端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回)
・『むこうぶち』27巻
・『死がふたりを分かつまで』12巻
遅れまくりですが、気にせずランダムに、最近読んだマンガのラフ感想。
このほかにも、いろいろ読んでいますけど、全部の感想書くのはさすがに・・・(弱気)
内容に触れる部分があります。
『むこうぶち』27巻
(天獅子悦也 先生)
バブル時代の高レート裏麻雀列伝。 最強不敵の男・「人鬼」と書いて傀(カイ)。
前巻からのつづきの闘いも、“鉄砲玉”とのゲームも、いつもどーりに圧倒的なのだけど、
傀の戦いそのものではなく、彼と闘う人間の背景・人生・心情が「物語」となる面白さ。
とくにこの巻では、主人公・傀不在の話がひときわ光っていました。
かつて傀と闘い、その圧倒的な力に“魅せられた”男たち、日蔭と祐太の闘牌にシビれた。
ひとつひとつの場面における2人の選択について、逐一語りたいくらいの闘い!
いわゆる効率重視のデジタルな日蔭に、勘を用いつつも熟慮の打ち手・祐太。
いないはずの傀の“影”がちらつく両者の闘いは、熾烈かつ緊張感満点。
そこに祐太の相棒・条二の視点と「人生の選択」が加わることで、物語の厚みが増す。
日蔭の背中が、何とも言えない不思議な空気をまとっていたなあ・・・“男”の背中だよ。
祐太や条二の「人生の選択」も、暁の空気を肌に感じる雰囲気。
「世間と折り合えるようになるのを 大人になったというだべしゃあ」
男たちの道行きは、いったいどこへ行きつくのだろうか・・・なんて、思いをはせたり。
ああ、この話は素晴らしかった!
『死がふたりを分かつまで』12巻
(原作:たかしげ宙 先生 作画:DOUBLE-S 先生)
予知能力をもつ少女・遙と、彼女を守るサムライ・護。
2人を結ぶ契約の期間は・・・「死がふたりを分かつまで」。
他作品とのクロスオーバーも加わってきましたが、私は未読なんですよね~。
3人組の銀行強盗団「FMG(ファイブ・ミニッツ・ギャング)」の凶行。
これを止めるべく、ネットワークから指令が下る。
・・・という流れなのだけど、私がこの巻でもっとも印象的だったのは、千治!
護いわく、「なりはチャラいが本当に古いタイプ」な彼は、めっちゃ私好みのキャラクター。
ヤクザ者ではあるけれど、仁義を通す熱い漢(オトコ)。
役回りとしては3枚目のような位置にいるけれど、けっこう腕が立つところも魅力。
この巻では、ついに護の信頼を得ることができたようで、読んでいて嬉しくなったりしました。
これには護自身の変化が大きいと思いますけど。
でも千治って、いずれ「退場」してしまいそうなキャラクターですよねえ?
正直、そんなことになったらもったいないと思うので、できるだけ長生きしてほしい!