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五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク vol.5 感想

2011年11月17日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

まんがタイムきらら 1月号増刊

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 vol.1 vol.2 vol.3 vol.4

 

 今回の「うらやま・・・けしからんで賞」は、『おきまりラブ』より、男子シチュエーション妄想!

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 雨の日の王道・相合傘。 みのるさんの妄想は、いつも通りに乙女チックで可愛らしい・・・

 そして、ゆずるくんもいつも通りでコレですよ(;´∀`) 伝説の「あててんのよっ」キター!

 うん、欲望に忠実でよろしい。 というか、これを女子の前で披露できるみのるくん、さすが。

 

 

 

●Lisa Step! (奄美あまゆ 先生)

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 リサ先生、日本のお祭りを堪能するの巻。

 ・・・といっても、一応お仕事で、生徒たちがハメをはずさないよう見回りを、とのこと。

 

 メガネの美兎先生なんかは「教師と言う立場をわきまえて」なんて言ってますけど、

 本人もバッチリ浴衣でキメちゃって、意外と楽しんでいるのが面白い。

 もちろんリサ先生だって、葵先生といっしょにお祭りを楽しんでます。(いいのか?)

 でも、途中で迷子さんをひろったり、ちゃんと見回りしている様子が微笑ましい。

 

 リサ先生は金髪碧眼ゆえに英語で話しかけられたり、こあ先生は子供となじんでいたり、

 千鶴先生は美術教師の本領を発揮していたり、それぞれの個性がくっきり出ているのが、

 キャラクターを把握するうえで、よい展開でしたね~。

 そして何より、和太鼓! リサ先生のさらし姿が艶めいていてステキでありました!ホレる!!

 

 最後もキレイに、みんなで花火! ゆったりとなごめるシメでした。

 教師物語なんですけども、出てくる先生たちの特徴がはっきりして、

 なおかつ優しさのある雰囲気がとても良い感じ。 読んでいて楽しいんですよね~。

 そんな感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

●となりの魔法少女 (七葉なば 先生)

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 ついに「魔法少女」であることが知られてしまったあきさん。

 なんと、ここから急展開!?

 あきさんが変身して、“悪の科学者”と戦うバトル物語になってしまったー!!??

 触手(?)に襲われるけぇさんを助けるため、魔法少女として戦うあきさん・・・

 さあ、これからどーなる!

 

 ・・・なんて話が面白かったんですけども、

 今回は、けぇ&宇佐との仲を深めるあきさん。

 あきさんの能力を確かめるウサさんのハチャメチャさが楽しかったんですが、

 彼女は聖書を引用して、魔法の危険性について真剣に考えている模様。

 これじゃあ友達になるなんて無理だろうか?

 と思いきや、けぇさんの優しさあふれる考え方が、そんなウサさんに影響を与えていたりと、

 この2人の関係もなかなか面白いものでした。

 

 あきさんも、あだ名で呼び合うことに感激している姿が可愛らしかったりで、良い感じ。

 さて、ここから魔法少女の友達作りはどうなってゆくのか・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

●にじげんめのうた (川井マコト 先生)

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 感動の最終回!!

 動画投稿サイトで熾烈な争いをくりひろげる少女たち。(ちと大げさ)

 “真鯛”こと、マリさんの勢いはとどまることを知らず、ハルさんたちは下位。

 

 しかも、ハルさんたちの調子が上がってきたところで、攻勢をかけてくるというタイミング。

 間違いなく、“真鯛”はねらってきてますね~、という展開。

 でも、ハルさんが少し天然入っていて、ちょこちょこ外したこと言うのが面白かった(*゜´∀`゜)

 そんな彼女ですけども、根は負けず嫌いのがんばり屋。

 さあ、ここからどうなってゆくのか・・・ というはずなのに最終回!

 

 最後は、「見る側」から「発表する側」になる大変さと、その喜びという両面が描かれていて、

 なかなか興味深いし、楽しい物語になっていたのではないでしょうか。

 これで終わりはもったいないよな~、と感じるほどに。

 マリさんとハルさんのやりとりも、“怨敵”というよりは“好敵手”という雰囲気だったのも、

 感じがよいシメになっていましたし、何よりも「楽しい」を動機にして挑戦し続ける姿勢に、

 私は感じ入るものがありました。

 

 今はまだ再スタートを切ったばかり。

 これからも“負け続ける”ことになるでしょうが、それでも戦い続けるのは、楽しさがあるから。

 悔しい思いをバネにして、「楽」の感情を燃料に、走り続ける少女たち。

 私はこの物語のつづきを、もっと読んでみたかった・・・と感じて仕方ありません。

 川井先生は次回作で登場とのことなので、今度はそちらを楽しみにしておきます!

 本作品も、楽しませていただきましたー!

 

 

 

 

●びぎなーず9 (白滝キノコ 先生)

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 こちらも最終話!!

 最後は試合で大あらわ。

 しかし、即席野球部ではどうにかなるわけもなく、野手はエラーの連続!

 せっかくの投手・霧山さんの実力でも、点をとられまくりの展開であります。

 

 さらに、問題は前回でも出ていた霧山さんの性格。

 でも、そんなところも主人公・たまさんの前向きさで、なんとかカバー?

 という流れではありますけども、それでも「無駄な努力ってあるのよ実際、残念ながら」

 なんて言っちゃう先生の言葉が、残酷に現実を言い表しています。

 そこに、霧山さんが反論しているのは、なかなかよかったですね。

 先生もある程度わざとでしょうけど、こうした「現実」の描き方も見事だった気がします。

 

 「気力だけで野球やっても勝てない」

 そんな霧山さんの言葉が刺さる帰り道でしたが、でも最後に山にかかった霧が晴れる瞬間、

 なかなかステキだったのではないでしょうか・・・?

 短い時間で描かれたため、メンバー1人1人の個性が発揮できなかったこともあり、

 こう物足りなさも感じてしまうわけで、そうした意味でも終了が残念な作品。

 白滝先生えがくキャラクターたちの躍動感あふれるテンポよさが、魅力的だったこともあり、

 もっと読みたかったですね。 そんな風に、楽しませていただきました!

 

 

 

 このほか、『前から2両目』『るーてぃんルーティン』『ルンルルコミュニケーション』なども

 終了しておりますが、前号vol.4の感想にてレビューしたばかりの作品ですので、

 長文は遠慮いたしました。 いずれの作品も、楽しませていただきました!

 

 

・Good night! Angel (柊ゆたか 先生)

 あやめさんの干渉をふり切ることに成功し、高校生活の仕切り直しを始めたゆりっぺさん。

 髪型変えてはしゃいじゃったりしてますけど、そこへ新たな脅威が迫る!? ナゾの2人組に

 襲われて、やっぱり「普通」になれない面白さ! 新人物たちを加えて、楽しさUPですね!

