五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2013年06月05日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2013年7月号

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 表紙は、梅雨のイメージですが、ジメジメしないさっぱり感がありますね。

 『らいか・デイズ』のらいかさんが長靴はいて傘をさし、

 『天国のススメ!』の太一くんが雨がっぱを着ながらテルテルボーズを持っていて、

 『黒い大家さん』の大家さんが・・・なぜか葉っぱを傘代わりに(^^;

 

 

 今月の「なかなか立派な大人になれんで賞」は、『ただいま独身中』より、楓さん!

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 姫くんとの関係がギクシャクしている楓さん。 メールの誤送信問題で、大ポカ!

 卑屈になってしまっているのが根本的な原因ですけど、こういった心の迷いやモヤモヤが

 失敗につながってしまうことは、大人になってもあるから厄介です。

 悩む楓さんがモノローグで語っていた「あといくつ恥をかけば立派な大人になれるんだか」

 という言葉には、しみじみ感じるものがありましたねえ・・・

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

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 おばあちゃん襲来! の巻。

 美容院で、週刊誌をもらったおばあちゃん。

 はじめは鳥越要司めあてだったものの、他の記事に目を通すうちに、

 なんだか妙な流れになって来て・・・ というお話。

 

 有名タレントの二股記事を読んで、孫・らいかさんの身を心配しています(^◇^;)

 竹田くんがらいかさんを粗末に扱いやしないかと、発想が飛躍しまくってて面白い。

 でもまあ、雑誌に限らずテレビなどでも、体験談だの事件の話だのに感情移入しすぎて、

 怒りを燃やしてしまうなんてのは、慣れていないとそれなりにあるでしょうね。

 

 そんなわけで、竹田くんを見極めようとやって来たおばあちゃん。

 マッキーと歩いているだけで、「とんだジゴロだよ」には笑ってしまいました゜(*゜´∀`゜)゜

 はじめ隠密行動だったものの、竹田くんにあえなく発見されてしまい、

 何だかんだで、もてなされているのも楽しかった! 竹田くん、しっかり者だなあ。

 

 おじいちゃんが先回りしたり、らいかさんが【バイオレンス土下座】していたり、

 いろいろ愉快でしたけど、何よりらいかさんと竹田くんのノロケになっていたのが、

 憎いぜコンチクショー! 小学生だよなあ・・・ この子ら。

 最後、おばあちゃんが語る「温泉」の湯加減には、座布団1枚!

 いやもう、笑いっぱなしなお話でありました。 もちろん今後も、楽しみです!

 

 

 

【コミックス2巻、6月7日発売!】

●天国のススメ! (宮成樂 先生)

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 霊感少年・太一くんの、霊にまつわる不思議で愉快でハートフルな物語。

 今回は、先生から相談をもちかけられる太一くん。

 生徒指導室なのに、先生が生徒に相談という逆転現象が面白い(^^;

 

 なんでも先生、昔は「みえていた」らしく、怖がりなだけに、かなり辛い思いをしていたとか。

 今ではまったく視えない人になってしまいましたけど、

 そんな先生の周囲で、不思議なことが起こり始めているという話になり、

 太一くんが先生の部屋まで様子を見に行くことに・・・

 

 といったお話でしたけど、

 今回、先生のお見合いが上手くいかない原因が判明してましたね(´▽`;)

 そーか、理由があったのか、と納得できたのはよかったよかった。(いいのか?)

 先生の“フィアンセ”さんも可愛かったし、何より先生自身が彼女を“迎え”に来たことは、

 とても微笑ましいことでした。 感激する“フィアンセ”さんが良かった~。

 

 今では視えなくなってしまった先生に、視える太一くんがヒントを与えていたのも、

 また、怖がりの先生に怖がる必要のないことを伝えていたのも、素晴らしかった。

 そうした太一くんの心づかいが素敵でしたね。

 “フィアンセ”さんの笑顔と、先生の安心した顔が、2人の先行きを温かく感じさせます。

 このハートフル感が魅力な本作品。

 コミックス2巻が6月7日発売とのことで・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【新作登場!】

●主任の一ノ瀬さん (楯山ヒロコ 先生)

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 営業課のバイタリティあふれる風変わりな主任さんを描いた4コマ作品。

 寝坊したため、慌てて会社へ向かうのは、一ノ瀬さん。

 猛ダッシュでギリギリセーフの出勤でしたけど、途中でおばあさんを助けた・・・

 わけでもなく、普通に遅刻寸前だっただけという、お茶目な主任さんです(;´∀`)

 

 出社直後、いきなり寝ようとしたり、商品開発の手伝いと称して酒盛りしたり、

 なんとも型破りな一ノ瀬さんですが、それでも営業成績は良いというから面白い。

 こういったスーパーウーマン的キャラクターという点では、椿さんと重なるかもですね。

 ただ、一ノ瀬さんの場合は自然体すぎて、周囲から見るとサボったり

 遊んでいるように見えてしまう様子が、ユニークさを演出しています。

 

 そんな一ノ瀬さんへのツッコミ役になっているのが課長さんで、

 彼と一ノ瀬さんのやりとりが、コント的な掛け合いとなっているのも楽しいですね。

 椿さんと似て非なる“スーパーウーマン”の一ノ瀬さん。

 彼女の活躍をもっと見てみたいので、つづきに期待です!

 

 

 

【ゲスト作品】

●鉄仮面のイブキさん (市川和馬 先生)

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 表情が変わらない少女と、彼女を観察する少年のお話。

 「表情が硬い」伊吹さん。

 彼女の表情を見分けたい喜多くん。

 そんな2人の交流が楽しい4コマ作品。 まんがタイムにゲスト登場中です。

 

 伊吹さん本人には感情があり、表情を変えているつもりでも、

 それが表に出ることはないという、ちぐはぐさが面白味。

 さらに喜多くんが彼女を観察することで、その可笑しさが際立つ構造になっています。

 思い出し笑いをしても、それを見られて照れても、

 表情が変わらない伊吹さんが、ちょっと怖いぞ(^∇^;

 

 でも、伊吹さんも喜多くんにジロジロ見られて、あまり良い気分ではないらしく、

 手鏡で太陽光を反射して反撃していたり、また逆に、喜多くんを観察し返して、

 恥ずかしがらせていたのも楽しかったですね~。 そのときも無表情だし!

 などなど、無表情が強い個性になっている伊吹さん。

 彼女を観察する喜多くんも、単なる好奇心だけで見つめているのかどうか・・・?

 そのあたりも気になりつつ、今後に注目の作品です!

 

 

②へつづきます。