くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

マウスピース

2010-05-28 06:32:25 | Weblog
格闘技やラグビーで歯を保護するためのマウスピースではなく、
楽器に付ける方のマウスピースです。それも金管楽器の方。
ちなみに業界では略してマッピとも言います。

トランペットやホルンといった金管楽器の類は
リコーダーやハーモニカのように息を吹き込めば音が出る仕組みではなく、
マウスピースにあてた奏者の唇を振動させて音を出すわけでして、
初心者は音を出すことすら出来ないことがほとんどです。

私が初めてマウスピースに口をつけたのは小学校四年生の時でした。
ソフトボール部への入部願いを担任に提出したものの何の連絡もなく、
一週間ほどしてから「お前トランペット吹かないか?」と、
器楽クラブの顧問をしていた担任に誘われたのがきっかけです。

以来、小学校、中学校、高校、大学と、
大して上手くもならないのに、ダラダラと続けてきたわけですが、
この金属の塊と唇で何故音が出るのか、いまだによくわかっていません。
6年のブランクを経て昨年よりホルンを吹き始めましたが
謎はますます深まるばかりです。

金管楽器を吹いている時に
実は上唇しか振動していないことを最近教えてもらって知りました。
また唇への血流が遮断されて酸欠になることが、
いわゆるバテることの主な原因ということも。

このように分からないことだらけながらも十数年試行錯誤をしていると、
言葉では説明できないものの、
何となくこんな感じというのは見えてくるものですが
いまだに定まった自分の型は掴めていません。

などと、弱気なことばかり書いているわけですが
恐ろしいことに実は今週の日曜日はコンサートの本番なのです。
一年前から決まっていたことなのです。
世の中には時間の流れというものがありまして、
その日は確実にやってくるのです。

別に仕事で吹いているわけではないので
ヘマをしたからといって生活できなくなるわけではないのですが
小心者の私は今から緊張しております。

ま、今となっては出来ることをやればいいのです。
音をはずしてもそれは事故です。
と、自分に言い聞かせてみる。

間接照明

2010-05-21 09:34:54 | Weblog
部屋の蛍光灯が切れました。

いちいちそんなこと書くなよって話ですが、
誰か取替えに来てくださいってことではありません。

切れた蛍光灯はまだ取り替えていません。
そもそも蛍光灯の灯りがあまり好きではないのです。
蛍光灯は人間が人間らしく生活するために相応しい灯りではないと、
京大出身の友人が昔言っていました。
京大出身という経歴からも察せられる通り、
かなり変わった友人でしたが、
その説には素直に頷ける所がある気がします。

慣れてしまえばあまり意識はしませんが
蛍光灯の灯りは通常緑色がかっていて寒々しいし、
細かい点滅を繰り返していて、
目には見えませんが意識すると何となく落ち着きません。

幸いなことに私は蛍光灯以外にも
白熱灯の照明器具をいくつか持っているので、
しばらくはそれらの器具を駆使した間接照明の中で
生活することに決めました。

白熱灯というのはいわゆる電球のことですが、
黄色味がかった暖かい色の照明が
ほんのりやさしく部屋を包んでくれて
これまでとは違った雰囲気がなかなか結構でございます。

とはいうものの、
やはり小さな照明器具の間接照明だけでは、
ちょっと暗いと感じる場面も多々ありまして、
やはり天井から照らす照明の必要性を感じ始めました。

でも白熱灯の雰囲気は捨てがたいので
どうしたものかと思案にふけっていたところ、
会社員だった頃に上司からもらった照明器具があったことを思い出しました。
アルミのシェードが付いた白熱灯の小ぶりな天井照明で、
今の物件では元々蛍光灯の照明が付いていたので
押入れにしまいっぱなしになっていたのです。

早速蛍光灯の照明器具を取り外し、
白熱灯の照明を取り付けてみました。
それだけでは少々暗いのですが他の照明器具と組み合わせれば
色よし、照度よし、外観よし、なかなか良い感じです。