 

・桜Tric (タチ 先生)

 今回、優さんのお姉様・美月さん登場! メガネの生徒会長なのに、妹にメガネ壊されとる。

 しかし、春香さんと優さんの関係をあやしんでいるあたり、ただ者ではなさげでしたが・・・

 もしかして春香さんにときめいてるのん? しかし、毎回チュッチュする娘たちだな!H!(ぇ

 

・メラン・コリー (西瓜割 先生)

 あれれ~?知らないお姉さんが出てきたよ~(バーロー風)・・・と思ったら、光さん!?

 弟くんとの会話から明かされる驚愕の真実! 頼れるお姉さんポジションだった彼女の、

 真の姿がここに~・・・という話で可愛かったけど、皆といるといつも通り。 そして最後ォ~!!

 

・夜森の国のソラニ (はりかも 先生)

 だんだんと夜森のことがわかってきたと思っていたソラニ。 でも、少し気になることが・・・

 そこで夜森のことを知るために、赤衣さんと一緒に尾行する姿が面白いけど、「恋」て(^^;

 真剣なソラニの想いと、夜森の無表情な照れの対比がよい感じ。 だんだん近づいてます。

 

・スイート マジック シンドローム (CUTEG 先生)

 プリンさんを戻す方法をさぐる姉たち・・・ でも、ショコラさんが送った「お目付け役」とは?

 今回登場したキャラメルは、なんともカッコイイ「たらし」なタイプ? 甘子さんはプリンさんの

 彼氏なんじゃないかと思ってますが・・・ という内容が面白く、かつスイーティでありました。

 

・おきまりラブ (teti 先生)

 「teti」は「てち」って読むようです。 そんな今回、雨の日のシチュエーションが盛りだくさん。

 みのるさんのシャツも濡れ、透ける肌色なまめかし。 おっと、ゆずるくんの視線がアヤシ?

 まあ彼はいつも通りでしたけど、男女のシチュ妄想の差異に、面白さがあってよいですね。

 

・前から2両目 (name 先生)

 最終回! 電車通学でウォッチングを楽しむ三葉さん、ジャンスカの魅力にとらわれてます。

 そんな感じで制服姿の女子高生をながめる楽しさと、三葉&百合さんのやりとりの面白さ。

 最後は王道セーラー服の魅力もあって眼福満点。 ラストの2人の姿が微笑ましい・・・

 

・るーてぃんルーティン (パインパ 先生)

 こちらも最終回! しかも、いきなりリンさんがお引越しで遠い所に・・・という展開。

 せっかく仲良くなれたのに、別れが来てしまう寂しさあり。 でも、チャットでのつながりは

 消えないままに、人生前に進んでゆく姿が明るくよい感じ。 パインパ先生の新作も期待!

 

・ルンルルコミュニケーション (さがら梨々 先生)

 こちらも最終回! なのに、変なお姉さんが登場して、いろいろかき回してますが・・・

 このお姉さんのキャラクターがなかなか楽しかったのですけども、いきなり出てきて、しかも

 話がゼオさん中心になっちゃって、何だかカオスなラストでありました。 う~ん、どうでしょ。

 

・Seed (双三ヒロ 先生)

 こちらの作品は、ミラクが毎月刊行となる中で、隔月連載となるようです。 終わりではなし。

 映像メモリーの記録は、「変異前」の地球の風景。 月でそれを眺める2人は何を想う?

 地球の生活も、相変わらずわけわからない世界だし、これがどう続いてゆくのか、楽しみ。

 

 

ということで、ミラクは次号より毎月刊行となるようです。

2012年1月より、「3月号」として新たなスタート!

よって、ここでの感想も、他の不定期4コマ誌と同じ扱いとなります・・・が、

今後は毎月感想書くのが難しくなりますので、どうなるかは未定です。

 

とはいえ、もちろん私は毎月読みます。

今号で終了した作品が5つ!

入れ替わりになる新作はもちろん、連載作品1つ1つも楽しみです。

そいえば、今回は『tune!』が載ってませんでしたけど、告知ありましたっけ?

なにはともあれ、私としては期待が大きい4コマ誌なので、

今後もお付き合いさせていただきます! 長い付き合いになることを願って・・・

 

 


◆ まんがタイムきららミラク Vol.4 感想

2011年09月18日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

まんがタイムきらら 11月号増刊

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 Vol.1 Vol.2 Vol.3

 

 今回の「シビれちゃったで賞」は、『Good night ! Angel』より、ゆりっぺさん!

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 いつもは、あたふたしていて少し頼りなさげ・・・と思っていた彼女が、本気モードでGO!!

 それまであやめさんに振り回され、翻弄されていただけに、このシーンは鳥肌モノでした。

 何より目つきが違う! ふだん頼りない人がいざと言うときは・・・という展開は燃えますね。

 

 

●メラン・コリー (西瓜割 先生)

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 スイカ人間あらわる・・・なお話。

 海水浴に来た4人組が、買ったスイカでスイカ割りしとったら、スイカの下に人間ついてた。

 というところから始まった本作品。 何を言ってるかわからねーと思うが以下略。

 

 よくわかんない状況の中、4人組の1人・庄豆亜民さんの家に居候することになったスイカ。

 名前もメラン・コリーなんてシャレた(?)名前つけられてますけど、

 亜民さんの友達・佳乃さんから「働け」と言われて、ガクブル状態になってしまいました。

 ということで今回は、「働きたくない」って言って家出したスイカ1匹・メラさんのお話。

 ・・・でもさ、スイカ取り外し可能だとすると、「スイカ」としてのアイデンティティ喪失なんじゃ?

 

 まあしかし、働きたくないわりには、けっこうバイトしちゃったり、

 それにはちゃんとした理由があったりと、メラさんの良い所もみれたお話だった気がします。

 

 

 この作品は、スイカ人間というワケわからん存在の面白さはもちろんですが、

 それに加えてドライな感覚といいますか、関係性を突き放したような登場人物たちの

 行動そのものが、面白味につながっているように感じます。

 

 居候先の亜民さんも、イイ子なのだけど天然系のちょっとした残酷さを持っていますし、

 佳乃さんは普通にスイカ人間をオモチャのように扱うし、杏さんは自由人だしで、

 唯一の良心は、頼れるおねーさん的存在の光さんくらいなのだから、メラさんも大変です。

 まあ、メラさん自身がウザっぽい性格なのも問題ですけど(^^;

 

 あと、コント的なノリが楽しいですね。

 ラストの亜民さんの行動とか、佳乃さんのヒドイ仕打ちとか・・・

 村上春樹先生の小説 『国境の南、太陽の西』を思い出したのは、私だけじゃないはずです。

 ・・・「南」と「西」にしか、意味ありませんけどねッ!

