2014年8月号
表紙は、水着姿のリコ!
テンガロンハットに、ウォーターガンと、西部劇イメージなのが面白い。
後ろには、外村さんとヒナさんもいて、涼しげに華やぐビーチであります。
今月の「ダイオウグソムシではないで賞」は、『みずいろミュージアム』!
今回、深海生物ブームにのって、ダイオウグソクムシの展示を始めた水族館。
グロテスクさがウケているようですが、名前を間違えるお客様が大勢いらっしゃいます(^^;
ダイオウグソムシとも違っているのですよね~。 そのあたりの解説も興味深かった。
そんな風に、海の生き物に関するうんちくめいた解説なども、楽しい本作品です!
【今月のピックアップ!】
●笑って!外村さん (水森みなも 先生)
ひなさんと勉強会!? ・・・の巻。
もうすぐ期末テストということで、一緒に勉強しないかと、ひなさんを誘う外村さん。
険しい顔で「なんであんたと・・・」と断ろうとするひなさんでしたが、
そこへ他の人たちがやって来ると、猫かぶりモードで承諾してしまうのだから面白い(^^;
しかし、何だかかんだで、仲良くなっていると言いますか、
だいぶ普通に話をするようになりましたよね、この2人。
口は悪いし、外村さんを利用するひなさんですけど、
彼女が本音で付き合えるのは、外村さんだけだと考えると、
普通に「友達」と言っても良いのではないかと思えます。
外村さんも外村さんで、自分がロングパンツや丈の長いスカートをはく理由を、
ひなさんに正直に話しているのは、彼女に心を開いている証ですからね~。
しかし、ひなさんの“学習法”に感心していたのは、どうなんだろう(´▽`;)
そして、外村さんのひなさんへのお礼。
ふだん、「好き」だと言っていたものを贈ったのに、ひなさんは「キライ」だと言う。
その裏腹な心の内にあるものは・・・?
なるほど、ここで外村さんとひなさんの【重なる】面が見えててくるわけですね~。
その似ている部分は、外村さんにどのような自覚と影響を与えるのか・・・
ちょっと気になるラストでしたけど、ますます今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●椿さん (楯山ヒロコ 先生)
コミックス6巻、発売中~!
今回は、食事に気を付ける椿さん。
暑くて何も食べる気がしないという稔くんに、
何とか栄養を摂取させようとするあたり、さすが(^^;
旦那さまは、公園で売られているアイスにご執心。
さすがにアイスばかりというのは体に悪い・・・ とは思いますが、
そのアイスが絶品らしく、さっそく椿さんと稔くんで、食べに行くことに。
なんてお話でしたけど、まんがタイム『あいすべきものものどもへ』の話と
リンクしていましたね。 あちらでも、椿さん出てきてましたし。
美味しそうにアイスを食べる椿さんたちに、味覚を刺激されてしまった今回。
『あいすべきものものどもへ』は、『あい言葉は、愛』と改題して、
7月7日にコミックス発売予定! そちら共々、今後も注目です!
●なり×ゆきリビング (乃花タツ 先生)
女性2人の同居4コマ!
小心者の佐藤雪さんと、行動派の篠峰奏莉さん。
お酒の席で、篠峰さんが佐藤さん家に住ませてと頼んだところ、
快諾した佐藤さんでしたが・・・?
と始まるお話。
お酒の席ということで、我に返るや、とんでもない約束をしてしまったと悩む2人。
気にした篠峰さんが、「お酒の席での事だから」と、なかったことにしようとしますが、
佐藤さんは受け入れ準備オーケー状態。 そこで、行動派の佐藤さん、さっそく行動へ!
そんな感じで、同居することになった2人の交流が、楽しく描かれる作品です。
テンションは低いけど、やることはしっかりやる佐藤さんに、
テンション高めだけど、突っ走って失敗しがちな篠峰さんというコンビの
かみ合い方が自然で、リズムよく読むことができますね。
さらに、明示されているわけではないのですが、かすかに百合っぽい空気が
醸し出されていて、そのあたりで興味を惹かれる読者もいるかも?
そんな2人の暮らしぶりがどのようなものなのか、つづきに期待です!
●うぶコメ! (枕辺しょーま 先生)
働くカノジョと、大学生のカレシ。
デートの待ち合わせをする、かなでさんと力斗くん。
2人は恋人同士でありますが、かなでさんが社会人で、力斗くんが大学生のため、
なかなか時間が合わなかったり・・・ そんな付き合い始めな恋人たちのお話です。
待ち合わせの場所に来て、いきなり「おうち買って」と泣いて頼んでくる、かなでさんに笑!
住宅販売がお仕事のようですけど、デートに仕事の話を持ち込むあたり、
意識は仕事の方に向いているようで、力斗くんは「仕事は忘れて楽しんで欲しいなぁ」
と考え、彼女のことを気づかっています。
そして、デート中に仕事が入ってしまい、デートもキャンセルに・・・
でも力斗くんは、落ち込みはするものの、かなでさんに悪感情を持たない所が好感触。
それどころか、かなでさんのために自分ができることを考えるとか、良いカレシですね~。
一方、かなでさんは仕事が大変で、苦労しつつも、彼の支えで元気になるなど、
付き合い始めな2人の様子が、微笑ましく楽しい作品になっています。
社会人と学生という立場の違いを、どう描くかも興味深いですし、つづきを読みたいです!
●注文の多いお姉ちゃん (けんち蛍 先生)
男嫌いで、食べるの大好き、そんなお姉ちゃんのお話。
有村花さんは、男嫌い。
それでも、食べるのが大好きなため、高級割烹の料理につられて、
お見合いしちゃったりしてますが、やはりうまくはいかない様子。
「食べてる時が一番幸せ」なんて、イイ笑顔で言っちゃうほど、食べるの大好きな彼女。
男嫌いに関しては、「このままじゃダメだって分かってる」と考えているものの、
努力をしても、平気になるわけでもなし。
とはいえ、家族やおじいちゃんは大丈夫なので、そのあたりに突破口があるのかも?
なんて感じに、「食」と「男嫌い」という個性を両輪に、進行するお話でしたが、
タイトルから考えるに、後半出てきた北海道にいる弟くんとの交流が、中心になるようです。
北海道に自然に囲まれたグルメを楽しむ一方で、「男嫌い」をどうからめてくるのか・・・
ちょっと気になるので、つづきに期待です!
【月刊新人賞@まんがタイムスペシャル】
・だらし姉 (佐野旭 先生)
タイトル通り、だらしない姉と弟くんのお話。
メガネのお姉さんと、弟・ただしくん。
ゴロゴロしている姉に、手を焼く弟くんという2人のやりとりが面白い4コマ作品です。
だらしない恰好でいる姉を注意したところ、「刺激が強すぎちゃったかな?」
なんて言っている姉に、「人間は動物に欲情しねぇよ」とか返す弟くん、なかなかやるな(^^;
でも、その“返礼”は厳しいもので、姉と弟の力関係を推し量れますねえ。
そして、お姉さん、外面は良いらしく、そのあたりのギャップも面白味。
つづきを読んでみたいものです!