ただ敢えて難点を挙げれば白熱灯の光が暑いこと。
夏場になったら虫も出てくるし、どうなることやら。
でもまあ、しばらくはこの雰囲気でいきましょう。

多摩川の春

2010-05-14 09:22:43 | Weblog
五月某日、
だいたいいつもの時間に起きてカーテンを開けると、
まさに五月晴れと呼ぶに相応しい晴天だった。

空があまりにも空だったから、
そんな麦焼酎二階堂のCMのような理由で
その日の昼食は多摩川のほとりで食べようと決めた。

午前中は仕事をして、11時半頃に自転車で出発。
春の爽やかな風を切って津久井街道をゆるゆると東へ。

この道をずっと行けば20キロちょっとで渋谷まで行けるらしいが、
別に自転車で行きたいとは思わないし、
その日の目的地は多摩川だから片道3.5キロ程度の道のり。
15分もあれば到着できるだろう。

途中向ヶ丘遊園付近のコンビニでパンと野菜ジュースを購入。
欲を言えばちょっと贅沢して美味しいパン屋さんで買いたいところだが、
ゴールデンウィーク中の旅行で散財してしまったため、
ここのところの生活は質素倹約を旨としている。

さらに自転車をこぐこと数分、多摩川へと辿り着いた。
こんなに近くに住んでいても多摩川に来るのは実は初めて。
いつも小田急線や南部線から見下ろしてばかりだったが、
堤防に立って見る多摩川はとても大きくて、
五月晴れの空を吸い込んで青く光っていた。

堤防から河川敷に降りる階段に腰を下ろし、
テニスコートでテニスをする人達、ゆったりした川の流れ、
向こう岸で私と似たようなことをしている人を眺めながらパンを頬張る。

コンビニのパンだから特別美味しいものでもないけれど、
こんな小春日和に広い空の下で食べれば何だってご馳走になる。
平日に時間を自由に使えるのは何にも優る贅沢だなと思った。

パンを食べ終えても暫くはボ~っとしていたが
風はまだ少し冷たくて身体が冷えてきたのでまた同じ道を辿って帰宅。

すっかり良い気分で帰宅したものの、
緩みきった気持ちの隙間に浸け込むかのように、
先日提出したイラストの修正依頼が…。
あっという間に現実へと引き戻されてしまった。

でも気持ち良かったなぁ。
クセになりそう。

掃除機の効用

2010-05-07 09:23:54 | Weblog
私の家にテレビがないことは
度々このブログでも触れておりますが、
一般的な家庭にあって私の家にない家電は、
実は他にもあります。

つい最近まで掃除機もありませんでした。

実家を出て以来7年、
それほど広い部屋に住んだこともなかったため、
ホウキとチリトリといわゆるコロコロがあれば、
床やカーペットの掃除はできてしまうので、
掃除機を収納するスペースがもったいないこともあり、
敢えて掃除機を所有してきませんでした。

テレビと同様、
掃除機を持たないことにも何か強いポリシーがあるのかと思いきや、
ただ単に必要がなかったというだけでして、
現に最近は掃除以外で少し必要性を感じたものですから
あっさりと禁忌を犯して掃除機を手に入れた次第です。

といっても、自分で買ったわけではなく、
実家に転がっていた使われていない掃除機を頂戴してきたのです。
いわゆるリユースというやつです。

というわけで、冷蔵庫、洗濯機、掃除機と、
いつの時代だよって話ですが、
ようやく私の家にも家電三種の神器が揃いました。

さて、掃除をする以外に掃除機を何に使うのかと言いますと、
仕事で発泡材や木材などを削る機会もあるので
粉塵が舞い散らないように簡易集塵機を作ったのです。

構造は至って簡単。
膝に乗るくらいの大きさのプラスチックケースを用意し、
側面に適当な大きさの穴を開け、
その穴にかぶせる形で塩ビパイプを接着します。
この塩ビパイプに掃除機のホースを装着して、
吸引しながらケースの中で材料を削るという算段です。

まだ使い心地は試していませんが、
何もない状況で削るよりは効果的なはず。
早く実戦で試してみたいものです。