2017年3月号
表紙は、鍋料理をつくるちぃちゃん!
冬場はあったかい鍋ですよね~、と感じさせる美味しそうなボリューム。
他、みっちゃんとアルバートや、ねこようかい、母上さんもいますね。
今月の「大きいか小さいかで賞」は、『ふくよかさん』より、福岡さん!
再登場ゲスト! ふくよか女性の日常。
今回、ふくよかゆえに失敗してしまう福岡さんの災難が描かれていましたが、
身体が大きいため人と壁の間を通り抜けできず、ぶつかってしまった人から
「でかっ」なんて言われて、ショックを受けています。
さらに、想いを寄せる大河内さんの前でも、ふくよかゆえの失敗をしてしまい・・・
なんてお話で、ふくよかゆえの大変さがよくわかる内容でした。
身体が大きいから、ぶつかりやすく失敗してしまう福岡さん。
そんな彼女に、大河内さんがかけた言葉は視点を変えたもので、福岡さんにとっては
ほんのり救いになる一言だったことが、微笑ましかったですね~。
大きいのか小さいのか、視点を変えた見方が、安心感を呼び込む面白さ。
福岡さんが食べる姿にもなごみますし、またの登場を期待したい!
【連載スタート!】
●みっちゃんとアルバート (森長あやみ 先生)
女子大生と宇宙人の共同生活!
ゲストを経ての連載スタート!
宇宙人・アルバートに連れ去られた女子大生・花室みつこさん。
その後、アルバートからホームステイを申し込まれ、一緒に暮らすことになった2人。
そんな様子を描いた4コマ作品です。
今回は、しゃっくりが止まらないアルバート。
みっちゃんは深呼吸をすればよいと助言しますが、アルバートの深呼吸が生物としての
限界をこえていて、みっちゃんが疑いをかけていたのは愉快でした。
アルバートの種族「クマラジュー人」は、図鑑にも載ってるから生物だとのこと。
地球人も載ってましたけど、情報が古くて図鑑の信憑性が薄く感じられたり(^^;
そこから、アルバートの「会ってみたい人」ネタにつなげていて、可笑しかった!
他にも、アルバートが忍者に会いたがったり、宇宙での危険な冒険譚が語られたり、
そんな話で盛り上がった今回でしたけど、アルバートの個性が面白味に中心にありつつも、
みっちゃんのドライさが良いツッコミと突き放しになっているのですよね。
そうした所に注目しながら、連載スタートとなった本作品。
今後も楽しみです!
【2月27日、コミックス3巻・発売!】
●だから美代子です (むんこ 先生)
波平くんの大冒険!?
お昼寝していた林田さん所の波平くん。
そこへ、謎のおじさんがやって来て・・・と始まりましたが、そのおじさんが
美代子さんの「ダーリン」そっくりで、そこから不思議なお話へ。
波平くんも、おじさんが「ダーリン」だと気づいてますけど、
さすがに窓を通り抜けてきたのには驚いている様子。
自分も試して自滅していたのは笑いました!
そして、ダーリンさんに連れられて、外の世界へ・・・
なんて感じに、2人で街を“冒険”する様子が面白おかしかったですね~。
そこには、たくさんの不思議があって、まさに子供視点の世界。
妖怪がいたり、お地蔵さまが動いたり、夢か現かわからない状況が、むしろ楽しい。
はじめ、美代子さんに近づくことを拒否していたダーリンさんを、無理やり引っ張る
波平くんがグッジョブでしたが、美代子さんには見えてない・・・はずなのに、
もしかすると存在を感じていたかも? と思わせれくれる描写がよかったです。
ラスト、夢から覚める波平くん・・・と思いきや、やはり現だったのか?
とも思わせる所が、素敵なシメでしたね~なんて感じつつ、今後も楽しみです!
【最終回!】
●もしも部 (ノッツ 先生)
コミックスは、4月下旬発売予定! ・・・ですが、最終回!!
青春妄想、最後の舞台は、帰宅部。
1年生の終わりに、夏目くんと岡本さんの前で、刈谷くんが妄想を走らせます。
帰宅部の福家さんと、一緒に下校する刈谷くん。
帰り道、じゃんけんでアイスをおごる側を決めるのがおなじみらしく、
そんな様子が、何気ない青春模様になっていましたね。
そして、進路のことを話した後、福家さんに会わなくなった刈谷くん。
久しぶりに会った彼女の口から出てきた言葉は・・・なんて話が、甘酸っぱさ満点で、
いつも通り、たまりませんでしたよ!
