五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のドリフ

2013年03月03日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2013年4月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら

 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ドリフターズ (平野耕太 先生)

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 コミックス3巻、3月18日発売!

 そんな今回、ドワーフの職人技を目にする信長さんたち。

 その練達ぶりに目を奪われていますが、それだけドワーフの業がすさまじいということ。

 あっという間に鉄砲を生産してしまったことに、さすがの信長さんも驚いております。

 しかも生産ペースがハンパない!

 そのため、信長さんの野望実現が視野に入って来たようで、

 悪い顔して喜んでいるのは笑った゜(*゜´∀`゜)゜

 

 

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 一方、豊久の方は、ドワーフの戦士としての練達ぶりに感服しています。

 薩摩示現流のごとき、みごとな一撃必殺ぶりをみて、

 一流の戦士でもあるドワーフと意気投合している様子は、まさに純粋戦士といった趣。

 これにはドワーフからだけでなく、豊久からも何かしらの凄味を感じてしまいますねえ。

 ドワーフの加入は、鉄砲生産を可能にしただけでなく、戦力強化にもつながることに。

 

 

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 しかし、そこへ現れたのは、サン・ジェルミ伯一党!

 オルテ帝国の3分の1を支配する大貴族。

 オルミーヌなどは、〈廃棄物〉である可能性も疑っていたようですが、この人は〈漂流者〉。

 なのになぜ、オルテの“国父”に加担したのか、と問われての返答がすさまじかったですね。

 

 “国父”アドルフ・ヒトラーも〈漂流者〉。

 彼のとった政策が、たとえ非道であったとしても、それが中央集権国家を形成するのに

 いかに有効であるかと説いているのは、善悪を越えた怪物ぶりを感じさせます。

 だからこそ信長も、「茶釜に火薬つめて爆死」した人物とサン・ジェルミを重ねたのでしょう。

 

 ただ、その人物についてサン・ジェルミが知っていたというのには、私も驚いた!

 東洋の歴史も知り尽くしていると考えるべきですかね・・・

 没年は一応、1784年ということになっていますから、そのあたりまでは修得ずみかも。

 ああ、これはサン・ジェルミ=サン・ジェルマンだった場合ですけども(^^;

 

 

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 でもって、豊久の方には・・・

 サン・ジェルミ伯のとりまきコンビ、アレスタ&フラメーさんがやって来て、

 値踏みを始めますが・・・ なんだこのコントは!

 あっという間にアレスタを、(何もせずに)倒してしまったのには大笑い゜(*゜´∀`゜)゜

 さらに続いて、フラメーさんも(何もしていないのに)瞬殺だったので、腹筋壊れそうでした!

 

 緊張感あるサン・ジェルミ伯の話から、一転コント空間になっていたのは楽しかった。

 けれども問題は、サン・ジェルミの提案。 これを受け入れるのかどうか?

 オルテの体制のままで受け容れてしまうのは、エルフやドワーフにとってできない相談。

 豊久がどのように考え、決断するのか・・・

 また、信長さん以外に「政治」ができる〈漂流者〉が加わるのも、興味深い所。

 これらがどうなってゆくのか、今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月のナポレオン

2013年03月03日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2013年4月号より

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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

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 風刺画「危機の瀕するプラム・プディング」。

 仲良く(?)世界を切り分けるナポレオンと、イギリス首相ウィリアム・ピット。

 ナポレオンは欧州を、ピットは大西洋方面を、というのは細かいところですが、

 作中における英仏間は緊張状態。 海戦が起きるかどうか、一触即発の状況。

 その一方で、イギリス・ロシア・オーストリアによる対仏同盟がむすばれ、

 ナポレオン包囲網が着々と完成しつつあり、目が離せなくなっております!

 

 

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 オーストリアの重鎮たち。

 皇帝フランツ2世と、カール大公、あともう1人マック将軍がいます。

 フランツ2世は「オーストリア皇帝」とありますが、神聖ローマ皇帝ではないのですね。

 在位期間が1804年からなので、間違ってはいないようです。(神聖ローマは1806年まで)

 この時期、2つの皇位を有していたということなのでしょうか。

 

 フランツ2世は、神聖ローマの歴史にとって重要な人物であり、

 カール大公は、ナポレオンやランヌにとって大きな意味をもつ名将ですね。

 マック将軍は、今回いろいろ活躍(?)してました。

 何事にも確率をまじえて宣言するのが、面白かったなあ(;´∀`)

 フランツ2世とマック将軍は、対仏同盟が成立したことで余裕を見せているものの、

 カール大公のみ、ナポレオンを警戒しているのは、彼の優秀さを感じさせますね。

 

 

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 そして、ビトーことビクトルは・・・

 ブーローニュの森に駐屯中でありますが、一時の休息を楽しんでいる模様。

 「女にやさしい」なんて言われて、照れるような笑顔を浮かべるのが少年っぽい。

 まあ女性の言葉は、営業トークの一環ではあるのでしょうけど、事実でもありそう。

 女性に優しくふるまえるときの男性って、余裕があって安心感を覚えるんですよね。

 さらに進軍の際には、古強者らしく経験豊かなところを見せていて、 

 そうした姿をみていると、なんだかビクトルさんにも、だいぶ貫録がついてきた気がします。

 

 

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 そして、対仏同盟のことを知ったナポレオンは・・・

 海さえわたる事が出来れば、ロンドンの陥落は必然と考えるナポレオンにとって、

 オーストリアとロシアの動きは、大きな邪魔以外の何物でもなし。

 

 タレイランからの報せを受け、怒りを沸騰させるナポレオンでしたが、

 すぐさま的確な指示を、矢継ぎ早にフーシェや各元帥に与えているのは、さすが。

 ナポレオンという“頭脳”の下で、優秀な“手足”が動き出すシーンは圧巻でした!

 各個撃破、そのために必要なのは迅速な行動。

 大陸軍(グランダルメ)が、あっという間に森から消えていたシーンは痛快でしたね。

 

 

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 対フランス軍との戦いに向けて、万全の態勢を整えていたオーストリアのマック将軍。

 ところが、当初の余裕はどこへやら。 次々にやってくる戦況報告に、顔面蒼白。

 蜘蛛の巣に囚われてゆくような背景の演出が、マック将軍の不安を象徴していますね。

 まったく予想外なフランス軍の行動になす術もなく、ただ茫然と立ち尽くすのみという・・・

 可哀想に(´▽`;) 

 

 もはや、ウルムは風前の灯。

 希望だったはずのロシア軍についても、最後に希望の糸が絶たれていたのは、ご愁傷様。

 いやはや、すさまじい大陸軍の戦果に興奮しまくりの終盤でしたが、

 すると次はウルムの戦いになるのでしょうか。

 

 覇道進撃。

 まさにその言葉にふさわしい、快進撃をみせてくれるナポレオン。

 ウルムの戦いを経て、トラファルガー、そしてアウステルリッツという流れですね。

 ますます今後が楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想