くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

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ヨシズに耳あり網戸に目あり

2012-06-29 02:29:57 | Weblog
早いもので引っ越しをしてからもうすぐ2カ月になる。
冷房も暖房もいらない季節ということもあってか今の家はすこぶる過ごしやすい。
風の通りも良いし時々猫の町内会長も軒先にゴロゴロしにきたりする。

この家は元々は駄菓子屋だったらしい。
内見の時に不動産屋さんが教えてくれた。

駄菓子屋だった頃の名残と言えば道路に面した大きな窓だけに
この家で唯一のシャッターが取り付けられていることくらいか。
店だったスペースは現在3畳ほどの板の間となっている。

そのスペースにソファを置いた。
以前住んでいた広大な家に合わせて買ったソファなので収まるか心配だったが、
数ミリの隙間を残して測ったようにピッタリと収まった。
大きな窓にはヨシズを立てかけて直射日光と外からの視線をさえぎってみた。
家の中でもこの部屋が一番落ち着けるのでとても気に入っている。

何もしたくない時にはこの部屋へ逃避してはボーっとしたりお茶を飲んだりしている。
眠気にかられてウツラウツラしていると
学校帰りの子どもやら近所のオバサンやら怪しいセールスマンやらが通り過ぎていく。

うちの門を開けて呼び鈴を鳴らす人もたまにはいる。
「聖書を朗読させてください。」
あ、興味ありませんから。

板の間と道路まではほんの1メートルほどだから、
近所のおばさんたちの世間話も聞こえてきたりする。
ヨシズの向こうに私がいることなど知るよしもなくペラペラとよくしゃべっているが
会話に出てくる固有名詞が誰のことなのか分からないので
右の耳から入って左から出て行って頭には全く内容が残らない。
喫茶店で隣の席の会話が聞こえてくるようなものだ。

先日は男性同士の会話が聞こえてきた。
「これは奇なり」と思って外を見ると郵便の配達員と宅急便の配達員が立ち話をしているではないか。

話の内容はといえば
「○○さんの家ってどこ?」「××さん家は?」
などと配達先の家を教え合っている様子。

さすがは同じ住所の家が数十軒ある配達員泣かせの地域。
同業他社といえども協力せざるを得ないようだ。

この国は立場が上になるほどアホになっていくと誰かが言っていたことを不意に思い出した。
本当か嘘か知らないけど現場の人々は今日もまじめに働いているんだね。
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雨の臭い

2012-06-22 01:26:24 | Weblog
表現として正しいのか知りませんけれど、梅雨真っ盛りですね。
流石に毎日雨というわけではありませんが
気がつけばお日様の姿を最近見ていない気が致します。

梅雨で雨が降っていようが、風が吹こうが、槍が降ろうが、
一人暮らしをしている身の上としましては
どうしても外に出なくてはならない時があります。

それは仕事の打ち合わせだったり、食材の買い出しであったり理由は様々です。
雨の中外に出るのはあまり気持ちの良いものではありませんよね。
特に今の家は駅まで遠いので尚更です。
雨の日に家の中で過ごすのは結構好きなんですけどね。

当然雨の日は傘をさして歩くことになりますが
背が高いと足元が濡れやすいので困ります。

え、何で濡れやすいのかって?

それは傘の位置が高いからです。
気をつけてそっと歩いても足の水濡れを防ぐのは難しいものです。

濡れるのが避けられないのであれば濡れてもいい靴を探すことになるわけですが
近頃はシャレオツな長靴も結構売られているものの
ほとんどが女性ものばかりで男性用のオシャレ長靴はあまり見かけません。

防水仕様のアウトドアシューズも見て回りましたが
街ではくにはやはりゴツかったりして如何なものかと思って諦めたり。

でも根気よく探せば何とか見つかるものです。
特別スタイリッシュというわけでもないし正確には長靴でもないんですけど
ゴムとウェットスーツの素材で出来た完全防水のシューズと出会いました。
犬も歩けば何とやらです。

