昨日は、大阪の西田辺駅から徒歩5分の山中舞台で10時半より12時まで阪大喜多会の稽古、午後は18時まで一般社会人の方々に謡いと仕舞をお教えして来た。
現在、阪大喜多会は一年生の安藤君が入られて4名で活動している。
では部員をご紹介する。一年生の安藤君は『湯谷』からスタート
女性ながら荒々しい『是界』を希望された大西さん
部長の野田君も動きのある『国栖』
落ち着いている小松君は『羽衣 . . . 本文を読む
母、粟谷恵子も記載された雑誌「いきいき」
この度、10月14日の粟谷能の会の鑑賞プランの企画をして下さいました。
前日には、応募された方もれなく五反田の池田山舞台での体験教室が付いた鑑賞プランです。
その事前打ち合わせが昨日ありました。取材カメラマンの方にお願いして、撮影された写真をいただきました。
詳細は後日、お知らせいたします。
まずは、自己紹介の写真です。撮影は島崎信一氏
いきいきスタッフ . . . 本文を読む
昨日は国立能楽堂「能楽鑑賞教室」で『黒塚』を勤めた後、ホテルオークラ東京で行われた「26世観世宗家 観世清和氏の芸術選奨文部科学大臣賞受賞記念祝賀会」に出席。
世話人の私だが、これといったことはなにもせず、お客様を会場に入っていただくように誘導したぐらい、あとは、ただただ拍手喝采しただけ、といった程度。他のお世話人の皆様、お許し下さい。
さて、まずは真面目にお祝いを述べさせていただく。
観世清 . . . 本文を読む
6月23日の喜多流自主公演で『誓願寺』(シテ粟谷能夫)の地謡を謡った。その後、小鼓を打たれた大倉源次郎氏と話す機会があって、各々感想を述べあったら、共通することが多く、嬉しかった。
まず申合をしたことがよかったという。
「地謡がガンガン謡って来て、とくにアッ君の声が響き渡っていたし、なによりあのかわいらしい面、あれはなに?」と大倉氏。
「普通、伝書には小面となっているんだが、小面で『誓願寺』を表 . . . 本文を読む
第30回 国立能楽堂「能楽鑑賞教室」は、昨日から金曜日までの5日間、一日二部制の10公演です。番組は鬼をテーマに、能『黒塚』狂言『清水』です。私は2回のシテを勤めますが、初回を只今終えたばかりで、二回目は27日午後となります。
さて、私がどのような面と装束を使用したか写真でご紹介します。
前シテの「曲見」
右は裏に「天下一友閑」とありました、残園ながら左にはなにもかかれていません。
私は左の . . . 本文を読む
「わが家は代々こうです」とよく耳にする。歴史があるお家柄と感心することもある。
粟谷家は代々と言えるほどではない。私の場合は父・菊生、祖父は益二郎、高祖父は新三郎、今ここまでしか判らないでいる。粟谷家のことは広島の原爆で白紙となったからだ。ということで、私は分家としての4代目となる。息子はこの道を離れたので、能楽師としての我が家の系統は、私で終わりだ。さびしい気もするが、世阿弥の「嗣ぐをもって家と . . . 本文を読む
『土門拳の古寺巡礼』が六本木の富士フイルムスクエアーにて、よみがえる不朽の名作「古寺巡礼」刊行50周年記念として催され、7月10日まで無料で見ることができる。東京近郊の方はこれを逃す手は無い。第一部「仏教文化の開花」は飛鳥から平安前期まで、第二部は「浄土と禅宗世界への憧れ」と、2回の入れ替えがあるので両方とも見て欲しい。私はこのたび、その第一部を見てきた。
いつも思うが、土門拳の写真には、ぬくもり . . . 本文を読む
近頃の日本酒は本当にうまい。うまいからついつい沢山呑んでしまう。
私は特に冷えたのが好きで、冷たくないのは気に入らない。だから一人で一合を頼むと、最初はいいが、そのうち、あのキーンと冷えた口あたりがなくなり、つまらなくなる。
