五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムオリジナル 感想

2016年09月28日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2016年11月号

 

 表紙は、名探偵な山下さんと、もしや悪の教授?な榊先生。
 景山先生と咲坂師長は助手でしょうか、ワトソンさん?
 他、小森さんは金田一? らいかさん&竹田くんは少年探偵団でしょうかね?

 

 今月の「誰しも模倣で賞」は、『神崎さんに見つかりたい!』

 

 今回、漫画家になりたい楠井くん。

 出版社への持ち込みで、オリジナリティーがないと言われ、落ち込んでいる様子。
 佐渡先輩は、それなら作ればいいなんて軽く言ってますけど、
 そう簡単にできれば苦労はないわけで(^^;

 と思ったら、佐渡先輩のかくれんぼは、オリジナリティーにあふれたもので、
 驚かされてばかりでしたが、そこから楠井くんは何らかのインスピレーションを
 得たようで・・・?

 なんてお話だったわけですけども、佐渡先輩が楠井くんに与えたアドバイス。
 「誰もが誰かの影響を受けている」「完全なオリジナルなどない」という言葉は、
 創作する者にとっては、重要な内容でしょう。

 外部からアイデアを取り込み、それをそのまま使うのではなく、自分の中で咀嚼しつつ、
 様々な要素をつなぎ合わせて、自分なりのカタチにしてゆくというのは、基本ですから。

 ただそれで、楠井くんのように、とりとめもなくなってしまっては意味がありませんけど(´▽`;)
 でも、それが自分なりの“オリジナリティー”の第一歩なのでしょうね。

 

 

【新作登場!】

●ねこにまたたび恋ばなし (松田円 先生)

  

 不思議な猫と、飼い主の兄妹と・・・

 猫の「ぱる」がなぜか幼女の姿に見える、巽りりこさん。
 しかし、兄の一太郎さんには、ぱるは普通の猫に見えるようで・・・

 といった感じのお話。
 りりこさんは、ぱると話すこともできるため、幻覚だとか演出ではなく、
 本当にりりこさんだけが、ぱるの真の姿を拝める様子。

 実は、ぱるは二股の猫で、ずっと飼っていた猫が「ねこまた」になったものらしく、
 そのためこのような姿で(りりこさんしか認識できませんが)、話もできるのだとか。

 また、りりこさんは少女向けの恋愛小説家で、ぱるは恋愛もの(ドロドロもOK)好き
 というのも、両者の関係を面白くしている要素になっています。

 まだまだ、ねこまたになりたての「ぱる」は、うまく話せなかったり、拙かったりで、
 子供っぽくて可愛らしい所に魅力がありますね。

 そんな猫と、りりこさんと一太郎さんの暮らし。
 ぱるは、りりこさんの面倒をみると言ってますけど、当然、面倒をみられる方で、
 そうした関係も面白味ですし、つづきに期待したい所です!

 

 

【ゲスト作品】

●カントリー少女は都会をめざす!? (鬼龍駿河 先生)

  

 地方住まいの少女たち。

 都会に憧れ、いつか田舎を出てゆくと豪語する少女・八重さん。
 友人のみなさんは、そんな彼女に巻き込まれつつ、マイペースに対応してます。
 さらに、大都会(大阪)から来た大河さんも加え、都会話に花が咲きます・・・?

 といった感じの4コマ作品。
 都会の流行に乗りたい八重さんは、東京で流行ってる物を欲しがったりするほどですが、
 みなさんに、都会の空気が入った箱を勧められて喜ぶあたり、筋金入りですね(^^;

 地方であることを嘆く八重さんでしたけど、みなさんが自分の住んでいた所に比べれば
 都会だと述べていて、たしかに、歩いて30分以内にコンビニがあるだけでも、
 じゅうぶん都会だと思えるほどではあります。

 また、都会から来た大河さんにも憧れのまなざしを向け、仲良くなりたいと考えてますけど、
 敬語で話しかけたりしていたのが、可笑しかったり(´▽`;)

 そんな風に、何かと田舎を気にして都会に憧れる八重さんの言動が、面白おかしい作品。
 ぜひとも、つづきに期待です!

 

 

●かなみ育成中! (田口ホシノ 先生)

  

 家のことに時間をとられる少女に、青春を!

 「まんがタイムファミリー」にて連載中! コミックス2巻が、10月6日に発売!
 高校1年生の丘叶美さんは、多忙な両親に代わって、双子の弟の面倒をみています。
 そんな彼女を心配する結さん、見た目リア充のさきさんとで、恋の勉強!?

 今回は、かなみさんとさきさんを心配する結さんが、2人に女子高生らしい青春を
 送らせようと指南してますが・・・

 結さん本人も、恋愛経験がないという(^^;
 それでも、かなみさんとさきさんに、バシバシ言っていくのも、友達思いゆえ。

 何とかリア充っぽくふるまうよう指導するも、子守に時間をとられる2人の話題は、
 保育園のことばかりで、何とも所帯じみてて面白い・・・ これが女子高生の会話!

