2013年12月号
表紙は、『GA 芸術科アートデザインクラス』の5人組!
皆そろっている絵は久々ですかね?
マーチングバンド姿が可愛カッコイイです!
今月の「ザ・マニアックで賞」は、『ぷらいまりィずむ!』より、亀池さん!
誰だ?このメイドさん・・・ と思ったら、なんと2児の母・亀池さん!?
さゆら&めいふの母上でございます(^◇^;) おお、なんという姿に(ォィ
3●歳ということにこだわりつつも、まんざらでもなさげな様子が可愛らしい、大人の女性。
・・・うん、正直こーゆーの嫌いじゃないです(ぇ
【今月のピックアップ!】
●ののかノ~ト (水乃ミナト 先生)
ののかさん、部活を決めるの巻。
1年生も部活に入る時期、ののかさんが選ぶのは・・・?
姉のあやかさんは、陸上部のマネージャーに誘っており、
何やら夢が膨らみすぎて、妄想たくましいのが面白い(^∇^;
一方、ののかさん自身は、ノートに花が増えない事に悩んでいる様子。
友達が出来ればよいというわけではなく、ののかさんが「人として成長」しなくてはならない。
そこで、人として成長するのにはどうすればよいか?
を考え始めたののかさん・・・ なのですが、これがなかなか良い感じでした。
ここで課題となったのは、中学生のときの合唱コンクールでの失敗。
「歌うダンス部」を創りたいひよこさんの勧誘から、逃げ出してしまうののかさんの
後ろ向きの姿勢が、心に刺さってきます。
こうした過去の失敗から逃げ出すなんてことは、わりとありがちで、
だからこそ、ののかさんの心情に共感めいたものを覚えてしまったりも・・・
ゆえに、かなえさんとの会話で少しずつ前向きになり、
自分で部活を選んだののかさんの行動が、大きな成長を感じさせてくれて、
とても晴れ晴れしかったですね!
お姉ちゃんはお気の毒でしたが、ののかさんには大きな一歩。
その一歩を踏み出せたのも、すてきな友達がいてくれたからこそ、というのは良かった。
などなど、日常をのんびりすごしながら、「成長」をテーマにしているのが興味深い作品。
1人では何もできないののかさんの成長は、見ていて微笑ましいものですから。
はたして彼女が、どのように歩んでゆくのか・・・ 今後も楽しみです!
【新連載!】
●とりあえず居合でも。 (秋野はも 先生)
女子高生、居合はじめました!?
何かカッコイイことをしたいと考えていた桃枝花枝さんが、
居合をしている後輩・浦雪小華さんに、弟子入り志願!
そこから始まる女子高生の居合道4コマ。
ゲストを経ての連載スタート!
さっそく練習に励んでいる花枝さんですが、刀を逆向きに持ったり、
雑念を払えなかったりと、けっこう苦戦している様子(^^;
けれど、美羽さんがやって来るや、さっそく饅頭を食べて、まったりムード。
小華さんがたしなめて「飲食禁止」にしてますけど、陽菜さんが涙ぐむや、
あっさり「諦めた」になっているのは笑ってしまった゜(*゜´∀`゜)゜
などなど、居合をしながらも、まったりすごしてしまう少女たちが面白い4コマ作品。
小華さんはマジメで、真剣に居合をしていますが、それでもやさしい性格なのが幸い、
花枝さんや美羽さんなどの無軌道な行動が許容されて、のんびり雰囲気なのがよい感じ。
マジメさとのんびりさが、上手い具合にバランスをとっているのが好感触。
連載スタートとのことで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●時計じかけのミュージアム (シヴァ。 先生)
資料館でおしゃべりする少女たち。
資料館の閉鎖にショックを受けるよみさん。
友人のゆりさんに泣きついたり、天才頭脳のせつな先輩や、お嬢様のれい先輩を頼ったり、
色々していますけど、そこから何だかんだでおしゃべり空間に・・・
まず、少女たちの住む世界が、近未来的なことに目を引かれますね。
空中にディスプレイを表示して、そこからデータを引き出したりしているのが面白い。
だからこそ資料館のアナログさが際立って、「不要な場所」を演出する効果になっています。
高度にデジタル化された社会での、「本」という媒体の意義を考えさせる一面もあるかも?
そんなデジタル世界のアナログ空間で、おしゃべりに花を咲かせる少女たち。
よみさんを中心にした4人それぞれの個性が、面白味になっている印象ですね。
よみ&ゆりが顔を寄せ合って、「かなり濃い目の百合もの」を読みながら、
赤面しているのが可愛らしかった~。
まあ、資料を整理しないと閉鎖になるという条件付きらしいので、
このあたりを軸に物語が展開してゆくのも一興・・・ ということで、
シヴァ。 先生は、前作『さいけん。』にも期待してましたし、つづきを楽しみにしておきます!
