くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

レンズ豆

2011-02-25 02:49:15 | Weblog
先日実家へ帰った折り、
レンズ豆という豆をもらいました。

直径5mmほどの小さな黒っぽい豆で
その名の通り凸レンズのような形をしています。
(実は豆の方がレンズの語源)

母が申すところによれば、
大豆や小豆などとは違って長時間水に浸したりしなくても
簡単に火が通る食材とのことで
スープなどに入れるが吉、だそうです。

そういえば以前トルコ料理屋さんに行った際に
レンズ豆のスープだったか、サラダだったかを食べたような。
何となく西アジアってイメージの食材ですね。

家にレンズ豆を持ち帰って2週間ほどが経ち、
ようやくスープを作ろうかという気分になってきました。

さて、レンズ豆のスープ…。

昔外で食べた時の記憶を手繰り寄せてみるものの、
しっかりとしたイメージが浮かんできません。
何か透明っぽくて、細かく切った野菜がたくさん入っていたような…。

しばらく考えておりましたが、
結局のところ野菜スープにレンズ豆が入っていれば
それっぽくなるんじゃね?的なノリで、
よく調べもせずに材料を買ってきて作り始めました。

玉ねぎとニンニクの微塵切りをバターと牛脂でよく炒め、
よく炒め、よく炒め、よく炒め…、
出来上がったのは飴色玉ねぎの向こう側、見事な焦がし玉ねぎ。
ついついカレーを作る時の癖で熱心に炒めてしまいました。

そこに水や鶏肉、野菜の微塵切り、レンズ豆を入れて暫く煮込みました。
塩&胡椒で味付けをして、ちょっと味見。

う~む、何かが足りない。
黄色い何かが…!

ふと気がついた時、
私は鍋にカレー粉を入れておりました。
ちょっとした香り付けのつもりが、結構な量のカレー粉を。

こうして図らずもレンズ豆のスープカレーが出来上がりました。
ついでにたまたまあったミックスビーンズも投入して
結局は豆カレーと相成りました。

さて、煮上がってツヤツヤと黒光りするレンズ豆ですが、
よ~く見ると、、、

カメムシに似ています…!!

い、いけません!
そんなことを考えては!
味は普通に美味しいんですから、目をつぶって食べるのです!

(注)
ちなみに一時我が家のベランダを占拠したカメムシは
本格的な冬の到来と共に何方へと去っていきました。

味噌作り

2011-02-18 11:42:16 | Weblog
定期的にこのブログを読んでくださっている方は、
くぬぎ太郎は梅酒を漬けたり、糠漬けを作ったり、
男のくせにマメなこってすな~、
と思っていることでしょう。

まぁ、実際その通りなんでしょうけれど、
私がそういうことをマメに行うようになったのには、
それなりに理由があるわけです。

ごくごく簡単なことなんですが、
そういうことをマメに行う家に生まれ育ったからなんでしょうね。

実家でも日頃からヌカ漬けを漬けてますし、
梅酒、梅干、乾燥ハーブ、各種果実酒、味噌などを
毎年必ず作っております。

え、味噌?
味噌を自宅で作れるのかって?

作れるんですね~、これが。

作り方はいたって簡単。
煮た大豆を潰して、麹と塩と混ぜて、放っておくだけです。

作り方は簡単なんですが、
一年分のまとまった量を作ろうとすると結構な手間がかかり、
ほぼ丸一日費やす作業になってきます。

まず大量の大豆をフニャフニャになるまで煮るのに何時間とかかりますし、
煮た大豆を原形がなくなるまで潰していくのも結構な作業です。
そして麹と塩と満遍なく混ぜ合わせるのもなかなかの力仕事です。

しかも年に一回のことなので
毎年毎年、前年の要領を忘れてしまって、
必ず反省点が出てくるのですが、
それを記録しようともしないので、
また翌年には何かしらの失敗が起きるわけです。

そんな実家での味噌作りを先日手伝ってきたわけですが、
今年は物好きな私の友人にも応援にきてもらい、
例年になくワイワイとした雰囲気で仕込みを行うことができました。

煮た大豆を大きなビニール袋に入れて足で踏んで潰したり、
樽の中で麹と塩と混ぜたりという単純作業は、
たくさんの人がいて適当におしゃべりしながら作る方が楽しいですね。

年に一回ではありますが、
家を挙げてのこういう共同作業もいいものだな、と思いました。

発酵させる期間はだいたい1年。
出来上がりはいかがな具合でしょうか。

市販の味噌を買う気が無くなるくらい美味しいんです、
例年の出来上がりは。

付録デザインと挿絵を手がけた本が出ます!

