五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想①

2013年05月17日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2013年7月号

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 表紙は、コミックス2巻が5月27日発売の『夜森の国のソラニ』より、夜森!

 初夏のイメージなのか、白さが目立つさわやかさですけども、

 これはまだ昼と夜が分かれる前の景色なのでしょうかね。 青空の下の夜森が、レアです。

 

 

 今月の「思ったよりも・・・で賞」は、『Lisa Step!』より、リサ&マリー先生!

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 妙な流れから、いきなりマリー先生を、お姫様抱っこしようとするリサ先生。

 ひょいっと抱きかかえるリサ先生がオトコ前ではありましたが、

 思わず口から漏れ出た言葉が、マリー先生の逆鱗に触れた模様(^^;

 ま、まあ、リサ先生も女性ですからね、思ったよりも大変だったということで・・・

 それにしても、抱えられるときのマリー先生の表情が、ちょっと乙女入ってて可愛かった~。

 

 

 

【5月27日、コミックス2巻発売!】

●夜森の国のソラニ (はりかも 先生)

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 トビラ絵の“赤衣ずきん”をはさんだ、王子&狼人の2人がちょいと意味深。

 そんな今回、王子vs狼人の戦い!?

 いつもいつも、王子に挑む狼人くんですが、1度も勝てたことがない。

 そこで、ソラニが提案した料理対決で勝負することに・・・

 

 狼人くんの「王子の完璧さが許せない」という動機にはあきれますが、

 負けてばかりでも、何度も挑み続ける姿勢は憎めないかも。

 また、赤衣も王子には怒っているようですけども、花見でのことがあってから、

 かなり彼を意識しちゃってるみたいで、赤面しちゃうところは可愛かったですね~ニヤニヤ。

 

 で、料理対決は、狼人&赤衣 vs 王子&ソラニという対戦カードに。

 ソラニをパートナーにした王子は、圧倒的に不利!

 食材のチョイスもヒドイけど、ソラニさん、目分量で料理作ってたのね・・・ どうりで。

 それでもソラニを気づかいながら、自分のペースで料理を作ってしまう王子はさすが。

 一方、狼人の「男の料理」がソラニ・レベルで、赤衣が苦労するはめに(^^;

 といった風に、男たちの料理対決が楽しかったわけですが、

 その結果起きたことには驚きましたよ! あっさりしてましたね~狼人くん。

 

 夜森は、何かしらの心の傷やわだかまりをもった人々が集う場所。

 いつかは出てゆかねばならないのですが、そこはとても心地よい空間でもあるわけです。

 本作では、それが決して否定的には描かれず、むしろ休憩所のような場所として

 機能している様子が、肯定的に表現されているのが好感触なんですよね。

 ソラニたちにもいずれ、去る時が来るのかどうか。

 そんな予感にとらわれつつも、今はまだ、まどろみの中に・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【5月27日、コミックス1巻発売!】

●となりの魔法少女 (七葉なば 先生)

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 友達のいなかった魔法使いの少女にも、今では大切な友達が・・・

 高校生の羽根井あきさんは、魔法使い。

 けれど、それが理由で過去に辛い思いをしたことから、友達をつくれなかった少女。

 そんな彼女に、クラスメイトの相澤圭さんが声をかけたことから、

 あきさんの人生に変化が訪れることになり・・・

 

 といった感じのお話。

 今では、けぇ(圭)さんや、ウサ(宇佐神茜)さんなどの友達ができたあきさん。

 ここに来るまで山あり谷ありしたけど、魔法に対してネガティブになっていたあきさんが、

 「魔法少女になる」と宣言したことで、物語は本当の始まりを迎えたのかもしれませんね。

 

 今回は、「魔法少女って何すればいいの?」ということで、

 街に出て「悪から平和を守る」ことになった3人組(^◇^;)

 といっても、都合の良い悪などとそうそう出会うわけでもなく、

 ごく普通に親切をふりまく3人が面白かった!

 

 魔法を使わずとも手助けができたことに、喜ぶあきさん。

 それは魔法の否定ではなく、「普通の人」としてふるまえたことの嬉しさなのでしょうね。

 彼女は、魔法少女としての自分にできることもあるはず、と考えていて、

 このあたりが今後のテーマになって来るのかな? と思えます。

 

 友達がいなかった魔法使いの少女も、いまや普通に過ごすことができている。

 そんな普通に心がほぐされる感覚を味わいつつ・・・

 5月27日発売のコミックス1巻ともども、今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●ラスボス兄貴!! (masha 先生)

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 彼氏ができた妹と、それを許せぬ兄貴の物語。

 3回連続ゲストの1回目!

 ある朝、妹・あづみさんに、彼氏ができたことを告げられた兄。

 そこから始まる、シスコン兄の“ラスボス”生活!?

 

 兄は、学校でも妹のことばかり考えて、授業中も上の空。

 友人・昼帯くんになだめられつつも、まだ見ぬ彼氏くんへの怒りが煮えたぎっている様子。

 これがなかなかの強者といいますか、教師に注意されても、妹に反発されても、

 しれっと自分を貫く姿が堂々としていて、そんなところが面白味になっていますね~。

 さすが“ラスボス”といった風格(^^;

 

 はじめは、自分のことを心配していると思っていたあづみさん。

 やがて兄が怒っていることに気づき、なんとか認めさせようとするのですが・・・

 なんてお話でしたけど、あづみさんの友人・絢芽さんが、兄のことを

 「みんなでやっつけてあげる」と言っていたのが、兄貴=ラスボスにつながって来るのかな。

 などなど、手強いシスコン兄貴にどう立ち向かうのか?

