらお腹が空いたという話になって近所のカフェに入ってキッシュを食べ、
カフェを出た頃には辺りはすっかり暗くなっておりました。
「躓いたら危ないから帰ろう」ということになって歩いて帰宅。

今年も「食欲の秋」だけで終わってしまいそうな気配がプンプンですね。

化粧品を買いに

2013-10-11 09:51:50 | Weblog
外出するついでに妻のお使いで化粧品を買いに行きました。
私が用のある駅に希望の化粧品を扱っている店がちょうどあるというからです。

駅のすぐ近くの雑居ビルにその店はありました。
フロア案内に従って古めかしいエレベーターで5階まで上がったところ、
至って普通のマンションの一室のようなドアがありました。
中は見えません。鉄製の頑丈そうなドアです。

よく見るとドアの横にある呼び鈴を押すように表示されています。
「真ん中の緑のボタンを強めに押してください」と。
だからちょっと強めに押してみました。
何の反応もありません。

もう少し強く押してみるとチャイムが鳴り、中から初老の女性が顔だけを出しました。
妙に肌つやが良く頬が赤い、いかにも化粧品の販売をしている風体です。

予約制のサロンなのでしょうか、
それとも見知らぬ男が立っていたからでしょうか、
突然の来訪者に店員の女性は営業スマイルも無く真顔で「はい」と答えました。

もしや普通の民家の呼び鈴を間違えて押してしまったのかと一瞬戸惑いましたが
確かに店の名前は書いてあるし、この初老の女性はいかにも美容関係者です。

「こんにちは。お使いで来たのですが、これと同じものをください」と
家から持ってきた化粧品の空容器を見せて来店目的を告げました。
私が客だと分かった途端に女性は急に満面の笑みを見せて中へ入るように促してくれました。
やはり私のことを不審者だと思って警戒していたのでしょうね。

店内は雑然としていました。
多分きっと片付けの最中だったのでしょう。
あらゆる引き出しや扉が開け放たれ中のものが床に散乱しています。
何やら施術するための椅子や鏡も3セットほどありましたが
どれもすぐに使えるような状態ではないよでした。

そんな混沌とした店内の一角にガラスのショーケースがポツンとあります。
ギッシリと化粧品が陳列されたそのショーケースを挟んで女性と向き合うことで、
私はようやく客と販売員という役回りを意識することができたのです。

「こちらでございますね?」と、持ってきた空容器と同じ化粧品を出してくれました。
よく分からないけど店の人が言うなら間違いないだろうと思い
「そうです」と適当に答えました。

「新しい化粧水のサンプルも入れておきますね。あとリップクリームも」
そういって女性はサンプルやらチラシやらを化粧品と一緒に袋詰めしてくれました。

ん?リップクリーム?

趣味とはいえ金管楽器の奏者である私にとって唇の乾きは大敵。
私はいつだって理想のリップクリームを追い求めているのです。
男の私ですら聞いたことがある化粧品メーカーのリップクリームなのだから、
さぞ霊験あらたかなことでしょう。

「私趣味でホルン吹いてるんですけど、そのリップクリームは楽器吹くのにもいいですかね?」
と思わず質問してしまいました。
我ながら下手な質問をしたものです。
この女性が楽器のことなんて知ってる分けがありませんからね。

「まぁ!楽器吹いてらっしゃるの?!」
「はぁ」
「どんな曲を演奏してるの?」
「クラシックばかりです」
「例えば?」
「今はモーツァルトの40番を練習してます」
「モーツァルトの50番てどんな曲だったかしら?」
「いえ、40番です」

急に会話が進みだしました。
「どんな曲かしら」と聞かれても、調は何で、どんな時代背景があってとかはさっぱり分かりません。
仕方がないので私は曲の冒頭を歌いました。

「ティララ~ティララ~ティラティ~ラ♪」
「あ、その曲ね、私知ってるわ!私クラシックって大好き!」

滅多に降りることのない駅の雑居ビルにある散らかった美容サロンで
初老の女性と対面しながらモーツァルトの40番を歌う私。
なんてシュールな光景でしょうか。

「ウンナンの気分は上々」のように
部屋の隅から定点カメラで撮影していて欲しいと思った一日でございました。


ヘッドレスト

2013-10-04 10:37:00 | Weblog
仕事用のデスクチェアに付ける専用のヘッドレストを購入しました。
ついでと言っては何ですが座面もだいぶ汚れていたので交換しました。

ここだけの話、妻には内緒で…。

仕事部屋は寝室の隣にあるのでデスクチェアは日常的に視界に入ります。
常日頃から床を歩いている蟻にはすぐ気がつくのに、
私の行動を含め大きな物の変化はまるで視界に入らない妻が
一体いつヘッドレストと新しい座面に気がつくのでしょうか。

1日目。
知り合いの業者に頼んで格安で購入したヘッドレストと座面が妻の留守中に配達され、
作業員の方が手際よく設置してくださいました。
これまでは疲れても頭部を預ける場所が無くて肩や首が凝る原因になっていたのですが、
これにて一件落着。
リクライニング機能があるデスクチェアなので
「そのまま寝ろ」と言われれば普通に寝られる位快適になりました。
妻は気づきませんでした。

2日目。
この日は私がオーケストラの練習に出かけ、妻が留守番。
流石に一日中家にいれば気づかれるかもしれません。
午前11時頃に出かけて20時頃帰宅。
何食わぬ顔で妻が作ってくれた夕飯を食べました。
デスクチェアのことは話題に上がりません。
気づいていないのでしょうか。

3日目。
妻が仕事に出かけ私は留守番です。
私は悠々とデスクに向かって仕事をしたり、インターネットを見たり。
午後に買い物へ行って夕飯の支度をして妻の帰りを待ちます。
21時頃に妻が帰宅し夕飯を食べましたが、この日もデスクチェアの話題は出ず。

4日目。
この日は妻が家で仕事、私は仕事で外出。
食材の買い出しについてメールでやりとりをしていた所、
不意に「こないだ掃除してて気づいたけど、椅子の座面と頭買ったでしょ」と言われました。

その瞬間戦慄が走りました。
「こないだ」とはいつのことなのでしょうか。
一体いつから妻はヘッドレストの存在に気づいていたのでしょう。

その日の帰宅は夜遅かったので特に会話もなく就寝。
翌朝の朝食で早速質問責めを受けました。

「高かったから黙って買ったんでしょ~」
…はい、その通りです。
といってもコンパクトデジカメ位のものですが。

その場はひきつった苦笑いでやり過ごし、
今日も私はデスクチェアに座ってパソコン画面に向かうのです。