 そんな感じで面白い作品ですよ、スイカ。 噛めば噛むほど味が出そうです。

 今後も、赤い汁たらしながら味わいたいと思います!

 

 

 

●前から2両目 (name 先生)

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 女子高生な三葉さんと百合さん。

 メガネの三葉さんは女性が好きで、通学のための電車内(← ここが重要らしい)で、

 「名前も知らない電車の彼女」をウォッチするのが定番になっています(^^;

 

 そんな三葉さんの友達・百合さんは、名前負け(?)してごく普通にイケメン・アイドル好き。

 三葉さんに振り回されつつも、彼女を制御する苦労人っぽいポジション・・・やや天然かも。

 そうした2人のなんともない日常をえがく4コマ作品です。

 今回は、水泳部見学な2人・・・なので、水着姿の女子に目がくらむ三葉さんが面白(´▽`;)

 でも寒さを紛らわすため、他の女子とひっつくことに照れている彼女は、けっこう純だよね。

 

 この作品は、女子好きな三葉さんの視点と面白さを軸に、

 百合さんがツッコミ入れたり抑えをきかせたりするやりとりが楽しいわけですが、

 三葉さん視点で感じられる、ある種のフェティシズム的感覚も楽しめる要素になっています。

 今回も、着替えをする女子の脚・膝・背中となぞるような3コマの描き方は、お見事でした。

 

 そんな女子好き・三葉さんの視点が面白味となっている本作品。

 それが、さまざまな日常の場面と重なることで、少し雰囲気ある楽しさに

 つながっているように感じられます。 そんなポイント中心に、今後も楽しみです!

 

 

 

●るーてぃんルーティン (パインパ 先生)

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 ネットで知り合った3人の、オフでの出来事。

 チャットが大好きなフリーターのみどりさん。

 よくチャットで会話する仲のリンさん(♀)とプラッペさん(♂)を誘って、オフ会を決行!

 その目的は、リンさんの「男嫌い」をなおそうというものだったのでした・・・と始まる物語。

 

 とはいえ、3人とも初対面・・・というか、初めはみどりさんとプラッペさんだけで食事でした。

 ネットでは饒舌に話せるのに、リアルだとうまく話が続かない。

 そんな感覚がもどかしくも、ありそう~という感じで面白かったですね。

 前回は、ミステリーサークル見に行ったり、積極的にネットを飛び出しているのもよいです。

 

 そして今回は、リン&プラッペの模擬カップルでアンカースレ企画!!

 ネット掲示板の人たちに指示を出してもらい、その指示通りに行動し、実況するというアレ。

 これがコミュニケーション苦手な人たちの精一杯のがんばりで、楽しく仕上がっていました。

 リンさん可愛いし、プラッペさんはドライなようで気をつかう人だし、みどりさん面白いし(^^;

 

 などなど、ネットとリアルの境目で出会った3人の物語。

 リンさんの男嫌いがなおるかどうかが軸になっていますけど、

 3人の関係がここからどう発展してゆくのか、それぞれの自己意識はどこへ向かうのか、

 今後も楽しみです!

 

 

 

●ルンルルコミュニケーション (さがら梨々 先生)

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 とあるアパートの変な住人たちを描く4コマ作品。

 中学生になったばかりで1人暮らしを始めているルンルルさん。

 メイド姿な管理人さんのみりんさん、「いやみなひきこもり」のゼオさん、

 低血圧でいろいろナゾの“姫”さんなどなど、ひとクセありそうな人物たちが大勢登場。

 

 今回も、新たな住人さんが出てきて、アパートに旋風を巻き起こしたりしていました。

 漫画家の吉祥寺ミント先生。

 なんでも前世の魂に入れ替わっては、おかしな言動をくり返すというデンパ・・・

 もとい個性的なお方でありました。 外見は可愛らしいお嬢様なんですけどね(^^;

 

 そんな風に、妙ちくりんなことをして日々をすごす住人たちの様子が楽しい雰囲気。

 “姫”は、第1話の落書きトーストがお気に入ったようで、何よりです(^◇^;)

 しかし、ゼオさんですらタジタジにさせられるミント先生の行動は、なかなか楽しかったかも。

 そんな感じで、おもしろ住人たちのドタバタ日常、今後も楽しみです!

 

 

 

●Seed (双三ヒロ 先生)

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 不思議なセカイでくりひろげられる、不思議で騒がしい日常。

 やたらと自然が無秩序に発達している地球に暮らす少女・杏(キョウ)。

 「移動」する“生きている学校”を探し回って、ようやく登校したりと、その日常も楽じゃない?

 

 また、月世界では静女さんとキリィちゃんがいろいろやっていたりと、

 その世界観がまだよくつかめないカオスな状況。 月と地球は行き来がない・・・?

 妙な巨大生物がいっぱいいたり、変な機械人間が出てきたり、ハチャメチャだけど面白い!

 

 今回は、委員長が「休校」だけど1人はイヤだからと、雨の中かけずり回って、

 キョウさん家にかけ込むお話でありました。 なんか色々大変で、涙を誘いますね(;;)

 また、月世界でも謎の機械人間から、何か情報が得られそうという展開にワクワク。

 この謎多き不思議な世界観と、それを強調するかのような個性的な絵柄が印象的な作品。

 正直、はじめはややとっつきにくいと思っていたのですが、読めば読むほど

 「これから何があるのだろう?」と気になって仕方なくなるように思えてきます。

 

 ハマれば、かなり面白味を感じられそうな作品。

 地球と月の関係と、キョウさんをはじめとする登場人物がどのようにかかわってゆくのか、

 今後も楽しみです!

 

 

 

そのほかの作品 プチ感想

・夜森の国のソラニ (はりかも 先生)

 巻頭カラー! 今回は、魔女を追いかける謎の迷い人・レミと、その相棒・ヘンゼル登場!

 ソラニさんを「魔女」として追いかけまわす物騒な奴らですが、その目的は復讐。

 ソラニさんが森の住人達に助けられる展開はよかったけれど、はたして魔女とは・・・?

 

・リリィ (小波ちま 先生)

 社会授業で小高い丘に登るクミさんと友人2人・七海&心菜! かしましき女子中学生。

 なんというか、ヒョウキンですよね、クミさんて(^◇^;) そんなところが楽しいのですが、

 丘で出会った美人・かりんさんが登場して、なにやらありそうな展開・・・今後が楽しみです!