いわきの寿司屋「いとう」は日本酒の銘柄が豊富に並んでいた。
「どれがいいかな・・・」
と悩んでいたら、
「一合の半分、五勺でもお売りしますよ」
と気の利いたことを言って下さ . . . 本文を読む
今年の観月能(平成26年10月16日)の番組は能『経政』「烏手」シテ友枝昭世、その前に仕舞三番を予定している。主催者・友枝昭世師より仕舞を舞うように依頼され、『班女』か『三輪』のどちらかと言われた。どちらもエロチックなお話だが、私は今回、
『三輪』を選曲した。
仕舞『三輪』は能のクセの部分の静かな舞だ。内容は大和国の仲のいい夫婦のお話で、場面は男女のベッドインでのこと。私の仕舞、よ~く想像してご . . . 本文を読む
携帯電話をiPhoneに機種変更した途端、ブログに投稿する余裕が無くなってしまった。とにかく、iPhoneに慣れるために片時も手放さない、そんな状況なのである・・・まあ、お笑い下さい。
さて、本日はいわき八幡宮会館にて「平喜多会春季大会」が行われ、仕舞や素謡の地謡を謡わせていただき、最後に番外仕舞『葵上』を勤めた。
会員の皆様と記念撮影
と、投稿文を書いている間にも、ラインや、メッセージ . . . 本文を読む
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、2013年6月14日(金)から7月10日(水)まで、FUJIFILM SQUARE 企画展「よみがえる不朽の名作 土門拳の『古寺巡礼』」を二部構成で開催する。土門拳の故郷、山形県酒田市には土門拳記念館があり、私は酒田の稽古の時に年に一、二度立ち寄るが、皆様はわざわざ酒田まで足を伸ばすのは経費も時間もかかるのでたいへんだ。かといって出版され . . . 本文を読む
みちのく明生会の稽古は一般社会人と東北大・学友会の学生との合同稽古だ。
一昨日は東北大の一年生四名が全員参加してくれた。
男子三名と女子一名、全員に『湯谷』の仕舞を教えて、その後は小鼓、謡は女子が『源氏供養』で、男子は『雲雀山』を社会人の皆様と合同稽古となった。
正座に苦労している学生もいたが、一年辛抱強く芸道精進してくれることを望んでいる。
さて、そろそろ携帯電話をガラケーからスマホに、と考 . . . 本文を読む
サッカーのワールドカップ出場をかけた日本対オーストラリア戦は、後半の最後の最後に本田圭佑選手がペナルティーキックを得てフリーキックを決めて同点とし、ブラジル行きを獲得した。試合中、本田選手のリーダーシップとあふれ出る気合いをテレビの画面で感じたのは私だけではないだろう。
翌日の祝勝チーム会見では、はじめ和やかなムードの各選手のスピーチだったが、本田選手の一言で一変した。物静かに、しかも冷静に「個 . . . 本文を読む
昨日の日経能のこと。6時半に狂言『茶壺』から開演して、能『景清』は7時20分頃の予定だった。『景清』には悪七兵衛景清の娘・人丸のツレ役があるが、その演者が楽屋にいない。楽屋入りした途端、体調不良を訴え、国立能楽堂の医務室の御世話になっていた。
もう判断をしなくてはいけないと思い、医務室に入り具合を見て、とても舞台に上がる顔をしていないと判断し、代役を立てることをシテに薦めた。
ツレ役に長島茂氏 . . . 本文を読む
ジューンブライド、結婚式のシーズンだ。私もお招きを受けていて祝辞を頼まれてしまった。
結婚披露宴の祝辞ではよく
「新郎新婦のおふたりには今日のこの佳き日のお気持ちをいつまでも大切にお忘れにならぬように、初心忘るべからずです! 末永くお幸せになっていただきたいと思います」
と話される。
これを聞いた新郎新婦は、結婚を決意した初めのころの感動や純粋な気持ちを忘れないようにしようと、覚悟するかもしれな . . . 本文を読む