といった感じに、妄想を展開した刈谷くん。
話を聞いていた2人も、いつも通りの反応でありましたが、それでも、
夏目くんは「楽しんでいた1年だった」し、岡本さんも「参考になった」と高評価。
さらに、妄想内に登場したヒロインは、架空の人物だったはずなのに、
あれ? と思わせる場面が、ちらほら流れていたのは面白かったですね(´▽`;)
刈谷くんは知っていたのか、はたまた偶然なのか・・・
本作は、1人の少年の妄想が描かれつつ、その脳内での甘酸っぱい青春模様と
それが妄想であること、双方の面白さを感じさせる作品でありました。
ただ妄想するだけとはいえ、それが個人の楽しみから、夏目くんや岡本さんを巻き込み、
皆で楽しむものになっていったのは興味深いですし、何より、妄想が創作の原動力である
と思わせる内容には、注目すべきものがあるでしょう。
「世界が少し広がった気がする」
妄想が生み出す世界の広がりは確実にありますよね・・・なんて考えつつ、
4月発売のコミックスに期待しながら、楽しませていただきましたー!
●神域聖地霊場ウォーカー (カラスヤサトシ 先生)
様々な場所の神様に会いに行く本作も、最終回!
最後は、滋賀県粟東市の菌(くさびら)神社。
くさびら=キノコを祠る神社で、637年頃の伝説が由来なのだとか。
そんなキノコ神社に、カラスヤ先生が挑みます。
言い伝えでは、見たこともないキノコが生えてきたとかで、
その結果、「草平神社」から「菌神社」へ名前を変えたというから面白い。
それだけキノコが、当時の人々にとって助けになったということなのでしょう。
まあ、カラスヤ先生もおっしゃっているように、最初に人間が食べるよりも、
犬などを使って試したでしょうから、「見たこともないキノコ」でも食せたのかなと。
そして、本殿・神楽殿と見て回り、気づいたことは、今ではキノコはないということ。
最後に見つけてはいましたが、キノコを祀る神社にしては味気ない気もしますね(^^;
などなど、キノコを祀る菌神社をめぐっての最終回。
本作は、こうした神社などを訪れて、その由来や現在の姿を描く所に魅力がありました。
私は好き作品だったので終了は残念ですし、コミックス(タイトル違いですけど)も
出た後で最終回というのが、色々と考えさせられる上に、コミックス未収録分は
雑誌でしか読めないのかな? などと気になってしまいます。
そんなこんなではありますが、カラスヤ先生の次回作にも期待したい所。
ということで、楽しませていただきましたー!
【その他】
●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生)
盛山先生が男性を苦手な原因は・・・?
女性警察官の方々との話の中で明らかとなった盛山先生の悩み。
男の人の視線が胸に集中するのが恥ずかしい、ということらしく、それが男性の拒絶へと
つながっていて納得でしたが、三浦さんには嫌味に聞こえるようで(^^;
木島さんは同じ悩みを持つものの、盛山先生の方がビッグサイズで、その差は大きい。
様々な対策を講じる様子が面白かったり、色っぽかったりの盛山先生回でしたね~。
ラストのあつし君のセリフは、危険でしたけど、笑った!
●猫喫茶いぬい (みずしな孝之 先生)
猫が寄ってこないと悩む少女が、猫喫茶へ・・・
そうすれば、猫にモテモテだと考えているようですが、現実は?
といった風に、そんな少女の登場が、スパイスになりそうな今回。
猫が寄ってこない理由には納得すぎて、むしろ猫が可哀想な気も(^^;
そして、乾さんとは猫好きと猫嫌いをめぐって、険悪になる少女でしたけど、
謎の常連客・八木橋さんのおかげで何とか収まっていたのは面白かった。
八木さんの正体も判明した上に、少女の正体がこれまた楽しく、今後を期待させます。
●セトギワ花ヨメ (胡桃ちの 先生)
2つのデザイン、どちらにするか悩むお客様を相手にするヒスイさん。
お客様の納得いくまで付き合うと考えるヒスイさんでしたけど、お客様が中座する間、
とつぜん現れた謎の女性に、2つのデザインのうち1つをお客様に、もう1つを自分にと
申し出られてから、とんとん拍子に話が進むことに・・・
といったお話でしたが、お客様と謎の女性、その関係が気になる内容で、
真相には驚きつつも、良いモノが2つあったら両方欲しいという当たり前のことが、
こうやって充足できるのであれば、面白いものだな~と感じちゃいましたね~。
●新婚よそじのメシ事情 (小坂俊史 先生)
カレーは庶民の食べ物か?
小坂先生はカレーが出る食卓に、ささやかな幸せを感じているご様子。
とはいえ、小坂先生の家でカレーが出るのは、お二人が忙しい時らしく、おかげで
幸せの構図が崩壊していたのは、お気の毒な風景でありました(^^;
カレー自体は美味しそうでしたけどね。
それにしても、王嶋先生のつくるカレーとは、一体どのようなものなのか、気になります。
庶民の食べ物とはとても言えなさそうで、私だってそんな高級カレー食べてみたいですよ!