 あづみさんの彼氏の存在も気になりつつ、3回連続ゲスト、つづきが楽しみです!

 

 

 

●こばとスマイル (桐ケ谷ユウジ 先生)

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 小さな女の子と女子高生の、ハートフルな交流。

 綾川りこさん、高校2年生。

 父と2人暮らしをしていた彼女が、父親の出張中に、1人の女の子をあずかることに・・・

 そこから始まる少女2人の交流を描いた4コマ作品です。

 

 いや~、イイですね。 とてもイイ!

 りこさんがあずかったのは、大谷こばとちゃん。

 小さいながらも礼儀正しく、遠慮がちに接してくるこばとちゃんの可愛らしいこと。

 そのしぐさの1つ1つが愛らしいし、りこさんからお人形をもらって喜ぶ様子など、

 もうたまりませんでしたよ!

 

 りこさんの方も、こばとちゃんから「おねえちゃん」と呼ばれて嬉しそうにしたり、

 年下の少女を世話する“お姉ちゃん”な感じが、見守り視点になっていて好感を持てました。

 何かと、こばとちゃんを気にかけつつ、逆にこばとちゃんがりこさんを気づかったりと、

 そんな2人の関係が、とても心地よい空気を生み出していますね。

 この作品、めっさ私好みなので、ぜひとも、つづきを待っております!

 

 

 

●Lスイッチ (原作:石見夕 先生/作画:よしだひでゆき 先生)

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 MとSとLの、同居生活4コマ物語・・・?

 いきなり縛られている少年は、大輝くん。

 彼をなぶっているのは、女子小学生のミドリさん。

 そこへ、ミドリの姉・さくらさんが現れて・・・ と始まったお話。

 

 Sなミドリは縛りたがり、Mなさくらは縛られたがりと、ちょっとアブノーマルな姉妹。

 そんなイトコ姉妹の世話をすることになった大輝くん。

 また、お兄ちゃん大好きっ子な大輝くんの妹・桔梗ちゃんもいて、

 女子小学生3人をかかえた大輝くん、自分はロリコン(L)じゃないと言い聞かせながら、

 難儀な日々を送っている様子。

 

 そんな少年のロリ生活(!?)が、楽しい4コマ作品になっています。

 まあ、女子小学生がSMチックに迫ってくるとか、そちらの素養がおありであれば、

 引き込まれてしまうのではないかと(;´∀`)

 私は「L」じゃないですけども、コミカルに大輝くんへアプローチする姉妹が面白かったり、

 ノーマルな妹・きーちゃんのお兄ちゃん大好きっぷりが可愛かったりと、楽しめました。

 石見&よしだ先生は3作目での登場ということもありますし、つづきに期待です!

 

 

 

【最終回!】

●月曜日の空飛ぶオレンジ。 (あfろ 先生)

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 シュールにフリーダムすぎる4コマ作品も、今回で完結!

 最後は、ユキノ&ヨシノのラジオ番組「オールナイト・ツカぽん」でシメとなりました。

 1月号でやってたやつですね~・・・ って、ええェー!?

 な、ななみさんは?? 主人公はどーしたー!!??

 

 いや、いくら自由だからって、これで最終回とは、たまげましたなあ。

 ラジオっぽい2人の会話がダラダラと進行しつつ、脱力させながら笑いを誘います。

 ゲストはマナカさん・・・ って、ななみさんはどこ行ったー!!??

 緊張しまくりで、“顔が固まってる”マナカさんを加えながらの、シュール・トークが面白い。

 先のとがった靴の秘密とか、思わず30へーでしたね(嘘)。

 

 しかし中盤、ユキノさんからヨシノ抹殺の密命をうけたマナカさんが悩みます。

 いきなりシリアス展開か!? と思わせといて、あっさり一撃くらわすマナカさんに笑った!

 ヨシノさんとマナカさんの出会い話も、マナカさんが宙に浮いていたり、

 ヨシノさんが埋まっていたりと、意味不明でございました、うん。

 それにしても、最終回だというのに、ななみさんとセンパイが不遇すぎてフビン。

 ユキノなんて途中参加のポッと出だろうがよ~! という心の声が聞こえましたね(ぇ

 

 そんなこんなで、ゆる~くラジオで最終回。

 何だかんだで、いつも通りの面々と、いつも通りのシュールな“日常”へ帰ってゆきます。

 結局ケーブルの「次」もなかったし、ヤマダもヨシノ兄の話も、とくにないまま終わりましたね。

 まあ、それはそれで、“日常”への回帰ということなのかな。

 

 本作は、シュールでフリーダムな世界と人々が、面白おかしく描かれてきた4コマでした。

 正直センスについていけないわ~という印象もありましたが、

 読み続けていると妙にハマってしまい、コミックスまで購読してしまうとは不覚(ォィ

 観察的とでも言いましょうか、どこか世界を傍観しているような

 テンションを抑えた作風が、クセになる魅力をもっていたと感じます。

 

 コミックス完結2巻は、7月27日発売!

 次号からは新連載も始まるようですし、またもシュールな世界を見せてくれるのでしょうか。

 そちらに期待しつつ・・・ 楽しませていただきましたー!

 

 

②へつづきます。