 

・good night! Angel (柊ゆたか 先生)

 ゆりっぺとあやめさんの“デート”も佳境。 しかし、あやめさんの付きまといをかわしたい

 ゆりっぺが、勝負を持ち出してきた彼女に条件を突きつけた! これが緊張感あってイイ。

 いつも通り、あやめさんに翻弄されていたゆりっぺでしたが・・・という展開に燃えましたよ!!

 

・となりの魔法少女 (七葉なば 先生)

 冒頭の風船とりシーンが、今回のキモ! 「そっと指先に“願い”を込めた」の言葉が良い。

 あきさんを気にする2人・ケイ&ウサが尾行までしてるのがスゴイけど、あきさんの秘密に、

 もう迫ってしまったのは驚きでした。 ウサさんが厳しいけれど、友達づくりスタートです!

 

・純粋欲求系リビどる (眉毛 先生)

 男の子が女の子に守られてばかりじゃ男がすたる!・・・と考えるリヒトくん、ええ子やね~。

 今回は、3人がいないときに出会った里々森ロカさんの色香に惑わされそうになる彼(^^;

 新たな人物登場に、緊張感も高まりますが、リヒトくんの好きな井戸川さんの影が薄いよ?

 

・にじげんめのうた (川井マコト 先生)

 ついに始動したハルさん! ヒロ&梅乃に頼んで、ネットで歌を披露しようとがんばります。

 今まで何事にも才能がないと一歩引いていた彼女が、本気になると貪欲なのが面白い。

 あと、踊りが最高でしたが、ネット上でのいさかいにつながりそうな展開に、今後期待です!

 

・Lisa Step! (奄美あまゆ 先生)

 リサ先生、屋上でまったりすごすの巻。 もうこの先生、私は好きすぎてたまらんです、ハイ。

 千鶴先生とのひとときがゆったり感あってよろしく、そこから見える景色・人々が面白い。

 葵先生の水着姿とか、こあ先生の愛らしさとか、美兎先生のしっかりぶりとか、よかった~。

 

・びぎなーず9 (白滝キノコ 先生)

 ついに動き出した野球部だったものの、投手の座をかけて勝負することになった二神さん。

 相手は、経験者の霧山さん。 さすがの手ごわさだし、ウマいのだけど、人柄に問題が?

 そのあたりの兼ね合いがどうなってゆくのか、これは面白くなってまいりましたよ!

 

 

 ということで、「Vol.4」まで来ましたミラク。

 これにて、現在連載している全作品のレビューをすませることができました。

 今後、この形式で書くかどうかは未定です・・・大変なんです、これだけでも(^^;

 

 それぞれの作品のことも、だんだんわかってきた感じで、私などはかなり楽しめています。

 が、1つ気になるのは、今回どうも展開を急いでいる作品が多かったような印象で、

 新人物を加えることでテコ入れをはかったり、話を大きく動かしているような気がして、

 何かしらの“拙速さ”を感じずにはいられませんでした。

 まあ、今回は「4コマは加速する」とあるので、加速をテーマにしている可能性もあるかな?

 

 いろいろ気にあることもありますが、できれば長く楽しみたい作品が多い本誌。

 4コマ漫画の新しい未来を切り開くキセキを起こしていただきたいとも考えておりますので、

 次号も楽しみにしています!

 

vol.5の感想はこちら

 

 


◆ まんがタイムきららミラク Vol.3 感想

2011年07月25日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

まんがタイムきらら9月号増刊

 これまでのペース・内容での更新はできなくなっておりますので、ご容赦ください。(参照

 Manga_time_kr_miracle_vol3

 これまでの感想 : Vol.1 Vol.2

 さてさて、Vol.3まできましたミラク。

 ここでは、まだ取り上げていない作品をいくつか紹介するカタチで、

 今までと同じように書いてゆきます・・・と思ったら、今回から2つも新作が!!

 なので、新2作品を優先的に取り上げさせていただきました(^^;

 

 

 ところで、今回の「ステキだったで賞」は『Lisa Step!』より、リサ先生!

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 メイド・スタイルで職員室に来るとか、日本を誤解しすぎ!・・・でもイイ(ぉぃ

 マジメだけど天然なリサ先生がよくてよくて、もーたまらんですハイ。

 

 

●桜Trick (タチ 先生)

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 百合百合チュッチュな作品ですね。

 高山春香さん&園田優さんを中心に、飯塚ゆずさん&池野楓さん、

 そして今回の主役である野田コトネさん&南しずくさん、この3ペア6人組のお話。

 

 第1話では、春香さんと優さんが濃厚キスして話題をさらっていましたが、

 今回は、しずくさんとコトネさんの関係がクローズアップされています。

 しずくさんの反応がいつもと違っていることを気にするほか4名。

 どうもコトネさんとケンカしたためらしいのだけど・・・という展開。

 なんとコトネさんは、しずくさんの頬にキスしてしまったことで、しずくさんを怒らせたとか?

 ドン引きするほか4名・・・と思いきや、春香さんだけ目を輝かせているのが面白(^◇^;)

 

 しかし、終始なにごともないかのように泰然としているコトネさん。

 むしろ怒っているはずのしずくさんの方が、コトネさんを気にして落ち着きがないという、

 2人の関係が透けて見えるような描かれ方がよい感じでしたね。

 

 

 ストレートに百合。

 それが本作品の特徴であり、好きな人にはたまらない面白さになっていると思われます。

 とくに百合に興味なくとも、少女たちの関係性の妙を愉しむというのもアリですかね・・・

 て、それが百合好きというものなんでしょうか(^^; 詳しくないのでよくわからんです。

 

 そのほか、私が本作品に感じている魅力は、時折少女たちが見せるしぐさ。

 挨拶するのに、シュッと手を頭の上に載せるポーズや、しずくさんの「おはよう」、

 コトネさんの「てへ」などなど、目を引く描写がけっこう多いのがよいですね。

 あと、ゆず&楓に関しては、春香と優が腕組みしているだけでも引いていた2人なので、

 このペアの行く末が気になる所でもあります!

 

 

 

●純粋欲求系リビどる (眉毛 先生)

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 少年よ、リビドーを抱け!

 枕井リヒトのクラスに転校してきた謎の美少女3人組、井沼レン・空羽ルコ・咲馬リク。

 彼女たちは、リヒトがもつ強力なリビドー(欲求衝動)を欲していて、

 強すぎるあまりに外へ飛び出し具現化してしまうリヒトのリビドーから、彼を守るため戦う!

 

 というお話ですけど、今回はリヒトくんの部屋でお勉強。

 美少女3名に囲まれて、リヒトくんのリビドーも天井知らずかー!?

