慶応、で思い浮かぶのが、早慶戦より先に慶応病院、脳外科でお世話になっている。 今回は別件、三田の慶応義塾大学での私の講座のご紹介だ。 2012年度・文学部オムニバス講座「前衛と伝統」というなんとも私には、荷が重い講座を依頼されました。粟谷能の会で好評の「能鑑賞講座」での女優・金子あいとの会話形式の講座をご覧になられた依頼者が、是非、対談形式の講座を、とのオーダーです。 伝統芸能の最たるもの「能 . . . 本文を読む

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小鰭(こはだ)の小さいサイズを「新子(しんこ)」と言う。 毎年七月初旬あたりから、寿司ネタとして出回るが、とにかくこれが大の大好物だ。 これが口に入ると本格的な夏を迎え、寿司ネタの品数が減って、寿司好きの私としてはあまり歓迎しない時節となる。と言っても、最近は昔と変わり、一年中、いろいろな物が食べられるようになったが、新子だけは違う。七月から八月の短い時期にしか味わえない。 食べ物も、いや . . . 本文を読む

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「わっ、寝過ごした」 清水建設の謡喜会の稽古は都営浅草線の宝町駅で降りなければいけないのに、気が付いたら東日本橋駅だった。時間に余裕があったので焦らずに戻ったが、寝過ごすという行為に不覚をとった。 寝過ごす、のチャンピンは一時謡喜会にいらしたY氏だ。八重洲で呑んで良い気持ちで最終の東海道線に乗り寝てしまった。車掌に 「終点です」 と起こされたら、そこは大垣だったという。これはすごい。今はもう大 . . . 本文を読む

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お稽古事、習い事、これらにはいろいろある。 この手の言葉から連想するものは「茶道、いけばな、謡曲、日舞、長唄、お琴、香道など」とやや古めかしい印象の古典的なものが思い浮かぶだろう。 これがレクチャー、カルチャーなどの横文字だと、「ダンス、バレエ、ヨガ、フラワーアレンジメント、英会話」となんとなく洋物のイメージが浮かぶのは、私だけか? 今、能を観て下さる方はいらっしゃるが、謡や仕舞を習う方は減 . . . 本文を読む

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私のまわりに、目くじらを立てて本気で叱る人が少なくなった。 ご先代宗家喜多実先生がご存命中は、父を含めコワイ目が光っていて楽屋は緊張感があり張り詰めたものがあった。あれが今はない。 もっとも最近楽屋働きをはじめた若者たちも緊張しているのかもしれないが、私の感じたものとは違う。以前は緊張と愛がミックスしていた。今、愛は薄目だ。 今は亡き一噌流笛方の名人・藤田大五郎先生は、こと稽古になったら鬼の . . . 本文を読む

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後輩の飲み食いは先輩がご馳走する、所謂「おごる」のが私のまわりの習慣だ。 芸能界のジャニーズ事務所所属タレントや吉本興業などのお笑い芸人達も同じように先輩が支払係だという。 芸能界と能楽師を一緒にするのは如何なものかもしれないが、先輩からご馳走になった者はお世話になった先輩にではなく、ひもじいカネの無い後輩にその分のお返しをする。それを見て先輩が喜べばいい、そのような巡り合わせなのだ、と父が言 . . . 本文を読む

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五反田駅から徒歩4分のところにある私の稽古場の「池田山舞台」は今年はじめに新築完成した超豪華で設備も揃ったすばらしい能のお稽古場です。 このよいロケーションで、能の魅力を皆様にお伝えしたいと思いはじめたのが「無料・能楽体験教室」です。 昨日はその第二回目となり、4名の参加者の皆様にご参加いただき無事終了しました。 ご参加頂いた皆様に気軽に、しかもアットホームな雰囲気でご指導したいと思い、参 . . . 本文を読む

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葛城市の葛城歴史博物館の夏季企画展に私の『雲雀山』の写真が掲載されています。 お近くの方のご来場お待ち申し上げております。 當麻寺縁起絵巻展 場所:葛城市歴史博物館 〒639-2123 奈良県葛城市忍海 250番地1 TEL:0745(64)1414 FAX:0745(62)1661 観覧料:大人     200円(160円)     高校・大学生 100円( 80円)     小・中学 . . . 本文を読む

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速報 本日の「粟谷明生の無料能楽体験教室」に欠員が出たため、参加者を募集しています。能の世界を覗いてみてはいかがでしょうか? 日時:24日(本日)18時~19時半  場所:五反田駅・徒歩4分「池田山舞台」 舞台にて仕舞を体験しながら、能面にも触れていただき、能の世界を体験していただきます。 終了後、懇親会も予定しております。 能楽界の裏話も交えながら、皆様とお話したいと思います。 ご参加 . . . 本文を読む

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昭和62年8月2日に第一回高知県能楽鑑賞会が始まった。 番組は『景清』粟谷新太郎 『松風』喜多六平太 半能『石橋』粟谷菊生の三番立だった。 あれから、26年目を迎える、25年経過した。 32歳から今日まで、あっという間。 そして昨日の一日もあっという間に、終わった。 今、伊集院静著の「大人の流儀」を読んでいる。 続編の最初に 愉しみなさい。 人生は、アっという間に過ぎてしまうから。 でも . . . 本文を読む

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今、普通に使われている「能楽」という言葉。 いつからの呼称なのだろうか? 疑問であったが、22日まで東京都・山手線目黒駅前にある、久米美術館で開催されている「久米邦武と能楽展」でその答えを見つけた。 武家では「御能」、宮中では「乱舞(らっぷ)」とも呼ばれていた「猿楽の能」は、明治13年春、九条道孝の提案で江戸時代の呼称「猿楽」を「能楽」に改めた、と久米邦武氏が回想されている。 昔、芝にあった . . . 本文を読む

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大蔵流狂言方・山本東次郎先生が人間国宝になられました! 洵にお目出度いことです。おめでとうございます!! 朝日新聞 . . . 本文を読む

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能装束の組み合わせには大まかな決まりがある。 昨夜の国立能楽堂公演の『鵺』で例えると、後シテの着付は厚板唐織が決まりだ。 さていくつかの厚板唐織の中から何を選ぶかは基本演者の自由。 今回のように白頭を付けるならば、厚板は紅無し(いろなし=赤色が入らない)がいい。 シテの友枝昭世師は楽屋に紅無厚板唐織を二種類持参された。どちらも『鵺』にお似合いの装束で、開演間近になってもどちらを使うか迷われてい . . . 本文を読む

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「那智の滝」で有名な熊野那智大社は世界遺産に登録されている。 那智の滝はそのものがご神体であり、那智大社付近は神聖な地として立入禁止区域である。 それを承知の上で28歳~35歳のお馬鹿なロッククライマー3名が滝を登ろうとして県警に現行犯逮捕された。規則を破ったからには、それ相応の罰を受けるのが人間社会だ。 入ってはいけない、見てはいけない、と規制されればされるほど、逆にしたくなるのは人間の性 . . . 本文を読む

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「思えば伊勢と三輪の神、一體分身の御事・・・」は「伊勢神宮の天照大神と三輪山の大物主神はご一緒だが、今は分かれておられる」とまあ説明して能『三輪』は終わる。 日本で一番古い神社は伊勢神宮と思われがちだが、これは間違いだ。 一番は三輪の大神神社で十代崇神天皇の時代、伊勢神宮は十一代垂仁天皇の時代となる。 三輪山は山自体がご神体であるため入山を禁止されてきた。三輪山を遠くから見ると、山の形が女性 . . . 本文を読む

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