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くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

95%の衝撃

2014-05-30 10:47:24 | Weblog
テレビ番組でチョコレートが身体に良いという話を聞いてガッテン!した我々は、
夕食後にお茶を飲む際に積極的にチョコレートを摂取するようになりました。

何でもチョコレートに使われているカカオは発酵商品なんだそうで、
怪我の回復が早まったり、肌やお腹の調子が良くなったり、歯周病を防いだり、
これでもか!ってくらい良い事ずくめなんだそうです。

何事も極端に走りがちな私は、最初こそ普通のアーモンドチョコ等を食べていましたが、
次第により健康になろうという欲が湧いてきてしまい、
カカオの含有率がより高いチョコレートを食べるようになってきました。

含有率が数字で書いてある商品が世の中にはいくつかありまして、
その数字があたかも人間としてのレベルを表しているかの如く見えてきたのが全ての始まりでした。
気取った言い方をすれば終わりの始まりということかもしれません。

始めに買ったのはカカオの含有率70%のチョコレートです。
カカオの比率が高くなった分だけ砂糖の比率が下がるのか、
甘さ控えめでほろ苦く大変美味しかったです。
思えばここで満足しておけば良かったのでしょう。

いつも行くお店には70%の商品しかなかったのですが、
たまたま入ったお店には72%、86%、95%というシリーズ展開に商品が置いてありました。
これは身体に良さそうだと思い最もレベルが高い95%を購入したのです。

その日の夕食後に早速妻と二人で食べました。
まず私が先に口に入れました。

瞬間的にこれは普通のチョコレートとは違うということを本能が教えてくれました。
甘みは全く無いどころか酷く苦く、口内の水分は瞬時に吸い取られ、溶けた先から舌や歯にまとわりついてきます。
もはや暴力といっても過言ではありませんでした。

しかしこの痛みを表に出してはいけません。
不味そうなリアクションを見せたら妻が手をつけなくなってしまうからです。
この苦しみを是非とも妻に味わってもらいたいと思ったのです。

妻が食べるのを何も言わずに待ちました。
そして妻がチョコレートを口に入れた瞬間、ご近所もびっくりの絶叫が発せられたのでした。

人生の苦しみを分かち合ったのを見届けて、口の中の苦味をお茶ですすぎました。
95%の前では緑茶ですらジュースのような甘さです。

何事もほどほどが一番ですね。
ということを今回も学んでしまいました。

しかし残りの5%はいったい何なんでしょうね。