 根はマジメなのだけど、その欲求衝動をおさえられない健全少年(?)リヒトくん。

 「おおむね当たってる」とか、うらやま・・・もとい、うまいこと言ったり、

 そのほか3人に対するさまざまな妄想で楽しませてくれたお話でしたが、

 彼がある程度自制できるのも、憧れの女子・井戸川さんの存在があるからなんでしょうね。

 小学生のころから一筋とか、純情少年だな~リヒトくん。

 

 そんな彼の井戸川さんへの純粋な想いと、美少女3人組に対するリビドー妄想。

 健全な少年にふさわしいエロスな方向性での欲求衝動が描かれ、

 お色気ふりまく雰囲気が魅力となっている本作品。

 可愛らしい少女たちに囲まれたリヒトくんの運命やいかに?

 ますますヒートアップしそうな欲求衝動に期待! なんて感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

●にじげんめのうた (川井マコト 先生)

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 歌を歌わなくなった少女のお話。

 阿部ハルは、「自分には才能がない」と思い込んで何もしようとしないドジッ娘さん。

 ある日、ニマニマ動画で曲を発表している2人組・ヒロと梅乃に出会い、

 「歌を歌ってほしい」と頼まれるも、逃げ出すように走り去るのでした・・・

 

 と始まった本作品。

 何事につけ、「才能がないから何してもムダ」と言い張るハルさん。

 今回、そのきっかけとなった過去のトラウマ的出来事が判明していました。

 かつて歌が上手で大好きだったハルさんが、同じ教室に通っていたマリさんとの関わりで、

 自分に才能がないと意識してしまったことが始まりという、子供心の繊細さを感じさせる

 エピソードだったわけですが、そこにはさらなる裏がありまして・・・という展開。

 

 ネットでデビューしたという真鯛さんのライブで知った様々なこと。

 ついにハルさんは動き出すのか?と期待を抱かせる流れが、なかなか悪くないですね。

 「才能がない」と思い悩み動けなかったハルさんが、真実を知って奮起する。

 何事かをなすために、または自分を奮い立たせるために、

 「なにくそ」と悔しさをバネにしたりすることも時には必要なのだと感じます。

 そうした力強さが描かれる4コマ漫画って、けっこう珍しいんじゃないでしょうかね。

 

 何事にも消極的だったハルさんが悔しそうにする表情、そして決意を新たにする表情、

 どちらも素晴らしいですね。 こうした物語も見てみたかった!

 これからハルさんが、どう動き羽ばたくのか?

 またヒロ&梅乃が、ハルと共にどのように活動してゆくのか?

 これは今後が楽しみな作品です!

 

 

 

●tune! (ろさ 先生)

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 なんと新作1本目!

 いきなりロックなミュージシャンがモテモテな感じで始まりましたが、

 それは「ギターさえあれば!オレもスーパーロックスターだぜー!!」と喜ぶシュンくんの妄想。

 しかし中古で買ったギターは鳴らず、修理に行くことになったのですが・・・

 

 と始まって、楽器や機材の修理店を見つけたはいいけれど、そこにいたのは女子高生!?

 アリサと名乗った少女の手でギターは見事よみがえり、さらにアーティスト論まで

 たたきこまれて・・・なんて展開が、テンポよく楽しませてくれるお話でした。

 

 主人公・シュンくんのキャラクターは、お気軽であまり深くものを考えないタイプ。

 美少女なアリサさんにのめりこんでゆく様子に、恋の始まりを感じたり・・・

 なんて安易な考えをくつがえすラストに驚き。 これはお見事でした。

 いや、シュンくんにとっては恋の始まりかもしれませんけどね。

 アリサさんの気持ちは・・・?

 今後2人が、どのような物語を見せてくれるのか、音楽関連の内容共々、楽しみです!

 

 

 

●となりの魔法少女 (七葉なば 先生)

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 新作2本目!

 高校2年生になった少女・羽根井あきさんには、友達がいません(´;ω;`)

 長いあいだ人と接さずにいたために、他人との距離すら怖くなってしまっているという

 重度の独りぼっちさん。 しかし、彼女にはある秘密がありまして・・・という作品。

 

 その秘密というのも、タイトルを見れば一目瞭然。 あきさんは魔法少女だったのです!

 宙に浮いたり、姿を消したり、さらには人の心までも操れるというからスゴイ!!

 でも、そんな彼女に友達がいないのは、子供のころの魔法を使った出来事で、

 ちょっとツライ想いをしてしまったから・・・

 

 そんな彼女に声をかけてくれたのは、新しいクラスメイトの相澤圭さん。

 優しそうな圭さんとなら、なんとか話もできていたあきさんだけど、

 圭さんの友人・宇佐神茜さんが来たとたんに、萎縮して姿を消してしまうという小心ぶり。

 2人とも、あきさんのことを気にかけてくれて友達になれそうなのに、

 あきさんは過去の出来事から、自分には友達を作る資格がないと考えてしまっています。

 そんな曇りがちなあきさんの心情が、晴れる日はやって来るのか?

 友達がいない少女に、友達はできるのか?

 

 最近よく見かける「友達いない系」の作品。

 コメディでもあるのですけど、孤独感とそれに伴う寂寥感が雰囲気つくっている印象で、

 なかなかよい感じの作品だと思います。

 人の心は見えないけれど、距離を縮めながら少しずつ推し測り、そして察してゆく。

 そこに関係性ができあがる。 そんな感じに、あきさんに友達ができることを期待しつつ、

 今後が楽しみです!

 

 

 

 他の作品の感想もいくつか書きたかったのですが、ちょっと間に合いませんでした。

 『Good night! Angel』の最後のセリフが物語をどう動かすのかとか、

 『きしとおひめさま』の神埼くんが面白そうとか、「きし」はやっぱり少年じゃないのかとか、

 『スイート マジック シンドローム』の新キャラクターも可愛らしいとか、

 いろいろ語りたかったんですけどね・・・力不足でスミマセン。

 あと1号くらいは、この形式で感想書きたいんですけども、どうなるかは未定です。

 

Vol.4 の感想はこちら

 

 


◆ 宮原るりコレクション 感想

2011年07月22日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

まんがタイム9月号 増刊

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 「宮原るり責任編集」とあるように、宮原先生ファンなら絶対“買い”の1冊となっています。

 ぶっちゃけ、読者プレゼントは全部ほしい(ォィ

 まず、「まんがタイムスペシャル」の表紙で使用されたイラスト数点や表紙ラフ集など、

 見ごたえありまくりのスタートでございます。 以下ざっくりと、内容についての感想を・・・

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

●恋愛ラボ meets みそララ♪

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 描きおろし1本目!

