2013年9月号
表紙は、水も滴るイイ女!? ・・・なリコさん。
また、8月7日にコミックス1巻がそれぞれ発売の
『どろんきゅー』と『踊る!アントワネットさま』も載っています!
今月の「よどみなく美しく・・・で賞」は、『スーパーメイドちるみさん』より、麗子さま!
大樹くんと一緒に、劇の練習をすることになった麗子さま。
ただでさえ、2人きりで浮かれていた彼女でしたが、小道具の指輪をはめられた途端・・・
ここの麗子さまの行動が、すらっとなめらかに、4コマを流れて行ったのが印象的でした。
ものすごく自然でよどみなく、ゆえに「美しい」と感じてしまう【シーン62】が素晴らしかった!
【8月7日、コミックス1巻発売!】
●踊る!アントワネットさま (にしうら染 先生)
2人のマリーさん、その交流を描いた4コマ作品。
絵描きのマリーさんが出会ったのは、王太子妃(当時)マリー・アントワネット様!
そこから始まる、今はまだ平和な時代のヴェルサイユを舞台にした物語です。
前回、ルソーの『社会契約論』を読み、興味をもったマリーさんが本をさがすお話。
アントワネット様の図書室には、多くの蔵書がそろっていてうらやましい限りなのですが、
本人はあまり読書が得意でないという、宝の持ち腐れ(^◇^;) モタイナイ!
次に、エリザベート様に案内されて、陛下の図書室を訪れるものの、
そこでは学術書は豊富にあっても、マリーさんのさがすルソーに関連した書籍はない・・・
って、まあ当然といえば当然ですよね。
フランス王家は王権神授説にもとづいた正統性を基礎としているのですから、
人民主権をうたった『社会契約論』は、いわば危険思想の集大成。
そんな「悪書」を置いているとは思えませんよね。
こうした思想は、やがてフランス革命への理論的土台を作りあげてゆくわけですから。
マリーさんとルソー公とのやりとりでは、相変わらず彼のイヤミが炸裂してましたが、
彼のルソー評はやはり貴族らしいもので、このあたりマリーさんとの温度差は気になる所。
けれど、本を通じた2人の交流は、ルソー公がマリーさんを認める方向へ動いているようで、
なんとなく良い感じでありました。
などなど、ヴェルサイユを舞台にくりひろげられる優雅な(?)宮廷物語。
ほかにも様々な歴史上の人物が登場して盛り上がりますよ。
8月7日発売のコミックス1巻ともども、今後も楽しみです!
●どろんきゅー (吉村佳 先生)
幽霊に好かれてしまう、怖がり少女を描いたホラーギャグ4コマ!?
佐倉さんは、とても怖がりな女子高生。
なのに、なぜか幽霊に好かれる体質で、彼女の周囲にはホラーなものがたくさん。
そんな佐倉さんと、ホラーマニアな親友・遠藤アキさんとがくりひろげるコメディ作品です。
今回、地域祭で和太鼓を演奏することになったアキさん。
なんでも出演予定の人間が、ケガしてしまったための代役ということですが、
どうもその太鼓には、妙なものが憑りついているようで・・・?
なんてお話でしたけど、怖がり佐倉さんは不安を感じているものの、
ホラー好きのアキさんは、むしろ喜んで応じているのが面白い!
また、佐倉さんは怖がりだけど、幽霊に好かれているため、
ときには幽霊に護られたりもするのだから、その食い違いなども面白味となっています。
ヤンチャなお兄ちゃん・お姉ちゃんにすごまれたり、
衣装がミニということで男性の目が気になったりもしますが、
そこを幽霊たちがガードしているのが、なんとも奇妙に可笑しい所。
かと思えば、きちんと佐倉さんを怖がらせる幽霊もいたりと、良いさじ加減になっています。
そして呪いの太鼓も、やはりアキさんには敵わなないというのが、これまた面白い!
ホラーなものに喜んで触れてゆくアキさんの存在は、
本作品が暗い方向へ行かないために重要なのかもですね(^^;
などなど、怖がり少女を中心に描かれるホラー&コメディな4コマ作品。
コミックス1巻が8月7日発売ということで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●じごくプリンセスえんまちゃん (ひらふみ 先生)
空から降ってきたのは、未来の閻魔様!?
天地莉乃さんが所長をつとめる探偵事務所に、とつぜん女の子が降って来た!
彼女の「帽子」が語るには、その少女は次期閻魔候補なのだとか・・・
そこから始まる未来の閻魔さまの物語。
・・・って、沙舎利(サーシャ)ちゃんじゃないですかー!