2011-02-17 14:57:02 | Weblog
本日、
付録のデザインと挿絵を手がけさせていただいた
本が発売されました。

「願いが叶う!悩み解決!魔法のパペットコミュニケーション」
加藤史子・著
サンマーク出版
定価1680円

悩みの答えは必ず自分自身の中にあり、
パペットを使用することで
自分の心の声をスムーズに引き出すことができます。

この本には専用のパペットがおまけで付いていて、
具体的な使い方や事例もたくさん載ってるので、
悩みやどうしても叶えたい願望がある方は、
お手に取ってレジまで歩いてみてください。

詳しくはこちら
http://www.sunmark.co.jp/01/frame_index.html

街の喫茶店

2011-02-11 11:47:45 | Weblog
前々から気にはなっているけど、
なかなか入る決心がつかないお店って、
誰しも近所に一軒や二軒はあるものではないでしょうか。

私の街、
いや、正確には私が住んでいる街、百合ヶ丘にも
そのようなお店が何件かあります。

百合ヶ丘という街は住宅街なので
店の数はそれほど多くないのですが、
古くからある小さなお店が軒を連ねており、
そのどれもが何だか癖のありそうな店ばかりなのです。

そんな中でも特に気になっていたお店があり、
先日とうとうその扉の向こうを覗いてまいりました。

百合ヶ丘にある唯一の喫茶店といっていいその店は、
昭和40年代の香りがプンプンするファンシーショップの2階にあり、
鉄骨制の外階段を上って中に入ります。

ガタガタのドアを開けて中へ入ると、
大きな黒猫が出迎えてくれました。
っていうか客席に寝っころがっていました。

店内のインテリアは、
和風、モダン、クラシック、ナチュラル、南欧風…、
そのいずれにもカテゴライズできない、
強いて言えば出来の良い模擬店といったところでしょうか。

店員はお婆さんが一人。
席数は10席ほどで、思ったよりお客さんは入っていました。

棚の上には所狭しと数十体のコケシが並べられ、
それらは一つとして同じ顔がなく、それぞれの方向を向いています。

ガタガタの小さな席につくと、おしぼりを出され…、
と思いきやウェットティッシュを箱ごと出され、
手を拭きます。

お昼時だったので定食を注文しました。
お婆さんがカウンターの向こうへ戻って暫くすると、
換気扇が無いのか、それとも単に付け忘れたのか、
店内は炒め物の白い煙に包まれ、
天井からぶら下がっている裸電球の回りに光の輪が見えました。

さて、肝心の料理の方はといいますと、
少し味付けが濃かったものの、家庭的な良いお味でございました。

私はこういう何かが抜けていてツッコミ所満載なお店って嫌いじゃないです。
この街唯一の喫茶店としてずっと営業してほしいところですが、
お婆さんが若干ヨボヨボしていたので、
いつかは店閉まいしてしまうのかな、と、
面白いお店を見つけた喜び半分、寂しさ半分といった感じでした。

次はチョコパフェを食べに行きたいです。

漬物賛歌

2011-02-04 00:26:57 | Weblog
一体何がどうしてこうなったのか、
事の発端は定かではありませんが、
先日我が家にて「漬物の会」という秘密の会合が行われました。

アラサーのイラストレーターとミュージシャンが数人集い、
各自が持ち寄った漬物を肴にして日本酒を飲むのです。

メンバーが持ち寄った漬物は実に多種多様。
蕪の千枚漬け、ショウガのたまり漬け、キムチ、赤カブの酢漬け、
長いもの漬物、リンゴの塩漬、etc…

私が供出したのはもちろん自家製のヌカ漬け。
今回はカブと人参を漬けました。

それとおでんも作りました。
普通はおでんがメインで漬物は付け合わせなのでしょうけれど、
この会は違いました。
メインはあくまで漬物、おでんが付け合わせなのです。

当然大量に塩分を摂取することになるので
高血圧になりはしないかとの心配も若干ありましたけれど、
まぁ、そこは若さでカバーということで、
実に昼の3時半から夜の11時まで食べ続け、飲み続けました。

基本的に野菜ばかりなので、
サクサクと食べることができるのですね。
塩分と食べ過ぎな点を除けば
実にヘルシーな飲み会でございませんか。

肉や魚、油を使った料理を食べる飲み会の後は
大抵胃腸がダルい感じになるものですが、
一切そのようなこともなく、
かえってお腹の調子が良くなったと言っても過言ではありますまい。

やはり発酵食品というのはお腹に良いのでしょうね。
大量に食べたのでお腹の中で
新たな発酵が始まったのを肌で、いや、腸壁で感じた次第です。

いやぁ、漬物って本当に良いものですね。

日本全国にはまだまだたくさんの漬物があるので、
一つ一つの味を確かめていきたいです。
あと、沢庵と白菜の漬物も作ってみたいなと思ってみたり、
漬物に思いを馳せる今日この頃でございます。