五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 最近読んだマンガのプチ感想

2010年07月13日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『むこうぶち』27巻

・『死がふたりを分かつまで』12巻

 

 遅れまくりですが、気にせずランダムに、最近読んだマンガのラフ感想。

 このほかにも、いろいろ読んでいますけど、全部の感想書くのはさすがに・・・(弱気)

 

内容に触れる部分があります。 

 

 

『むこうぶち』27巻

(天獅子悦也 先生)

 バブル時代の高レート裏麻雀列伝。 最強不敵の男・「人鬼」と書いて傀(カイ)。

 前巻からのつづきの闘いも、“鉄砲玉”とのゲームも、いつもどーりに圧倒的なのだけど、

 傀の戦いそのものではなく、彼と闘う人間の背景・人生・心情が「物語」となる面白さ。

 

 とくにこの巻では、主人公・傀不在の話がひときわ光っていました。

 かつて傀と闘い、その圧倒的な力に“魅せられた”男たち、日蔭と祐太の闘牌にシビれた。

 ひとつひとつの場面における2人の選択について、逐一語りたいくらいの闘い!

 いわゆる効率重視のデジタルな日蔭に、勘を用いつつも熟慮の打ち手・祐太。

 いないはずの傀の“影”がちらつく両者の闘いは、熾烈かつ緊張感満点。

 そこに祐太の相棒・条二の視点と「人生の選択」が加わることで、物語の厚みが増す。

 

 日蔭の背中が、何とも言えない不思議な空気をまとっていたなあ・・・“男”の背中だよ。

 祐太や条二の「人生の選択」も、暁の空気を肌に感じる雰囲気。 

 「世間と折り合えるようになるのを 大人になったというだべしゃあ」

 男たちの道行きは、いったいどこへ行きつくのだろうか・・・なんて、思いをはせたり。

 ああ、この話は素晴らしかった!

 

 

『死がふたりを分かつまで』12巻

(原作:たかしげ宙 先生  作画:DOUBLE-S 先生)

 予知能力をもつ少女・遙と、彼女を守るサムライ・護。

 2人を結ぶ契約の期間は・・・「死がふたりを分かつまで」。

 他作品とのクロスオーバーも加わってきましたが、私は未読なんですよね~。

 

 3人組の銀行強盗団「FMG(ファイブ・ミニッツ・ギャング)」の凶行。

 これを止めるべく、ネットワークから指令が下る。

 ・・・という流れなのだけど、私がこの巻でもっとも印象的だったのは、千治!

 護いわく、「なりはチャラいが本当に古いタイプ」な彼は、めっちゃ私好みのキャラクター。

 ヤクザ者ではあるけれど、仁義を通す熱い漢(オトコ)。

 役回りとしては3枚目のような位置にいるけれど、けっこう腕が立つところも魅力。

 

 この巻では、ついに護の信頼を得ることができたようで、読んでいて嬉しくなったりしました。

 これには護自身の変化が大きいと思いますけど。

 でも千治って、いずれ「退場」してしまいそうなキャラクターですよねえ?

 正直、そんなことになったらもったいないと思うので、できるだけ長生きしてほしい!