小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「HARD RAIN (激しい雨)写真展」

2008-05-13 13:18:27 | ニューヨーク暮らしの日々


 展覧会場・国連ビル         入り口・平和を象徴したピストル
 
ニューヨークの国連でマーク  エドワードの写真展 HARD RAIN(激し
い雨)が6月12日まで開催されている。
同じく本も出版され、60年代ヒットした社会派・ボッブ ディラン(Bob
Dylan)の詩と共にめくるページは40年前、放射能の危険を歌ったその
ときの言葉が現実となって飛び込んでくる。
 この展覧会は写真家当人が各国の首相にメールを出し、その結果
主な市長、ビジネスやユニオンの指導者から反応があり、実現した。

 
地球破壊は何処かの国で起こっている、お気の毒な遠い問題では
なくなった。我々の日常の暮らしに押し寄せ、我々人間が破壊してい
ることを警鐘している。

 
自然には勝てないが災害の多くは人間が作っている。世の中を変
えるには勇気がいる。その危機感も背に火がつかないと行動に移ら
ないのが大衆真理かも知れない。
ーそのとき人間が立ち上がったーという事が近いうちに起こるように
皆と一緒に祈らずにはいられない。問題提起の時代は終り、行動す
る、皆で立ち上がるときが来ている。

 
精神が崩れるとき国もつぶれる。そのことは歴史が証明している。
そして地球までつぶれる。考えさせられる展覧会であった。

 会場にサイン帳が置いたあった。
多くの中国人たちが何ページも続いて同じことを書き、サインしている。

「世界平和。最強中国」と書いてあった。

垂れ流し中国。暴力と世界平和。精神不在。ここでも展覧会と違う
恐ろしさを感じた。

www.hardrainproject.com