11月喜多流自主公演にて能『雨月』(シテ)を勤めます。
「『雨月』は上田秋成の雨月物語と関係ありますか?」
と、お尋ねを受ける事がありますが、まったく関係ありません。
能『雨月』は能『高砂』と同じく、摂津の住吉神社の住吉明神を取り上げた演目で、前場と後場の複式構成となっています。
前場に老夫婦が登場しますが、シテの老翁は摂津・住吉明神の神霊ですので、シテツレの姥は播州・高砂明神の化身とも考えられま . . . 本文を読む
昨日の涌泉能では高林白牛口二氏が素謡『鬼界島』を独吟で一番謡われました。これは珍しい事です。
謡は1人で謡う独吟と複数で謡う連吟があります。
謡は音の高さや速度が、洋楽のように厳密に決まっている訳ではありません。
ある程度、謡う人の感覚に委ねる自由さが、許されています。
ですから一人で謡う場合は、さほど気兼ねなく謡えますが、連吟となると、音の高さやスピード、その詞章への思いなど、相手と合わせ . . . 本文を読む
第3回下掛宝生流能の会12/21(土)15時[国立能楽堂]にて能『羅生門』のシテを勤めます。
写真の下掛宝生流宗家の宝生欣哉氏は喜多流舞囃子『三輪』シテ友枝昭世師の地頭を勤められます。
異流共演の、とても興味ある番組です、皆様のご来場をお待ち申し上げております。
お申込先
粟谷明生事務所
noh@awaya-akio.com
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最近、長い演能時間の地謡が正直辛くなってきました。
足の痺れもさることながら、背筋を張って長時間の正座は体力低下なのか、本当に辛いです。
今月は友枝会で『井筒』シテ友枝昭世、
昨日は国立定例公演で『野宮』シテ香川靖嗣 週末は涌泉能(京都)で『龍田』シテ高林昌司と長い演目の地謡が続きます。
長時間の演目は辛いですが・・
「能は、長い時の流れの生き様を、最長でも2時間位にコンパクトにまとめて表 . . . 本文を読む