 前半は『恋愛ラボ』メンバーによる「モテ女子流行」の研究。

 森ガール・山ガールにつづく流行は何ガール?

 

 ということで、相変わらずマキの“おバカ”が、生徒会室に旋風巻きおこしてますけど、

 なんだか久しぶりな空気感になごんでしまったかも(^^;

 最近はナギ&ヤンとの「実践編」が中心で、生徒会の「研究編(?)」が少なめですからね。

 

 

 そして後半は、麦みそさんがやって来て、創立100周年記念の取材!

 生徒会長に話を聞くということで、マキの外面モードにだまされる麦みそさん。

 そこでマキに、心の中でツッコミ入れるリコ・・・の2連打がおもろ(^◇^;) 見事な流れ。

 

 しかし、学校新聞に目をつけられてしまい、はがされる優等生の仮面!

 まあ、相手が麦みそさんでよかったね、という感じに女子恋愛トークへ突入するのがイイ。

 そうそう、初めて麦みそさんに彼氏がいたと知ったときは驚きましたね・・・似合わんと(ォィ

 そして麦みそさんとの会話から、〇ガールという究極女子(?)を引き出して

 ガッテンなマキに大笑い!!゜(*゜´∀`゜)゜ そんなガールでいいのか? 大丈夫だ以下略。

 

 などなど、宮原るりコレクションにふさわしい恋愛ラボ&みそララの共演が楽しかったー!

 流行の「ガール」を考えるという最初の流れが、最後の展開にかかってくるなど、

 きちんとした話づくりがされていたのが好感だし、お見事でしたね。

 

 

 

●恋愛ラボ

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 『恋愛ラボ』再録!

 「まんがタイムスペシャル」2010年10月号~2011年6月号まで・・・ですね。

 1話ごとに宮原先生のコメントがついていて、思わず「へぇ」「ほぉ」となることしばしば!

 

 おもに“出会い”に関する研究と、夏期講習と4人の勉強会にお泊り会、

 そして花火大会へのプロローグ・・・といった内容ですかね。

 生徒会5名の話もけっこうありましたけど、やはり中心は塾の4人、リコ・マキ・ナギ・ヤン。

 中学生の男女4名による、年若くも複雑な心情がからみあう赤面ストーリー!

 

 だんだんと自分の気持ちを自覚してゆくことになるリコ。

 ヤンへのモヤモヤした思いを抱えるマキ。

 そんな女子2名の心に、男子2名はどう反応するのか・・・?

 ナギの方は、純粋に昔の想いを持ち続けたままっぽい気もしますが、

 ヤンはちょっとわかりませんな~。 マキに対していろいろ思うところはあるようですが・・・

 

 だいたい連載時に感想書いているんで、これ以上語ることはありませんが、

 コミックス新刊は10月発売予定のようで、連載共々、今後が楽しみです!

 

 

 

●きみをぎゅっと。

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 描きおろし2本目!

 恒例の昔話ですね。

 あまり語るとネタバレが過ぎてアレですので・・・

 

 まだ小さなころのスズが、にゃがら川の花火大会で迷子に!

 そんな不安におびえる少女に声をかける少女が1人・・・というお話。

 声をかけてくれた少女の方も読者には見覚えが?というのが、うれしい内容でしたね。

 いろいろ「らしい」姿を見れたのが楽しく安心できましたが、最後の少女の姿に(´;ω;`)

 でも、あのパパさんがカッコよくて頼もしい感じがして・・・別人かと思ったよ!(ォィ

 

 子供の姿を通じて、「不安」と「心配」、そして「安心感」を描いた見事な1編。

 それぞれの家族の絆と温かさ、しっかり見せてもらいました!

 

 

 

●おはなしあやちゃん。

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 「まんがホーム」の目次4コマが最初から収録とか、お買い得すぎます!!

 宮原先生の姪御さん・あやちゃんの姿を描いた作品。

 あやちゃんの子供らしい「不意打ち」な言動が、笑いを誘うコメディ4コマになっています。

 

 可愛らしいのはもちろん、意外と手厳しかったり、ズレていたり、ズルかったり、

 けなげだったり、カッコよかったり、様々な魅力で楽しませてくれますね。

 私は、お母様(宮原先生のお姉様)への評価に大笑いしましたよ゜(*゜´∀`゜)゜

 

 はじめ園児だったあやちゃんも、小学生になったり、今ではけっこう大きくなっていたりと、

 時間ともに成長しているのが、読者にも親的視点での“見守る”感覚を与えているかも?

 

 

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 あと驚いたのは、この時からもう2年以上も時間が過ぎていたこと!

 そりゃ、あやちゃんも大きくなるってものですね~。

 ここのダックスフンドも笑ったな~(^∇^; そいえば、後から撤回してましたよね・・・

 

 などなど、目次4コマにはあなどれない作品多いですけど、こちらもそんな1作。

 今後も、あやちゃんの成長ともども、楽しみです!

 

 

 

●るりるり こっち向いて

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 むんこ先生による特別描き下ろし!!

 なんと、むんこ先生が宮原先生宅へ突入!? 宮原先生の素顔をあばく!

 ということで、岐阜へやって来たむんこ先生と、迎える宮原先生。

 これが楽しいのなんのって! さすがは、むんこ先生でありました。

 

 なんか味噌カツをめぐって青春してる2人とか、

 むんこ先生の悪戦苦闘する姿にウケまくる宮原先生とか、

 逆に宮原先生のウィークポイントを攻めて赤面させまくるむんこ先生とか、

 お二方の仲のよさが尋常じゃなかった気が・・・・・・もしや、百合?(コラ

 

 いやまあ、それは冗談ですけども、そう誤解しても仕方ないような仲のよさ。

 しかし、むんこ先生の好きな恋愛ラボ・キャラクターって、その2人なんですか?(^∀^;)

 スズはともかく、も1人は・・・へえ~。

 そして、タ〇バニ・ネタまで織り交ぜた見事なシメにも笑わせていただきました!

 (宮原先生のブログにて、タイ〇ニ絵が!

 

 

 

●みそララ

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 『みそララ』再録!

 「まんがタイム」2010年12月号~2011年6月号まで。

 棚橋兄妹の話から始まり、メインは麦みそさんのインタビュー話という内容。

 こちらも1話ごとの宮原先生がコメントで、いろいろ興味深いことがわかって面白いですよ。

 とくに最後の話のコメントは、「なるほど」と思えるものでした。 ここ重要ですね。

 

 そして、私が何より連載中に感服させられました文章講座もまとめて読めるのは嬉しい!