 そして、彼氏ができないなんて話をしていると、さきさんの妹さんたちに、
 「こくはくしてないのに(彼氏なんて)できるわけないでしょ」と言われていて、大笑!
 そこで、焦って告白しようとするさきさんが愉快でした(´▽`;)

 などなど、所帯じみた少女と、彼女らに青春を謳歌させたい友人とのお話。
 2人を心配して自分を疎かにする結さんも心配ですが、3人の青春の行方やいかに?
 コミックス2巻が、10月6日発売とのことで、ますます今後も注目です!

 

 

●めぐみメモライズ! (桜那えいか 先生)

  

 記憶力が良すぎる少女のお話。

 恵美さんは、記憶力が抜群。
 1回見聞きしただけで、絶対忘れないほどですが、良いことばかりでもないようで?

 3歩歩いたら忘れてしまう親友・由香さんや、恵美さんを観察する遥さんなど、
 周囲の人々も面白く、恵美さんとのやりとりが楽しい内容になっています。

 忘れっぽい由香さんも、恵美さんとの交換日記を読めば、当時のことを思い出せて
 よかったと思いきや、恵美さんにとっては黒歴史もあったりして、苦い思い出(^^;

 体育のマラソンでも、一緒に走ろうと言っていた由香さんが、3歩走って忘れてしまい、
 恵美さんが置いてかれるなど、なかなか愉快でありました。

 また、記憶力が良すぎるために、忘れたいことまで覚えたままでいるというのは、
 可笑しいながらも、割と気の毒だったり・・・ などなど、記憶力がネタになる4コマ作品。
 アイデア・キャラクター共に、かなり面白いと感じますので、ぜひとも、つづきに期待です!

 

  

【その他】

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 今回のテーマは、狩り!?

 連休出勤分の代休で、「狩り」に行くという山下さん。
 といっても、ぶどうとか梨とかキノコとか、といった話で、納得でしたが、
 栗は「狩り」に入らないというから、山下さんの基準も難しいですね。

 それはともかく、患者さんがそうした“秋の行楽”をやってみたかったと述べたことに、
 麻生さんが、今からでも「やればいいじゃないですか」と自然に返していて、
 そのことに少し切なさを覚えていたのは、ナースの仕事の重みを感じさせましたね。

 「やればやっただけ必ずプラスになる仕事っていいなー」の言葉が響きます。
 でも、そうした時こそ「狩り」だと言うや山下さんの元気っぷりが、とてもよかった!
 榊先生も、本業の「狩り」に向かう姿が、粋でしたよ!

 

●らいか・デイズ (むんこ 先生) 

 今回、悠美さんが散髪!

 母上に言われてバッサリいった髪型になってましたが、けっこう評判のショートカット。
 らいかさんも触発されて、自分も切ろうかなんて言ってますが、竹田くんからは髪型を
 しっぽ扱いされ、まなみさんには「持つとこ」がなくなると言われていて笑゚(*゚´∀`゚)゚

 悠美さんの母上としては、活動的になってほしかったようですけど、いつもと違った感じで
 過ごしていたら、今度は「女の子」らしくなんて言われてしまって、【どっちよ】な目に
 なっていたのが面白かった! あと、自分の髪型について悠美さんがイメージしていたものも!

 

●小森さんは断れない! (クール教信者 先生)

 今回は、笹岡シキさんのお話。

 少しネガティブな性格で、ポジティブになるべく、小森さんに手伝ってほしいと頼みますが、
 その人頼みな所もダメだとネガティブ気分になっていたのは、難儀ですね(^^;

 そんな彼女は、内心変化を求めていて、そんな時、山中くんと偶然出会って話をして、
 シキさんに何かしら変化の兆しが見えていたのは、気になる所でありました。
 「落ちるとこまで落ちると開き直ってしまった」か・・・ ある意味ポジティブなのかな?

 

●どす恋!りきしー女 (銅代きいろ 先生) 

 ターニャさんに迫るアイドル部の陰謀・・・?

 アイドル部の部長・松森聖奈さんは、ターニャさんに憧れ、彼女を部に引き入れようとしています。
 そのため、以前の件に関する請求書を突きつけて、返済が不可能であればターニャさんを・・・
 なんて感じに迫ってくるのですが、そこで相撲部は、大食い勝負に持ち込んでいます。

 しかし、これも松森さんの手のひらの上だったとは、なかなか面白い展開。
 双葉さんですら負かせる勢いで、まさかの敗北か・・・と思いきや?
 といった二転三転する内容が、楽しかったですね~。 でも、これでよかったのだろうか(´▽`;)

 


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