2013年7月号
表紙は、『リコーダーとランドセル』のあつし&あつみをメインに、
ゲスト作品『はるでん』、先月号からの新連載2作品、
たばたちゃんとしばいぬ子さんと並んでおります。
今月の「それでも書店員さんはがんばるで賞」は、『ヒナ書房へ行こう』より、キャシーさん!
お客様から、特定の本や雑誌があるかと尋ねられて、一生懸命さがすキャシーさんたち。
苦労して見つけた雑誌を手渡すも、それを買うわけでもなく、立ち読みで済ませてしまう
お客様が多いことに疲れ果ててゆく様子が、お気の毒すぎて仕方ありませんでした。
「ドンピシャタイトル 店員に聞いておいて 買わないとか ねーわ」
書店員さんの本音でしょうねえ(´▽`;) 客という立場でも、気を付けるべきですね。
【今月のピックアップ!】
●ボク恋コンダクター (坂巻あきむ 先生)
幼なじみの恋を応援していたはずのコウタ君でしたが・・・
歌恋さんの想い人・樹さんが、どんな人か知ってしまったコウタ君。
あまりに完璧と思える男性であったことに、なぜかショックを受けているようで、
親友・小野くんに相談するものの、「恋」とか言われれ大激怒!
女性が苦手とはいえ、男に興味があるわけじゃない。
と思ったら、小野くんはそういう意味で言ったんじゃないようで・・・?
そんな感じに、イライラがつのるコウタ君。
自分でも、何で落ち着かないのかわかっていないようですが、
小野くんが語る彼の過去から、その理由もなんとなく判明してきましたね。
私が本作品で気にしていたのは、コウタ君の歌恋さんに対する心情でした。
仲の良い幼なじみとはいえ、彼女の恋路にエールを贈る彼のモチベーションて何だろう?
じつは彼も(無自覚ながら)彼女のことを想っているのではないだろうか?
面白おかしな2人のやりとりを読みつつも、そんな風に考えていた私としては、
今回のお話は、まさにドンピシャでありました!
落ち込むコウタくんに、声をかけ、元気づけてあげられるのは歌恋さんだけ。
非4コマになってるラストページが、とても効果的に2人の関係を描いていたのも良かった!
この物語は、ここからが本当のスタート・・・であってほしいですけどね。
もしかして終わりへの布石なのかな~と考えてしまうと寂しい。
それでも、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●はるでん (西餅 先生)
電子工作が好きな女子大生のお話。
向坂春さんは女子大生。
しかし変わっているのは、電子工作が好きで、自作で「ラーメンタイマー」作っちゃうほど。
そんな他人に理解されにくい趣味を抱えた女子大生の、工作に燃える4コマ作品です。
題材が地味目なわりに(失礼)、面白さを感じた作品でした。
電子工作好きという趣味を他人に隠して、大学生活を送る向坂さん。
同じ学部の入間さんとの会話も、そうした不自然さが面白さになっているわけですが、
それでもやはり「同好の志がほしい」と考えてしまう彼女。
そこで出会ったのが、「首が傾くと頭のランプが光るシステム」を作る小学生の男子。
なぜ、そんなシステムを作るのか? という理由には笑ってしまいました゜(*゜´∀`゜)゜
彼との交流から、妙な代返システムを開発したりと、電子工作を楽しむ時間が始まります。
工学系という、なじみのない人には退屈そうな題材を、
可笑しなシステムを作ることによって、面白さを加味しているのが好感触な作品。
最後に、「首が傾くと頭のランプが光るシステム」が役立っていた(?)のも楽しかった!
西餅先生といえば『犬神もっこす』でも有名ですし、コメディ作品には定評あり。
これは、つづきにぜひとも期待です!
【5月27日、コミックス2巻発売!】
●いとをかし (楠見らんま 先生)
あおいちゃん、チカンにあうの巻!?
回覧板に「チカンに注意!」とあったため、
みどりさんから「チカンになった時の対処法チェック」を受けるあおいちゃん。
この場合うらやましいのは、あおいちゃんか、みどりさんか、難しい問題です(ぇ
「ボクは男だから大丈夫ですよ~」とか笑顔で言っちゃうあおいちゃん、無垢すぎる!
むしろ男だからこそ危険な場合も(オイやめろ)
そんなこんなで、みどりさんからレクチャー受けるあおいちゃんでしたが、
まさかの常連さんチカン化に、教えてもらったことが役立って良かった。
まあ、そこはあおいちゃんの勘違いで、常連さんが犯罪者にならずに済みましたけど(^^;
後半は、本物のチカン登場で、あおいちゃん大ピンチ!
でも、そこで漢気をみせたあおいちゃんでしたが、
女子高生よりも魅力的にみられた彼の立場っていったい・・・
チカンとみどりさんを間違えてたのは仕方ないですよ、みどりさん痴女だもの。(ストレート)
最後は一件落着で、いつも通りの日常へ戻っていましたが、
考えてみれば、あおいちゃんの周りは“チカン”だらけと言ってもおかしくないですよえねえ。
それだけ、あおいちゃんが魅力あるということかな?
コミックス2巻は5月27日発売とのこと。 なんて感じにまとめつつ、今後も楽しみです!
【最終回!】
●ねこまんが (こいずみまり 先生)
コミックス8巻が6月27日発売ですが・・・ 最終回!
こいずみ先生が11年間連載してきたエッセイも、ついに完結!
最後は「ふりかえり」ということで、1~7巻を見返してのあれこれでした。
くらオリ2001年12月号から掲載。 1話未収録の内容もあるんですね~。
私は、それよりもだいぶ後から、連載で追っていただけでしたけど、
作中で披露される様々な生活系の情報などに興味津々でした。
牛すじの煮込み方だの、くされタオルの復活方法だの、わりと知りたいかもですね。
また、「ねこまんが」なのに、猫の話題を見かけた記憶があまりないのも何と言うか・・・
つくばわんわんランドなどには、行っていらっしゃるようですけどね。 犬じゃん。
最後は、あの有名なお祭りの話題でしたが、
一緒に行きたがる女性の作家先生が、あんなに大勢いらっしゃるなんて・・・ 好きねえ(ォィ
などなど、地味に(地味って言うな)好きだった本作品。
コミックス完結8巻は、6月27日発売!
こいずみ先生による次回作もあるようですし、そちらも楽しみです。
楽しませていただきましたー!