通常の能『竹生島』は、シテ連(女)が中入で宮に入り弁財天に変身し、前シテ(老人)は本幕に入り、後場は龍神に扮します。
喜多流の小書「女体(にょたい)」になりますと、シテ(老人)が弁財天を勤め、龍神は後場のシテ連が勤めます。
金剛流の「女体」は、役を入れ替えて、前シテが女、老人はシテ連が勤める演出となります。こちらの方が、ご覧になるにはわかりやすい、と思いますが喜多流 . . . 本文を読む
七福神は、大黒天(だいこくてん)恵比寿天(えびすてん)寿老人(じゅろうじん)福禄寿(ふくろくじゅ)布袋尊(ほていそん)のお爺ちゃん達と、少し若めで強そうな毘沙門天(びしゃもんてん)そして紅一点の弁財天(べんざいてん)の七つの神様の総称です。
能『竹生島』「女体」の後シテは弁財天です。
ここの弁財天は頭の上に鳥居を載せてしかも変なおじさんの顔が見える不思議な形をされています。
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悪い事したら地獄に堕ちるよ!
嘘ついたら閻魔様に舌を抜かれるよ!
物を盗んだら鬼に叩かれるよ!
と、子供の頃に言われた事はまだ覚えています。
政治家の皆さん
舌は何枚もおありでしょうが、やはり抜かれる時は相当痛そうですから嘘は、おやめになった方が良いですよ!
さて、喜多流の『鵜飼』の謡本に、後シテ「閻魔王」と記されています。
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「余計なお世話 ほっといてよ!」
と、折角の好意が返って仇になった事ってありませんか?
また
「あれは要らない、アイツは邪魔!」
と、考えた事ありませんか?
能『鵜飼』は暗闇の中、松明(篝火)の火の光に集まる魚を、鵜を使って漁をする鵜使いにとって、闇を晴らす月の光は漁の妨げとなり「邪魔者」となってしまいます。
月が出ることで篝 . . . 本文を読む
禁止されている事を守れない
守らない人
結構、周りにいませんか?
例えば、有刺鉄線を張って立ち入り禁止の看板があっても、無視して知らんぷりで釣り糸を垂らす釣り人さん。
たぶん、そこのポイントがよく釣れるから行っちゃうのでしょう。
「ここは、立ち入り禁止では?」
と、釣り人にインタビューすると
「誰にも迷惑はかからないだろ」
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新型コロナウィルス対策の一丁目一番地は、先ず「手の消毒と喉の嗽(うがい)」と、医師が薦めています。
喉の嗽(うがい)は、口に水を含んで吐き出す行為が、鵜飼(うかい)の鵜が魚を吐き出すのに似ているところから来ているのを、ご存知でしょうか?
鵜飼は篝火を焚いて鮎などの魚を近寄らせ、鵜に魚を水中で飲み込ませた後、引き上げて魚を吐かせる漁法です。
能『鵜飼』の一番の見 . . . 本文を読む