2017年3月号
表紙は、バレンタイン・ミカちゃん!
って、もうそんな時期なのかと、愕然としてしまいますね。
一体だれにチョコあげてるの~? と気になりますけど、はてさて。
今月の「出逢いで賞」は、『紡木さん家の場合』より、菊池さん!
コミックス3巻、発売中! そんな今回2本立て・・・
その1本目は、菊池さんと紡木家との出逢いが描かれてましたけど、
まだ「つい先月まで高校生だった小娘」の菊池さんが初々しいこと。
引っ越しのご挨拶にやって来て、いつもの現場に遭遇していたのは笑いましたが、
彼女が紡木家とかかわりを持つ決意を定めたのが、結ちゃんの存在があったから
というのには、非常に納得できてしまいましたね(^^;
【2月7日、コミックス1巻・発売!】
●白衣さんとロボ (柴 先生)
ロボを造ったのは、白衣の少女。
白衣を着た少女・白衣さんは天才少女。
そんな彼女に造られたロボの目的は、世界征服・・・ではなく、白衣さんのお世話。
日々、気ままに生きる白衣さんと、彼女を世話するロボの日常を描く4コマ作品です。
今回は、雪が積もったため、雪遊びをする白衣さんたち。
しかし雪が積もったのは、もしかすると白衣さんの発明が原因かもしれないのだから、
白衣さんのすごさがわかるというものです(^^;
2人して、雪だるまをつくったり、雪合戦をしてますけど、それがエスカレート!
ロボが「同胞」を呼び出して、白衣さんを追いつめてゆくのが面白かった。
実は1年前にも、こんなことがあったのでしたね~。
まあ、設計からして大きな欠点があったようで、白衣さんは余裕のようでしたけど(´▽`;)
それでも、最後に勝ったのは誰なのか、わからないラストが愉快!
最初から勝負は決まっていたということでしょうか・・・試合に勝って勝負に負けた的な?
などなど、雪が積もってハッスルしたのは、ロボも白衣さんも同様だった今回。
そんな本作も、コミックス1巻が2月7日に発売とのことで、ますます今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●宮尾さんは生えている (TOもえ 先生)
「人々にごくごく自然に、ケモ耳としっぽがある世界でのお話」
「まんがライフMOMO」からゲスト登場!
ねこ耳としっぽをもつ普通の女子高生・宮尾なおさん。
彼女を中心に、ウサギっ娘やキツネっ娘など、様々なケモ娘たちの日常が描かれます。
【主な登場人物】
・宮尾なお : 真面目なのだけど、ねこの本能に逆らえないため、色々大変。
・宇佐美ミツキ : モデルもやってるウサギっ娘。 宮尾さんを構うことで癒される。
・稲荷塚妖子 : 会長やってるキツネっ娘。 キツネらしいキャラを追及している。
・大賀美るう : 不良と思われてるオオカミっ娘。 宮尾さんと仲良くなりたい。
といった感じのキャラクターが、宮尾さんを中心にそれぞれ交流する様子が面白い。
個性が各動物の特徴を活かしたもので、とくに宮尾さんのねこの本能は、可愛らしいけど
不便っぽい所が可笑しかったり。
あと、稲荷塚会長の尻尾で、暖をとる宮尾さん、とても可愛くてよかったです。
大賀美さんも、宮尾さんと仲良くなれるのか気になりますし、ますます今後も注目です!
【最終回!】
●ウリとツメ (佐野妙 先生)
コミックス3巻は、3月27日発売! ・・・ですが、最終回!!
最後は、受験の行方と、2人の今後が気になるお話。
天才型の桜子さんと、努力型のツメコさんでは差があったため、
同じ高校へは行けないかもと、不安がありましたが・・・?
桜子さんにとっては余裕でも、ツメコさんには厳しい状況。
それでも何とかなったのは、本人の頑張りと、周囲の支えのおかげでしょうね。
みどりさんと芽依さんも、祝福してくれて良い友人たちですが、2人は別の学校へ。
それでも、GWに一緒に遊ぶ約束をしたり、決して離れ離れというわけでもない
関係を続けられそうな所がよかった。
それにしても、進学校ということもあって、ツメコさんは勉強面で不安。
桜子さんも、不運体質ゆえに新しい生活は不安と、それぞれに課題がある様子。
とはいえ、2人一緒なら、これまで通り何とかなるだろうという安心感もあり、
新しい制服で新しい場所へ赴く姿からは、はつらつとした希望も感じられましたね。
などなど、新生活へ向けて、2人の道は続くといった雰囲気の最終回。
天才型だけど不運な桜子さんと、非才を努力でカバーするツメコさんのコンビが、
うまくかみ合う様子が楽しかった作品でありました。
桜子さんの不運に、これからも付き合うツメコさんですが、「何とかなるだろ」と
鷹揚に構える落ち着きを頼もしく思いつつ・・・ 楽しませていただきましたー!
【読み切りエッセイ】
●エッセイまんが不適合者 (渡辺伊織 先生)
何を書けばいいのかわからないエッセイ。
渡辺伊織先生によるエッセイ漫画!
ではありますが、ご本人が何を書けばいいのかわからずに、悩む姿が描かれます。
その苦悩の果てに見つけた答えとは・・・!?