●まごとじG (たなかともき 先生)
謎の時計屋さんをめぐるお話。
古野宮あさひさん、祖父様の大切にしている時計を壊して焦っております。
普通の時計屋さんに修理をたのむも、無理と断られ、紹介されたのが「幾巧堂」。
そこにいた少女との出会いから始まる「まごとじG」の物語です。
あさひさんが出会った少女、変なしゃべり方をするうえに、
自分は「女」でも「子」でもないと言い張っていますが、
あさひさんは無視して時計の修理を依頼(´▽`;)
少女は、3代目店長の臥雲江陸と名乗るものの、
あさひさんは子ども扱いしてて、妙にかみ合わない会話が面白かった!
神社の跡取りであるあさひさんは、祖父様からだいぶ厳しく指導されている様子。
そんな境遇から、時計屋「幾巧堂」にお世話になる事となった彼女の今後やいかに?
何だかんだで、祖父様もあさひさんを気にかけていますし、
「幾巧堂」の店員・石動五十鈴さんも可愛らしいキャラクター。
そして何より、最後に明かされた江陸さんの“正体”が気になって仕方ない!
ということで、次号の後編も楽しみです!
●ましろなでしこ (nisson 先生)
なでしこコンテストの頂点をめざす少女たち?
なでしこ部の部長・妹尾佳奈さん、コンテストで優勝・・・ した夢を見ています(^^;
そんな部長を中心に、なでしこコンテスト優勝をめざしている・・・
のかどうなのか、よくわからない少女たちを描いた4コマ作品です。
なでしこ部は、日本文化を学ぶ部活動。
部長の佳奈さん以外に、ぬいぐるみを抱えている杏さん、
外国から来たエリスさん、杏さん大好き衣奈さんと、4人そろって活動中です。
・・・が、杏さんもエリスさんも、なでしこ部を勘違いしているところがあって、
そんな様子が面白かった(´▽`;)
文化祭のイベントである、なでしこコンテストでの優勝をめざす部長さん。
けれど具体的に何をすればよいかわからないとか、大丈夫なのか!?
などなど、なでしこをめざす少女たちの物語。
少女1人1人の個性がつかめれば、なかなか楽しめそうな作品です。
2回連続ゲストとのことで、次回も楽しみ!
【最終回!】
●ネガ→ポジ (森名尚 先生)
コミックス2巻が、11月27日発売! ・・・ですが、最終回!!
最後は、1月31日=綾乃さんの誕生日のお話。
朝、寝ているところへ、友人たちが押しかけてきての誕生日会とか、
普通に迷惑かとも思えますが、そこに黒瀬先輩もいたものだから、綾乃さん大喜び。
準備に時間がかかるのも、うなずけますよね。
いつものメンバーに、黒瀬先輩が加わっての誕生日会。
真白さんのプレゼントが実用的すぎて、女子高生らしくないのは愉快!
音々さんは、お財布+アルファの「+アルファ」が、自分の欲望むき出しで笑いました!
知沙さんは、バードウォッチングのための双眼鏡でマトモなのに、
綾乃さんが不謹慎なことを考えていたのが、面白かった!
などなど、楽しい誕生日会でしたけど、
黒瀬先輩の語る過去の話が、彼女の意外な素顔をのぞかせてくれたのは興味深い。
昔は、綾乃さんのようにネガティブな性格だった黒瀬先輩。
今のようになれた「秘訣」を述べながら、綾乃さんにエールを贈る先輩の優しさが、
綾乃さんはもちろん、過去の自分を慈しむようでもあって、良い感じでありましたね。
だからこそ、綾乃さんも勇気を出して、正直に「秘密」を明かすことができたし、
それが彼女にとってポジティブへの第一歩となったことが、こそばゆくも爽やかでした!
黒瀬先輩に憧れていたのも、綾乃さんがこういう風になりたいという
理想像を投影していたと考えれば、黒瀬先輩=未来の綾乃さんということだったのかも。
などなど、タイトルの『ネガ→ポジ』そのものが、大きなテーマだと感じさせてくれた最終回。
ネガティブなことが悪いわけではありませんけども、
ポジティブになりたいという少女の願いがあるならば、これは素晴らしいシメだと言えます。
綾乃さんは、まだまだのようですが、すてきな友達に囲まれている彼女は、
これから明るい未来へ歩んでゆくことができるはず・・・
なんて感じつつ、楽しませていただきました!