
暑い日が続いているので何事も日が沈んで涼しくなってから動き始めている今日この頃、
生活のリズムは大幅に後ろへとずれ込んでおり、
深夜にコンビニへ買い物に行くことももはや日常茶飯事となっている。
静まりかえった夜の街を徘徊(パトロール)していると、
野良猫たちの姿がチラホラと見受けられる。
やはり猫たちも私と同様に日中の暑い時間帯には何もする気にならないのであろうか。
塀の上で丸くなっている子、物陰から突然飛び出してきて人間様をビビらせる子、
日中にも見かける子もいれば夜にしか見ない子もいるが
夜の暗闇で目を光らせている猫というのは昼間のかわいさとは打って変わって
どことなく近寄りがたい不気味なオーラが感じられる。
時には一カ所に数匹が集まっていることもあり、
その様子は何かの懸案事項について皆で話し合っている風でもあり、
これが噂に聞く猫の町内会なのだなと思ってみたりしている。
人間の社会に昼間活動している町内会があるように、
猫の社会にも夜間活動している町内会、いや町にゃい会が存在していることは
有史以前から人々の間で面々と語り継がれてきた。
町にゃい会には当然町にゃい会長がいる。
よくうちの勝手口にゴロゴロしにくる猫がそうなのではないかと
私は勝手に想像しているが真偽のほどはわからない。
会長(仮)の様子を見ていると週に1回は町にゃい会を開きたいと思っているようだが
元々が群れを作らない動物なので会としての統率は全くとれておらずいつも集まりは悪い。
月に一度開ければ御の字といったところだろうか。
会はいつも決まった三叉路で開かれている。
先に到着した猫たちは会が開かれるのを丸くなって待っているが習性で思わずそのまま寝てしまう。
あとから遅れてきた猫は寝ている猫たちを見て「今日は休会か」と思ってそのまま帰ってしまうことが多く、
会がちゃんと開催されることはきわめて珍しいことなのである。
毎度こんな調子なのでさっさと決めてしまいたい喫緊の議題についても一向に結論は出ず、
「会議は眠る、だから進まず」といったナポレオン戦争後のウィーン会議になぞらえた冗談も生まれたりした。
いったい何のために町にゃい会があるのか誰もハッキリと理解していないが
この会における最近の成果らしい成果といえば、
一時期から人間が狂ったように置き始めた水入りのペットボトルによる猫結界は
特に害がなく大して気にすることはないと確認し合えたということぐらいだろうか。
人間が水入りペットボトルを置き始めた時期を思い出せば
いかにこの会が機能不全に陥っているか容易に想像することができる。
今宵の町にゃい会では一体なにが話し合われているのだろうか。
そもそも会はちゃんと開けているのだろうか。
最近町にゃいに引っ越してきたイラストレーターの男は一体どんな輩だ?
そんな相談をしているのかもしれない。
そんな時は会長がみんなに教えてくれているのだろう。
私は彼の家の勝手口でいつもゴロゴロとしてるからわかるのだけれど、
彼は私を追い払ったり棒で叩いたりはしないが、かといってエサをくれるわけでもない。
毒にも薬にもならない人畜無害、いや猫畜無害な男ですよ、と。
でも他の猫たちはすでに寝てしまったか、早々に飽きてどこかへ行ってしまった。
会議は今日も進まず。
でも会長は一向に気にしない。
だって猫だもの。
生活のリズムは大幅に後ろへとずれ込んでおり、
深夜にコンビニへ買い物に行くことももはや日常茶飯事となっている。
静まりかえった夜の街を徘徊(パトロール)していると、
野良猫たちの姿がチラホラと見受けられる。
やはり猫たちも私と同様に日中の暑い時間帯には何もする気にならないのであろうか。
塀の上で丸くなっている子、物陰から突然飛び出してきて人間様をビビらせる子、
日中にも見かける子もいれば夜にしか見ない子もいるが
夜の暗闇で目を光らせている猫というのは昼間のかわいさとは打って変わって
どことなく近寄りがたい不気味なオーラが感じられる。
時には一カ所に数匹が集まっていることもあり、
その様子は何かの懸案事項について皆で話し合っている風でもあり、
これが噂に聞く猫の町内会なのだなと思ってみたりしている。
人間の社会に昼間活動している町内会があるように、
猫の社会にも夜間活動している町内会、いや町にゃい会が存在していることは
有史以前から人々の間で面々と語り継がれてきた。
町にゃい会には当然町にゃい会長がいる。
よくうちの勝手口にゴロゴロしにくる猫がそうなのではないかと
私は勝手に想像しているが真偽のほどはわからない。
会長(仮)の様子を見ていると週に1回は町にゃい会を開きたいと思っているようだが
元々が群れを作らない動物なので会としての統率は全くとれておらずいつも集まりは悪い。
月に一度開ければ御の字といったところだろうか。
会はいつも決まった三叉路で開かれている。
先に到着した猫たちは会が開かれるのを丸くなって待っているが習性で思わずそのまま寝てしまう。
あとから遅れてきた猫は寝ている猫たちを見て「今日は休会か」と思ってそのまま帰ってしまうことが多く、
会がちゃんと開催されることはきわめて珍しいことなのである。
毎度こんな調子なのでさっさと決めてしまいたい喫緊の議題についても一向に結論は出ず、
「会議は眠る、だから進まず」といったナポレオン戦争後のウィーン会議になぞらえた冗談も生まれたりした。
いったい何のために町にゃい会があるのか誰もハッキリと理解していないが
この会における最近の成果らしい成果といえば、
一時期から人間が狂ったように置き始めた水入りのペットボトルによる猫結界は
特に害がなく大して気にすることはないと確認し合えたということぐらいだろうか。
人間が水入りペットボトルを置き始めた時期を思い出せば
いかにこの会が機能不全に陥っているか容易に想像することができる。
今宵の町にゃい会では一体なにが話し合われているのだろうか。
そもそも会はちゃんと開けているのだろうか。
最近町にゃいに引っ越してきたイラストレーターの男は一体どんな輩だ?
そんな相談をしているのかもしれない。
そんな時は会長がみんなに教えてくれているのだろう。
私は彼の家の勝手口でいつもゴロゴロとしてるからわかるのだけれど、
彼は私を追い払ったり棒で叩いたりはしないが、かといってエサをくれるわけでもない。
毒にも薬にもならない人畜無害、いや猫畜無害な男ですよ、と。
でも他の猫たちはすでに寝てしまったか、早々に飽きてどこかへ行ってしまった。
会議は今日も進まず。
でも会長は一向に気にしない。
だって猫だもの。
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