 大島さん、チーフそれぞれからのアドバイスで形作られてゆく

 麦みそさんの文章へのこだわり、つまり「柱」となる部分には、とても好感が持てます。

 あと、カジさんのたらし台詞にゃ、やっぱり笑わせられますな~(^◇^;)

 

 こちらも連載時に感想書いていたので、多く語ることはありませんが、いつ出る新刊!?

 そして今後も楽しみです!

 

 

 


◆ まんがタイムLovely〔ラブリー〕 感想

2011年06月16日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

2011年7月号

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 休刊号となります。

 すべての作品感想を述べるのはちょっと難しいので、

 創刊号のとき感想書いた作品( )と、いくつか他作品の感想でまとめてみます。

 

 

●サンタはじめました! (佐伯イチ 先生)

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 2人の少年・テルトとジンジャーのサンタ道。

 魔法少女モカも加えて、ここから盛り上がると期待高かったのですが・・・

 

 2人の盗賊も門番さんも、なかなか面白いキャラクターでしたし、これはつづき読みたいな。

 「コメット☆」をまた見てみてたいものです。

 「常夏の国編 終わり」とあるので、またどこかで新たな国の物語を読めたらいいな~。

 

 本作品、1話目の見事さと、その後のノリのよいコメディ色がバランスとれていて、

 私としてはかなり期待できる作品だと考えておりました。

 今回の話でも、サンタ協会にほうっておかれた子供たちがいるらしいということですので、

 そのあたりでの物語の広がりを見てみたかった気がします。

 テルトとジンジャー、そしてモカたちに、またどこかで出会えたらよいなと思いつつ・・・

 楽しませていただきました!

 

 

 

●恋とはどんなものかしら (四ツ原フリコ 先生)

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 「恋を知らない」さえない女教師と、明るく直球な少年の物語。

 結婚式に呼ばれてブルーな先生でしたが、そこに“追い打ち”かける少年に、

 思わず感情的にはなった言葉が「どうせ結婚なんてできっこないもの」。

 

 「どうせ私なんか」

 過去の出来事から自分を肯定できず、恋を知らず、漫然と日々を過ごす大人の女性。

 そんな彼女の平穏な日常を引っかき回し始めた少年の純心がまぶしく、

 そして次第に開かれつつある先生のココロ。 ラストのやりとりが、描写通りに輝いてます。

 

 前向きになりつつある先生が見れてよかったな~、とも思ったりはしますが、

 もっと長めの物語として、しっかりと丁寧に追いたかった作品でした。

 「恋とはどんなものかしら」というテーマ通りの展開を期待していましたし、

 正直もっと読みたいです! それくらい、楽しませていただきました!!

 

 

 

●みん☆うた (林ふみの 先生)

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 歌はイイよね・・・な、合唱部ストーリー・幽霊付!

 主人公・たこさんが暴走キャラクターでしたけど、親友・みきさんの存在や、

 歌への情熱を感じさせる点がプラスに働いた作品でしたね。

 

 ギター部の男子たちもイイ奴らだし。

 最後も、流れるメロディと、そこに重なる始まりの一歩というシメ。

 なかなか悪くなかったのではないでしょうか。

 

 話が短めであったため、拙速かつ詰め込み過ぎた感があるのはやむなしですが、

 それを吹き飛ばすような、歌の楽しさ・美しさを感じさせる描き方は、

 私をじゅうぶん満足させてくれました。 でも、幽霊さんの物語も見てみたかったですね・・・

 そんな感じで、楽しませていただきました!

 

 

 

●いつか王子さまが (倉田嘘 先生)

 Manga_time_lovely_2011_07_p074

 「王子さま」にあこがれる奈津子さんが出逢った王子さま・・・?

 創刊号にはなかった作品ですが、助けてくれた“王子さま”が女性だったことで、

 カレシ持ちなのに揺れてしまう奈津子さん・・・という展開が興味深かった作品。

 

 少女のような心といえばキレイでありますが、大人の女性が「王子さま」なんて言ってたら、

 あきれられるか、バカにされるかみたいな所はありそうです。

 それを自覚しながらも、どこかで夢見てしまう奈津子さんの純心は嫌いじゃなかった。

 

 さらに、そこから「王子」を女性に設定することによって、

 奈津子さんの心中の複雑さをじっくり感じさせる表現になっていて、お見事でありました。

 このあたり、もっと読んでみたい要素ではありましたし、

 つづけようと思えばつづけられなくもない終わり方でもありますので、

 またどこかでお会い出来たらよいな、と期待しております!

 

 

 

●君と朝まで (堤抄子 先生)

 Manga_time_lovely_2011_07_p084

 新人漫画家・遅井原子さん、恋を求めてタメ息な日々・・・

 今回は、原子さんのお見合い話でしたけど、

 アシスタントの芦田くんの言葉に勇気をもらい、漫画家人生を突き進むー!?

 

 しかも、言った当人は、よいこと言っても他人事。

 またも報われぬ原子さんに涙涙でありましたとさ( ;∀;) でも芦田くん、カッコイイよね。

 毎度毎度、恋の予感に心躍らせつつ、報われぬ原子先生にはげましのお便りを!

 

 そんな風に、恋を求める女性の心情にじんわり?させられつつも、

 コミカルにオチがつくという展開が面白い4コマ漫画でありまして、

 私などはかなり楽しんでおりました。

 でも、“気が多い”原子先生のことなので、話はいくらでも作れそうですし、

 ここはひとつ、どこかしらでの再会(再開)を期待したいと思います!

 あと、髪おろした先生、可愛かったです!!

 

 

 

●カフェは今日もにくきゅう日和 (都波みなと 先生)

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 ネコカフェ「にくきゅう」、猫魂といっしょに今日も繁盛まちがいなし・・・!?

 最後は、オレたちの戦いはこれからだENDでしたけど、

 新キャラクターまで加入して、本当につづきそうな勢いを感じます。

 

 新しいバイトさんも可愛いし面白いしで、これで終了はもったいない気もします。

 都波先生の作風であれば、ほかのファミリー系4コマ誌でも掲載できそうな気がしますし、

 ここはつづきに期待したいところです。

 

 ねーさんが「元に戻る」ことができるのか? カフェはちゃんと繁盛するのか?

 舞台設定・キャラクター、ともに悪くない作品ですので、いずれどこかで・・・

 そして、短い間でしたが、楽しませていただきました!

 

 

 

●世界で一番美しいのは誰? (木下さくら 先生)

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 美少女だけど彼氏いない歴=年齢な、萌子さん物語。

 まあ、周囲が高嶺の花と思っているのと、性格がアレなのが難でありまして・・・

 

 というお話でしたが、幼なじみで萌子さんの美貌に興味がない三四郎くんの存在が、

 よきツッコミ役として機能しており、かなり楽しむことができました。

 しかし、ファーストキッス奪われてしまった最終回!