可愛い猫との生活も、子育ても、美味しいご飯の食べ歩きもしていない渡辺先生。
つまり、経験的な引き出しがなく、そのため描く内容に困っているようで、
その悩みが興味深くも面白い内容となっていました。
そこで、自分の中にある何かを探求。
好きなものを描けばいいと、メガネ好きという嗜好について提示されるのですが、
安易に触れると危険ということがわかって、何とも言えない感じになっていたのは笑!
そして、さらなる探求の結果、渡辺先生が見つけた答えには、納得しましたね。
確かに、特技といえる特技がなく、苦手なことばかりだからこそ、できることがあると。
でも、このエッセイ、読み切りなので、つづきを読むためには反響が必要なのだとか(^^;
面白い渡辺先生を拝める可能性のあるエッセイなので、ここはぜひとも、つづきに期待です!
【その他】
まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、冬眠前(遠まわしな表現)の清少納言。
性格まで変わっていたのは笑いましたけど、むしろこっちの方がウケが良い・・・?
紫式部とも話が合うみたいだし(´▽`;) まあ、結局はダメそうでしたが。
●めんつゆひとり飯 (瀬戸口みづき 先生)
同期の2人は、それぞれ違う・・・
面堂さんの同期・十越さんは、几帳面で料理もしっかり系。
めんつゆでラクに調理する面堂さんと違って、きちんとしたものを作る十越さんは、
「型を外せない性格」だと自覚しているあたり、立派なものですね。
そして今回も、心の十越さんにツッコミを入れられつつ、パスタで簡単料理する面堂さん。
あっさり出来上がる料理に、心の十越さんも驚いてましたが、それでも美味しそう。
それをSNSで見た十越さんが、ちょっと意地になった所は可愛かったです。
●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)
バレンタイン!
ということで、藤咲さんは大忙しですが、村瀬さんもけっこう友チョコをもらう立場。
女子にモテモテ・・・ではあるものの、そういうのは苦手だと述べたことから、
藤咲さん、村瀬さんに用意した友チョコを渡しづらくなり、ケンカっぽい状態に・・・
といった感じに、バレンタインなのに女子同士の友チョコ話になっていたのは面白かった。
女子の友達がいなかった藤咲さんにとって、村瀬さんは特別な存在なわけで、そのあたりの
微妙な心情が感じられたのはよかった。 村瀬さんも、藤咲さんのことを理解してましたし。
●おじょじょじょ (クール教信者 先生)
徒然くんが消えて2週間・・・
彼は山の中、孤独に過ごしているようで、色々と考えている様子。
誰かと話すのは楽しいけれど1人でも平気。 それでも、ハルさんに会いたい。
そんな心情が、彼のモノローグと共に感じられて、しみじみしてしまいます。
そこへ、彼を捜していたハルさんがやって来て、一喝!
彼女の言葉は適切で、徒然くんにも響いているものの、それでも彼の語る己の欠落、
「優しさ」についての話が、彼の深刻な心の内をさらけ出していて、辛かった。
そんな徒然くんを支えたのがハルさんで、彼女の決意には驚かされました。 どうなる!?
●眠り姫と起こさない王子 (渋谷一月 先生)
今回、2本立て! 1本目は、もう1人の姫様が登場。
かつてミント王子に救われ、好意を抱いてしまった姫・アルカネットさん。
王子に何度も求婚しては断られるも、それでもアタックし続ける根性は見上げたもの(^^;
そんな彼女が、眠り姫と王子が一緒にいることを知り・・・
といったお話で、王子を振り向かせようと奮闘するアルカネット姫が面白かった。
ラベンダー姫の“愛”を確かめようと、ある試練を課すアルカネットさんでしたが、
それがむしろ、ミント王子とラベンダー姫の後押しになっていたかも? という点にニヤニヤ。
2本目は、王子の叔父スカルさんの助言。
ミント王子と暮らして、彼の人となりを知り始めたラベンダー姫。
そんな中、魔女の呪いでカエルに変えられたスカルさんから、ミント王子について聞いてます。
そして、彼の大事な部分に触れられる可能性のあるのが、姫かもしれないという話は興味深かった。
また、スカルさんには想い人がいるらしく、これについては、もしかすると魔女ではないか?
と思わせるようなことを言っていたのが、気になりますね~。
●紡木さん家の場合 (碓井尻尾 先生)
2本立ての2本目は、スケートする紡木家。
しかし、スケート初体験の父兄は戦々恐々で、取り乱す様子が愉快!
まあ、菊池さんが一緒だし、結ちゃんは落ち着いてるしで、女性陣が頼もしかったわけですが。
でもって、安田先生も来ていて、菊池さんを狙ってくるものの、父兄に邪魔されていたのは笑!
滑れないのに、見事に邪魔する2人の執念が可笑し過ぎでした! なんでそこまで邪魔するのか(^^;
3人で真顔になって滑る所は、大笑いでした゚(*゚´∀`゚)゚
【新人4コマ杯 12月期月間賞】
・不幸少女と座敷童 (ぼるぴっか 先生)
タイトル通りな2人のお話。
天城空姫さんは、不運体質な少女。
座敷童のいる家で、他の皆は幸運なのに、彼女だけ不運。
そんな様子が面白おかしな4コマ作品になっています。
不運な空姫さんに、このままでは座敷童の沽券にかかわると、運気向上計画を発動。
SNSで仲間を集め、何やら始める座敷童さんの行動が愉快でしたね~。
ぼるぴっか先生といえば、他社でも連載していた方ですね。
私もお気に入りの作家先生なので、これはぜひとも、つづきに期待したいです!