小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ニューヨークのリサイクル」

2008-05-23 12:28:23 | ニューヨーク暮らしの日々


ニューヨーク市のゴミ収集車
 アメリカは世界中の70%のゴミを生産している。
そして80%のUS製品は使用後捨てられている。
地球温暖化の強力な原因の一つ、メタンガスの36%はアメリカのゴミ
山から発生している。しかも、いまだに90%の印刷用紙は伐採された
樹木から作られている。検討している場合でなく、阻止のため行動し
ければならない時が本当に来ている。

市民への呼びかけ
 ニューヨークの住民は毎日12,000トンのゴミを出している。
土に埋められるもの、焼却できるものは、ペンシルバニア、オハイオ、
バージニア州などに送られ、リサイクル可能なものは業者別に分け
られる。マンハッタンの多くのゴミはハドソン河を越えて、ニュージャ
ージー州に運ばれガラス、メタル、プラスティックなどに選別されリサ
イクルされている。
  リサイクルはニューヨーク市の20年来の関心ごとで、紙類のリサ
イクルは収集コスト支払い後、$7.5ミリオンの収益になっている。
「よいアイデアがありましたら分かち合いましょう。市に連絡してくだ
さい」と市が宣伝している。皆のよいアイデアをすぐ受け入れるのは
アメリカのエネルギーになっている。
 41丁目、バスターミナルの向かいに完成した新ニューヨーク タイム
ス ビルの横に開店する日本の無印店にも関心が寄せられている。
(市のリサイクルインフォメーションはこちら www.nyc.gov/wastless

 ニューヨークのゴミの22%が食料ゴミから堆肥が作られ、オーガニ
ックな堆肥でパークや市の街路樹の栄養源になっているのは嬉しい。

 そのほかエアコン、バッテリー、自転車、、建築材料、携帯電話、
コンピューター、電気用品家具、インクカートリッジ、靴などのリサイ
クル可能な事を宣伝しているが、ほかの国に比較して再利用の意
識も希薄でかなり遅れていると思う。
 
 ゴミ選別の厳しさはアパートの管理人次第で厳しいルールがない。
道端のゴミかごには何でも捨てられているし、高級アパートは一応
何でも混ぜ捨てOK。 
(選別にかかる費用は選別した人もしない人も
一律にアパートの住民が支払っている不文律があリ、リサイクルの意
識が薄い。)
 ドイツのようにゴミ捨て違反は大学教授でも体罰で1日ゴミ集めさせ
られる刑罰は、何でもありのアメリカでは適用されない。
 他人に文句をいったり、誰も目くじらを立てたりしない、我, 関せずは
民主主義の悪いところで、規律は生命に関わるか、罰金でも取られな
い限り、普及はむなしいことの様だ。

 道端に捨てられた古くもない家具や,使え
そうな家電などが、週に一
度回ってくる粉砕車がものすごい騒音を立てて粉砕している風景はい
まだに、ニューヨークの何処でも出くわす事だ。

 面白いリサイクル店は、ハウズイング ワークスというスリフトショップ
で持っていった分の適正買い上げ金が税金から差し引ける証明領収
書をくれる。連鎖店が各所にあり、その店の売り上げ額、経費を除くす
べてがエイズ予防のために寄付されているリサイクル店で、大変に繁
盛している。

プライベートゴミ収集車

参考:
ニューヨークの環境保護審議会:
www.cenyc.org