小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「2010年 NY食産業予想」

2010-01-12 10:34:45 | 

トレンド フード マーケット 2010年
 
何もかも不況の中で食べるものだけはやめることが出来ず、レストラ
ン業界ではメニューの変更とマーケットグローサリーの棚におく商品の
変化がくるとみている。
 食べ物の方向探りは人間と文化のモザイクであるニューヨークから始
まるといわれている。6年間にわたってトレンド調査をしているCCD
(The Center for Culinary Development)の調査によると、簡単な食
べ物
がマーケットをしめる予想。
 「栄養と健康第一」がスローガン。
 地域の食べ物(ローカルのワインやビール、長く保存できるもの、(一口
サイズで食べられる食品デザートを含む)、オーガニック フード、緑茶、
ハーブティー、カリナリーカクテル(野菜またはフルーツとミックスした新
しい用語登場)など単純な食べ物、ベーシックに戻るとみている。
トレンディー食品としてあげられているものは、

1)マカロン=マカロンは、映画マリーアントワネットやSex and the City
   で登場し、特にパリ好みマカロンに人気高沸。高級特別イメージから、
  小さなサイズにフォーカスがあてられ、カップケーキの変わりにアメリ
  カ式マカロンが安く大量にでまわる予想。
               
2)プロシェッタ(Prochetta)=ローマ時代からあるポークを挟んだイタ
    リアン スタイルのファースト サンドイッチは細胞分解のように、普及
    流行するする可能性がる。
                    
          イーストヴィレッジにあるプロシェッタ簡易食堂
3)バン ミイ(Banh Mi)=ベトナムのサンドイッチ。人参、大根、野菜
    など甘酸っぱいピクルスに、香草と一緒に好みでいろいろの種類
  の肉をはさんだ サンドイッチ。世界中のサンドイッチがグローバル
  サンドとして普及 していく。


すでにニューヨークのどこにでもある人気グローバルサンドの数々

4)トンカツ=日本のパン粉をつけて揚げたトンカツの普及。ライスの
  上にトンカツを載せソースをかけたファーストフードは2010年に流
  行するとみられる。輸入食品アイデアの最高に選らばれている。
5)ワッフルとフレンチトースト=デザート朝食として登場。ワッフルに
  挟んだサンドイッチは新しいメニューとして登場するだろう。

 またナショナル レストラン アソシエーション NRS(National Restaurant
Association)とACF(American Culinary Federation)による2010年度ト
レンド予想は同じく栄養価のバランスにフォーカス。分量をを小さくし、
安く提供する。
 メニュー トレンドは栄養価、オーガニックで単純な健康食、ベーシッ
クに戻る。料理法も蒸す、混ぜる、早く炒めるなど不況にふさわしい
簡単な料理法がNOW。 レストランも庭付き、または飾り立てない自
然趣向がトレンド。健康マーケットが拡大している。登場しては消えて
なくなるフードマーケットで、これらの新しいものは特に健康調査、
心理的にもヒットする可能性を持っている。
 新製品紹介はメコン河でとれたフラワーライス、マダガスカル産のピ
ンク ライス。素敵な米。「ライス イズ ナイス」と世界中で簡単に栽培
できる健康米などが世界の食糧危機を防げると宣伝。貧困者を緩和し、
人類を救う食糧として、栄養価もあり、環境にも良いと書きたてている。

参考:www.lotusfoods.com
   www.restaurant.org/foodtrend 
   
www.ccdsf.com
     
 嬉しい嬉しい!
 「処変われば、品かわる」は今や世界中にに普及したスシが証明して
います。しかし、将来も世界語にはなりそうもない日本語が、今や日本
語であることも知らないアメリカ人がいるのです。スシはもとよりどこの
マーケットにも売っているシイタケ、エノキダケ、ミソ、ショウユ(Soy sauce)、
ワサビ、サケ、ミリン、ポンズ、パンコ、サシミ、シャブシャブ、トロ、ダイ
コン、コメズ、ポンズ、ノリ、コンブに
カボチャ。どうです?
 これだけの単語が世界語になっているんですよ。すごい!さすが美
食の国日本。外国に暮らしていると、こういうことはとても嬉しいんです。
 1964年、数件しかなかった日本レストランで御箸を出すと怒ったア
メリカ人がいたのです。フォークにスシを突き刺して、ショウユにどっぷ
りと浸して食べていましたが、今や日本レストランでは、御箸などは常
識になったのですからすごい変化です。
 食生活が時代を代表していくと判断し、食文化を変えて行く仕掛け人
を知りたくて1986年レストランスクールに入学し、大学2カ年科目を終
え、
「マンハッタンは皿の上」 朝日新聞社、1989年を出版したのは、
うふた昔も前のことです。当時のライフスタイルでは日本食に感心が芽
ばええ始めたころでした。アメリカ人で刺身を食べる人は極小の時代で
す。刺身がどのようなものかも分からず、魚を生で食べるのは魚の姿
そのまま齧るのかと・・・野蛮というイメージが先に来た無知な人の多い
アメリカでした。現在、一般化すれば、玄米にニンジンとアバカドを海苔
で巻いたメイド イン アメリカ 寿司ですからあまり喜
ぶわけにはいきま
せんが、太り過ぎが人口60%のアメリカでは同慶の至りでしょう。

 暮らしのスタイルを変えるには長い長い道のりが必要でしたが、IT時
代は素晴らしいスピードでグローバル化しています。これだけの日本語
を美食とフランス語を誇るフランス人でもフランスなまりで言うのですか
ら、とても嬉しい。日本万歳!
 2010年は長寿国の日本食が断然見直され、健康趣向の消費者にます
ます受けることでしょう。今月開催されているサフランシスコの国際フード
ショーにもジェトロが介入していますが、国際的にプロモートするにはパン
フレットばかり豪華で中身はいまいち、
少数の小さなブースも寂しい限り
です。外国生活の暮らしを知っている人のアドバイスが必要な気
がします。
 個人経営の小さな素晴らしいアイデア食品メーカーにもアイデアがよけ
れば、国が補助金を出す様な国になってほしいと思います。さすがローマ
ンの伝統でしょうか。イタリーのように国を挙げて世界征服のプロモーショ
ンにいつも悔しい思をしています。日本は鎖国の国の伝統を捨て、素晴ら
しいものを世界中にプロモーションをしてほしいと思います。
時期は熟れています。

 

 

 


  
  

 

 

 

 

 


  
  

 

 

 


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