ヤングキングアワーズ 2012年3月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)
運命は時にあっけなく、1つの終わりを告げる・・・
刑部邸への陸軍による襲撃は、ある悲劇を生み出すことに。
その悲劇を前に、ハルナにわきあがる感情。
それは彼女でさえ答えを導き出せない問いを投げかける。 「これは何だ?」
かつての大戦で多くの人間を殺してきた“記憶”をもつハルナ。
そんな彼女が初めて、本当の意味で「死」というものを認識する瞬間。
刑部博士もまた、生命というものを「知識としては知っていた」
と語っていましたが、ハルナもそれと同じ。
「死」をただ知っていることと、本当の意味で識る(感じる)ことは、似ていて非なる物。
その重みを知ったハルナの苦悩。
思考は混乱し、抑えきれない衝動が彼女を襲うことに。
「蒔絵の友達」である自分は、この状況に何を成せばよいのか・・・ その答えは・・・!?
艦隊旗艦の資格を持ち、マヤの上位にあるハルナは、
システムを直結させることでマヤを己のごとく動かせるということなのか?
マヤの全装備を使用して、とんでもないことを衝動のままに行おうとします。
さすがのキリシマも止めようと試みますが、言葉は届かず、介入は間に合わず!
そしてハルナのあふれんばかりの衝動は、全てを滅ぼさんと、その感情を解き放つことに!!
しかし、その刹那・・・!!!
とつぜん訪れた静寂・・・
しかし、その時すべてのメンタルモデルが感じ取った“何か”。
コンゴウやタカオなどは、それが何であるかを理解できていないようですが、
ナガト、ヤマト、そしてムサシは、微笑みを浮かべて受け止めています。
総旗艦の資格を有するものが知る存在・・・ ということなんでしょうかね。
その存在、ここで来ましたね・・・ すべての謎のカギ。
私はてっきり、何らかの記憶媒体・オブジェクトだと考えていたので、
この「姿」は意外でありました。
そして、さらに驚いたのは国旗ですよ・・・ 星条旗。
謎の存在が身に着けていたマークは、アメリカ合衆国のもの。
これは、ヨーロッパで行方知れずになったものが、アメリカで確保されているという意味?
それとも、あの格好からして、かつて月へ行った者を模して造られているということなのか?
いや、あの格好は、今まで宇宙空間にいたことの証しなのだろうか?
と、様々なことを考えてしまいます。
この存在の降臨は、メンタルモデルたちに何をもたらすのか?
たしか「勅命」とか言ってましたよね・・・ 何なのだろう。
そして、このことにより世界がどう動くのか。 これからの展開に期待が膨らみます。
そして、「政治」の動き。
政治というのは本来、調整がおもな要素。
何かしらの政策を、ただ力任せに押し通してしまっては、様々な方面に禍根を残します。
そこで関係各所との協議によって妥協点を探りだし、落としどころを見つけてゆくことが
重要になるわけですが、ここでもそうした動きが見られましたね。
楓首相をはさんだ、北先生と上陰次官補の話し合い。
そこで行われた取引は、401にとって大きな嵐を呼ぶことになりそうです。
さて、休養をとっている状態の群像たちですが、
はたして、この嵐をくぐり抜けることはできるのか・・・?
また、ハルナさんが「形見」を手にしているシーンには、趣深いものがありましたね。
「死」を認識していなければ、そんなものは不要と、見向きもしなかったでしょうから・・・
そして、共同戦術ネットワーク!
ついにあのお方が出てきましたけど・・・ ニコニコが逆に怖いわ~(((( ;゜д゜))))アワワワワ
でもねえ、今回いちばんの栄誉は、ミニ・タカオさんでしょう!
うっひょー!かわええ~!!
ちょこんとのぞいている姿がなんと愛らしい事か!!!
これであと1ヶ月は生きてゆけます。 ありがとう、ミニ・タカオ! ありがとう、弐号・参号!
それにしても、401や群像たちはカヤの外でくり広げられた本エピソード。
メンタルモデルこそがこの作品の主役であるかのように描かれていましたが、
ある意味それは間違いではないんでしょうね。 陰の主役と言うか、準主役のような存在。
でも、ここからは再び群像たちにスポットがあたりそうな展開となるようで、
どうなりますか・・・ ますます今後が楽しみです!