ゴアテックスでもないただのゴムで密閉されたいかにも蒸れそうそうな靴なので
店員に「蒸れませんか?」と聞いたところ、「蒸れます。」と即答されました。
正直な店員ですね。嫌いじゃないです。
しかし探し回った経験上そのシューズがベターだと判断して購入しました。

おかげさまで以後は雨の日に足が濡れることもなくなり
水溜まりにも自ら進んで踏み込むという幼稚園児のようなことをしたりしてます。
雨の日がちょっと楽しくなりました。

ただ、やはり蒸れますね。
どのくらい蒸れるかは足の臭いに集約されます。
蒸れ具合を知りたい方がいらっしゃいましたらお声かけください。
そっと臭いを嗅がせて差し上げます。
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二度あることは五度ある

2012-06-15 02:50:31 | Weblog
皆さんは「映像の世紀」という番組をご存じでしょうか。
私が中学生の頃にNHKで放映されたドキュメンタリーで
この世に映像技術が登場してから現代までの映像記録を基に
主に20世紀を振り返っていくという内容でした。

全11集で構成された内容のほとんどは戦争にまつわるもので、
それぞれの回のサブタイトルも「大量殺戮の完成」とか「ベトナムの衝撃」とか「世界は地獄を見た」といった物々しい文言が並びました。

そして今現在私は地獄を見ています。
一日に五回、食事中に口内の同じ場所を嚼んでしまったのです。

1回目は「痛っ!」
2回目は激痛
3回目は劇劇痛
4回目は鈍痛
5回目はもはや痺れてあまり痛くありませんでした。

何度も箸を赤く染めたその傷は直径数ミリの白い丸となっており、
そう遠くない未来に巨大な口内炎となって私を苛むことでしょう。
考えただけでも寒気がしますね。

しかし何故こうも同じ過ちを繰り返したのでしょう。
一説には最近体重が増加傾向にあり頰の肉が厚くなった影響で口内が歯に当たりやすくなったのだとか、
加齢によって咀嚼と口の連動にわずかなズレが生じているのだとか、
金環日食によって微妙に磁場に狂いが生じたからだとか、
一人百家争鳴状態です。

いずれにせよ今後は同じ所を再び嚼まないように細心の注意が必要です。
食事中に後ろを向かない、
喋りながら食べない、
急いで食べない、
などといったことに気をつけて参りましょう。
嚼んだことが原因だからどこまで効果があるかわかりませんけど
ビタミンB2を多く含む食品も食べて。

ビタミンB2を多く含む食品…、
レバー、うなぎ、ウニ、すじこ、ズワイガニetc…
う~む、美味しそうなものばかりですね。
ますます太ってしまいそうです。

そしてまた悲劇は繰り返されていくのですね。
でも仕方ないよね。
人間だもの。

みつを

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学生相談と発達障害

2012-06-08 01:47:02 | Weblog
今週はお仕事の紹介です。

「学生相談と発達障害」
(高石恭子・岩田淳子 編著)学苑社

発達障害という障害をご存知でしょうか?
人によって様々な症例があるようですが、対人関係が築けない、特定のことに強いこだわりを見せる、計画的に物事を進められない、…etc

そういう人よくいるよねって思ってしまいますが、
発達障害は脳の先天的な機能障害と言われ、ひどい場合は日常生活に支障をきたすこともあります。

しかし実際にどこからが障害かという線引きは難しく、
発達障害はあるけど知能指数は高いという場合も多いようで中には大学に入学できる人もいます。

大学では自分の教室と席が決まっておらず、受講のスケジュールも自分考えなければなりません。
詰め込み式の高校までの勉強とは異なる、主体性を求められる環境に置かれて初めて自分が発達障害だとわかることもあるそうです。

この本はそんな発達障害に悩める学生をサポートする大学のカウンセラーのための本で、
カウンセラーが実際に受け持った学生の症例と自身がとった対応策とその経過や結果などがケーススタディのように紹介されています。

症状は人によって千差万別なのでカウンセリングには特に正解がありません。
収録されている内容は成功談ばかりではなく、「結果はいまいちでした」という例もあったりして、
「自分ならどう対応しただろう?」と思わず考えさせられてしまいます。