 唐突だった気がしますし、私はてっきり三四郎くんと・・・と考えていたので、うーん。

 

 とはいえ、最後までノリがよくて楽しい4コマ作品でした。

 萌子さんも見ている分には面白い人でしたし、何より勢いがありましたので、

 思わず引き込まれる魅力がありましたね。 そんな感じで、楽しませていただきました!

 

 

 

●帰宅部活動中! (ハラヤヒロ 先生)

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 帰宅部になったつもりが、「帰宅部」に入っていた元・陸上少女の渡辺さん。

 ということで、帰宅部モノな物語でしたけど、渡辺さん以外全部男なこのハーレム構造。

 最後は生徒会執行部まで巻き込んでの天下でしたね。(違)

 

 この最後のシーン。

 陸上をあきらめて「帰宅部」なんぞに入った渡辺さんと、

 彼女を「それでいいの?」と問い詰める友人・イッチーが、対比になった面白シーンでした。

 あれだけ、少女の悩める思いを感じさせておいて、この落とし方はお見事!

 自分の生き方を「間違っている」かどうかと思案する若者の心情を、

 コミカルなオチに引っ張って行っていたのは、かなり面白かったです。

 

 自分の人生は自分で決めた道で行けばよいし、

 それを他人にとやかく言われる筋合いはない・・・そんな感じでしょうか。

 イッチーはイッチーで、友人として渡辺さんを心配して惜しんではいるのですけどもね。

 「帰宅部」という、まったりというよりは、ねっとりした青春だってあってよい。

 そんな感じで、楽しませていただきました!

 

 

 

●おばけの学校 (時任奏 先生)

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 「おばけの学校」は闇の中~。

 ということで、最後はピンチな風太郎くんでありましたけども、

 そこはアヤさんたちに助けられ・・・という展開。

 

 何やらいろいろ設定があったようですので、これで終わりはもったいない作品。

 妖怪の描き方や、「正解」の大ゴマなど、ビジュアル的にもよいものが目立っていましたし、

 どこぞでつづきが読めたらよいな、と思っています。 絵、イイですよね。

 

 それに何より、雨音さんが活躍しとらんじゃないですかー!

 語れることは少ないですけど、もっと読んでみたい物語。

 楽しませていただきました!

 

 

 

●プリズムと嘘つき (森岡倫理 先生)

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 「嘘」を駆使して依頼を遂行、鑑定士ナナセの「騙し」は芸術。

 公爵の口座が不正に操作されていた件を調べるナナセたちでしたが・・・

 

 意外な「犯人」の正体と彼女との関係に、今後の物語の広がりを予感してしまいましたが、

 どこぞでつづきは描かれないのでしょうか?

 ナナセをはじめ3人組なのに、ホレス出てきませんでしたよ・・・??

 紅一点ベロニカも、大した仕事してませんし・・・

 

 個人的には、本誌でも1,2を争う期待作品だっただけに、私は続編をつよく望みます。

 さらなる「騙し」のテクニックで、仕事を片付けるナナセの活躍を見てみたい。

 でもひとまずは、楽しませていただきました!

 

 

 

●くるくるまきまき (珠月まや 先生)

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 ゼンマイ仕掛けのクルクルさんと、彼女を拾ってしまったまきさんのお話。

 本誌の中でも、4コマ漫画らしい4コマ漫画として楽しめる作品の1つでした。

 

 ゆえに、ほかの4コマ誌に掲載されても違和感なく楽しめる作品かと思います。

 クルクルさんの「ボケ」と、やさしいまきさんの「ツッコミ」が、ふんわり楽しかった。

 最後も学校が舞台にもかかわらず、ほぼ2人だけのやりとりで進行していたのが面白い。

 

 まきさん憧れのセンパイさん(女性)との関係も、ほどよい味付けになっていて、

 なかなか楽しい4コマ漫画。 楽しませていただきました!

 

 

 

●子執事は社長の夢を見るか? (雁えりか 先生)

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 オトナ社長とコドモ秘書を中心とした、職場&家庭のオン・オフ物語。

 職場では威厳ある社長・牧場さん。 しかし家での姿は、か弱い坊ちゃん。

 それを支えるのが9歳の天才児、秘書で執事の夢路くん・・・という内容。

 

 最後は、夢路くんの昔の知り合いがやって来て、社長の「正体」をあばき、

 夢路くんを奪おうという展開になっていましたが・・・

 「俺だってお前が欲しかったのに!!」だの、「僕はもうこの方のものなんです」だの、

 BL的な雰囲気も匂わせていましたが、そこはそれだけの「信頼関係」を描いていると

 受け止めて読むのがよろしいのでしょう・・・

 一部の方は、別の愉しみ方を心得ておられるでしょうけど(^^;

 

 このように、BL的な空気もまとっていた作品でしたが、

 とくにそうした嗜好のない私でも楽しめる作品でありましたよ。

 牧場社長の職場と家での変わり身と、それをサポートする夢路くん、

 さらにボディーガードのネロさんや、セキュリティ担当のハザマくんなど、

 よいキャラクターが大勢でしたし、それぞれがそれぞれの役目と個性で話を

 盛り上げてくれるよさを感じていました。 開発室長・別都さんもミステリアスでしたし。

 

 私は好き作品でしたし、できればこのメンバーでつづきの物語を読んでみたいものです。

 楽しませていただきました!

 

 

 

参考までに。

・Togetteer 『まんがタイムラブリー』休刊への反応

 http://togetter.com/li/148695

  こちらの「読者の反応」にて、八戸(hachinohe)氏が語っておられることに同意です。

 

・Togetter 『まんがタイムラブリー』の近年の歴史を振り返る

       ――ストーリー作品志向、4コマへの揺り戻し、リニューアル、そして休刊

 http://togetter.com/li/149494

  まさに私がラブリー読む頻度を落としたのは、2008年末の転換期からでしたね。

 

 

 リニューアルから1年たたずしての休刊は拙速な気もしますが、

 そのあたり、いろいろな事情はあるでしょうし、私などがとくに語ることはありません。

 

 じつはリニューアル後は、毎号かかさず読んでおりました。

 つまらなかったら、義理でも毎号なんて読めません。

 つまり、私には楽しめる4コマ誌だったということですし、期待作品もありましたので、

 ここでの休刊には残念な思いを抱かずにはいられません。

 

 連載作品については、機会があればどこかで再び出会いたいものであります。

 正直、終了がもったいない作品多いですよね。

 私の好みいかんにかかわらず、需要ありそうな気もするのですけども・・・

 短い間ではありましたが、楽しませていただきました!