小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ダイニングを兼ねるス-パーマーケット」

2005-09-01 11:19:01 | 
「トレンドセッティグ」 

 日本を訪ねるアメリカ人が「何処に行くべき?」と聞くと私は「デパ
地下」と答える。デパ地下にはまだ日本の地方色が生きている。
日本からの訪問者には「コロンバスサークルにあるタイムワーナービ
ルの地下にあるホールフードで好きなものを食べてみて」とお勧めす
る。 日本が世界に及ぼした影響、ヌーベルクイジーンやプレゼンテ
-ションスタイル、そして世界の”すし”になった今、私が食品やカリ
ナリーマネージメントを学んだ18年前とは食品に対する一般の人と食
品の企業意識には雲泥の差がある。
 ”すし大学”、清潔をうたう”ロボット寿司”、そしてまた”回転寿司”
を作ったのも日本人だ。 
 当時正統派には顰蹙を買ったレベルでもアイデアが洗練されると
便利さは生活をかえる要素になる。そこで料理した食品、豊富なグル
メ食品を見ていると誰でも試食してみたくなる。ステーキ一切れ、えび
ソテー2つ、クラブケーキ(蟹、アメリカ特産)、豆腐と野菜のマリネ、
デザート、ワインボトルまで買って300席もあるコーナーダイニングで
本を読みながら楽しんでいる独り者も多い。食品の価格の相違で小
買いのパックがたくさんになること、広い売り場をあちこち歩くのが面
倒といえば面倒。しかしにっこりウエイターに愛嬌を振りまかれること
も、チップを出す必要もない。レストランよりも格安値段も魅力の一つ。
時にはこうした一人で自分で選択したものを食べながら一人の時間
をもつことは大切なことだ。 
 需要と供給のマッチ、洗練されたマネージメントがシステムとして
ベルトコンベアに乗せられる。それにキャラクターが加わればラフス
タイルが変わり、暮らしのトレンドを作っていく。10年後このシステム
は一般化するだろうと、もっぱら業界の話題になっている。 暮らし、
食品学及び食品の社会問題、食品提供の課程がいかに変化してい
くか、食品管理などに興味のある方はホールフードのサイトはために
なる。www.wholefoods.com