表紙のイラストは、そんな千差万別な症状を抱える一見普通の大学生。
でもよくよく観察してみるとちょっと変わってるかな?
といった雰囲気を出したいなと思いました。

大学生活の象徴といえば学生食堂。
食堂にいながらお互い関わらずに横一列に並ぶ学生。
色とりどりの椅子が様々な症例を表しています。

発達障害の学生ってどんな感じかな?というスケッチ。


発達障害の学生ってどんな感じかな?その2


提出したラフ


表から裏までグルリと回したかったので背表紙に当たる箇所を編集者と話を詰めていよいよ描き始めました。

下絵


透明水彩で下塗り


色鉛筆でゴリゴリと


出来上がり


編集者へデータを送り、デザイナーさんが素敵に組んでくれました。


帯付き


ちなみに印刷は藤原印刷という会社です。
普段の仕事では印刷会社までは関知しないのですが、
全く関係ない飲み会でたまたま藤原印刷の方とお会いして知りました。
世の中狭いものですね。

この本に関わった全ての皆様。
本当にありがとうございました!
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ご挨拶

2012-06-01 01:41:33 | Weblog
「引越したら町内会長さんにご挨拶に行ってくださいね。」と
今の家を仲介してくれた不動産屋に言われた。
町内会費なるものも払わなければならないらしい。

同じ賃貸でもこの辺りが借家と集合住宅の違いなのだろう。
例え借りているだけ身分とはいえ、
近所の住人から見れば私は一家の主ということなのだ。

町内会長の所へ挨拶にいくのだから
当然隣近所にも行くべきであろう。
手ぶらでは何だから何か手土産の一つも持って。

さて、何を持って行こうかしら?
お菓子?お酒?サラダ油?
いやいやお歳暮じゃないし、そんなにお金もかけたくないし、
そもそも初対面の人間からもらった飲食物ってどうなの。

さんざん考えた挙句の答えは洗濯用の洗剤。
よほどのセレブリティーでもなければ洗濯をしない人はいないであろう。
失礼ながら近所にはそんな豪邸も存在してはいない。

買い物のついでに近所の薬局で洗剤を購入。
ダメもとで聞いたらプレゼント包装もしてくれた。
まっさらなノシもつけてもらったので
自宅に帰って自分の名前を記入。
もちろん読み仮名付きで。

手始めにお隣の老婦人宅を訪問。
このご婦人とは引越しの当日にも少し話しをしたけど改めてご挨拶。
彼女が町内会費の集金係だそうなので、一年分2400円を添えて。

「夜に家を空ける時はどこか一つ照明をつけるといいですよ」
「雨戸はちゃんと閉めた方がいいですよ」
「ゴミはこの線から向こうへ置いてくださいね」
など生活上のアドバイスを受ける。

反対側の隣はアパートだからスルー、
続いてお向かいさん、町内会長さんを訪問。
町内会長は経営している米屋の方へ伺ったけれど、
米屋というよりは政治家の事務所のような構えであった。
本人は不在で妙齢の娘さんが応対してくれた。
町内会長本人とは未だに会っていない。
どんな人なのだろうか。

一通り挨拶を終えてから数日。
リビングで食事を取っていたところ、
曇りガラスの向こうでゴロゴロと地面をのたうち回る怪しい影が…。

「まさか町内会長?!」

しばらく観察を続けてみたが特に苦しんでる様子もなく
こちらに危害を加える様子もない。
ていうか完全にくつろいでいる。

そ~と窓を開けると…、
「こんにちは」


薄汚れているけど何とも、
あ、いや、にゃんともかわいらしい町内会長が寝っころがっていた。
人の家の勝手口で勝手に。
別に構わないけどさ、勝手口だけに。

「はじめまして、今度引っ越してきました功力と申します」
って挨拶しようかと思ったけど、
あいにく猫語はわからないのでやめた。
特に食べ物も与えなかった。

だってすでに洗剤を差し上げているからね。
ちゃんと使ってくれているかしら。
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