以前、他社4コマ誌でゲスト登場した作品のキャラクターですよ。
このとき再登場にならず、もったいないな~と思っていたのでうれしいのですが、
まさかタイスぺに掲載されるとは(^◇^;)
物語は、莉乃さんとその助手・魔理王くんのいる事務所に、
サーシャちゃんが降って来るわけですが、彼女が時期閻魔と言われても、
推理によってロシアからの留学生と決めつけたり、
えんま帳をくだらないことに使用したりと、何だかんだで平和に交流しているのが楽しい。
以前の作品とは舞台が異なりますが、探偵事務所にしたことに意味はあるのでしょうかね。
あと、サーシャちゃんの「帽子」セバスも良いキャラしてます(^^;
私としては再登場を待ち望んでいたもので、つづきに期待大であります!
【本格連載スタート!】
●先生のすみか (伊藤ハチ 先生)
いろんな「先生」の住むアパートの日々を描いた4コマ物語。
西大寺ヤマトくんが引っ越してきたのは、まほろば荘。
そこには様々な分野の「先生」がいて、彼女たちとの面白おかしな交流が始まることに・・・
今回は、管理人の高取あすかさんが倒れてしまい、ヤマトくんはかなり心配している様子。
なにせ彼は、管理人さんに一目ぼれしてますからね。
そこで、家事などは自分たちに任せてほしいと申し出ますが・・・ というお話。
食べたい物として、なぜか「ようかん」を希望する管理人さん、やはり天然だ(´▽`;)
いこまちゃんの窓ふきを手伝うヤマトくんの姿には笑!
その手伝い方は正しいのか!? いこまちゃんがご機嫌なのが、これまた可笑しかった。
西ノ京先生(医者)は、料理をしていますけど、イメージと違っていてギャップ萌え(ぇ
でも解剖する気満々なのは、さすが職業柄というべきなのか(;´∀`)
吉野先生(弁護士)は、洗濯しようとしてますけど、ヤマトくんの方がテキパキしていて、
「立派な奥さんになれる」とか、彼に言っていたのは笑いましたよ!
などなど、管理人さんのかわりに家事をする住人達が面白かった今回。
もう2人ほど「先生」がいらっしゃいますけど、今回の登場はナシでしたね。
うち1人はヤマトくんのことが好きで、このあたり管理人さんを含めた関係も気になります。
管理人さんの学生時代のことを知り、彼女の負担を少しでも減らしてあげたいと決意する
ヤマトくんの男っぷりと、それに感じ入っている様子の管理人さんが微笑ましかった。
いよいよ連載スタートとのことで、今後も楽しみです!
【特別企画】
●恋愛ラボ プチ アンソロジー
『恋愛ラボ』応援企画!
吉村佳先生、えのきづ先生、ひらふみ先生、はなこ先生、津々巳あや先生、とく村長先生
といった豪華ゲストによる『恋愛ラボ』プチアンソロ!
各作家先生が描く『恋愛ラボ』キャラクターと、4コマ漫画が可愛いやら面白やら。
皆さん、特徴をよくつかんだネタづくりをされていて、かなり楽しむことができました。
吉村先生のラブレターや伝言板を使った恋愛研究ネタはもちろん、
最後はお得意のホラーな方向へオトす流れが、見事すぎて大笑いでしたよ!
えのきづ先生の描くマキは、幼馴染みに関して妄想をくりひろげていてアホさ倍増。
そこへツッコミを入れるリコが、本作以上に冷静で妙に可笑しかったです。
ひらふみ先生は、ヤンを中心にしたネタ。
なんか微妙にキャラ違ってますけど、ステマしていたのは面白かった(´▽`;)
はなこ先生の描く5人が、水着姿で麗しいのですが、
ネタ的には本作の特徴をうまくとらえていたように思います。
宮原先生が描いてもおかしくないほど、違和感がなかったですね~。 かなり好きでした。
津々巳先生の描くリコ&マキは、とても可愛らしくて良かった!
ちょいと百合方面に走ったり、マキが腹黒っぽかったのが味になってましたね。
とく村長先生は、エノとスズのやりとりという、ちょっと珍しいシチュエーションなあたり、
目の付け所がさすがだな~と感じるネタでした。 兄オチも本作っぽいですし(^^;
などなど、かなり楽しかったプチアンソロ。
本作のファンなら、さらに楽しめたのではないでしょうか。
また読んでみたいですね!