今日は粟谷菊生の84歳の誕生日。故人になっても、心の中で祝ってあげるよ。
今日で10月が終わる、明日から11月か!
あの10月11日から、あっという間に時が流れた。これからもまだ当分、あっっという間が続きそうだ。
これから忙しい毎日が続く、1日は本葬の下打合せと弟子の稽古が2件。2日から津山に移動して津山喜多会、4日は山口国民文化祭に参加、帰京して5日の友枝会の花筐の地謡。
6日は本葬の申 . . . 本文を読む
能楽タイムスに父の記事が記載された。いつかは~~と思っていたが、ついにその記事を見ることになってしまった。
見ると~~~
また「人間国宝 粟谷菊生」だ。芸術院会員はどこかに置いてきたようだ。もう諦めましょう。
しかし、この写真いったい、いつのだろうか?若すぎる。
大昔、阪大の自演会の番組に父がプロフィール写真を提供したが、何十年経っても、それを使い続けていたので、あるとき~~~部員のお母様 . . . 本文を読む
昨日は広島のアステールプラザ能楽堂で「出雲康雅の世界」で仕舞『鉄輪』を勤め、出雲康雅氏の能『砧』の地謡を勤めると、すぐに着替え、新幹線に乗り込み大阪へと移動した。
ちょっと贅沢をしてグリーン車に着席して「さあ!『千寿』を覚えるぞ!」と謡本をひろげるが~~、2分もしないうちに~~粟谷明生の夢の世界に突入。爆睡だ。
「あっ!」と気がつくと新神戸。ここで覚えることを諦め、明日に持ち越すことに決める、 . . . 本文を読む
父の稽古場に行き、生前のご交誼に感謝し、お弟子様とお話する機会も増えてきた。代稽古も始まり、少々時間が経った。
悲しみにくれているうちは聞こえてこなかった情報が徐々に私の耳に入るようになってきた。
その一つに「あ~~明生先生、教えて下さるんですね、もう諦めていたんですよ」
「は~~?」
「いえね~ 菊生先生が明生は60歳以上は教えない!と仰っていたんで~~~~~~私はもう~~資格がないから . . . 本文を読む
明日の広島での「出雲康雅の世界」では、父の代わりに仕舞『鉄輪』を勤める。
代演は気持ち的には、あまりいいものではないが~、こればかりは息子が勤めるのが順当!楽屋一同、この意見に落ち着くのでお受けしている。
大阪の大槻自主公演の仕舞『雨月』も私が勤める。
11月19日の菊生会での番外仕舞『猩々』は連吟『江口』として粟谷能夫、粟谷明生、粟谷浩之、粟谷充雄、佐藤 陽の粟谷一門で勤めることになるだろ . . . 本文を読む
「年をとると注意忠告してくれる人がいなくなる」とある先生がおっしゃていた。
「お父さんは色々なことを言って下さったよ。今、感謝の気持ちで一杯だ」
父が聞いたら、さぞ喜ぶだろう。
注意や忠告というのは言われた時はちょっとムッとするが、それが本当のことならば、時間が経つと~~「あ~~有り難いことを言っていただいた!」と思う。
先日、愛弟子4名様に携帯電話の応対と喋り方、メール作法についてのご注 . . . 本文を読む
11月26日(日)は喜多流自主公演で『千寿』を勤める。
ここに亡き父の優待券が6枚残っている。これをなんとかしなくては~~~。通常優待券は、1枚¥5000、これは優待された金額。
そこを1枚 ¥4000でお譲りしたいと思う。
ご希望の方は下記にお申込下さい。但し、銀行へのお振り込み手数料はお申込者のご負担とさせていただきます。
さあ~~どうでしょうか?手帳を開いて、スケジュールをご確認下さ . . . 本文を読む
早朝にメールが飛び込んできた。
「学習院国文科一同でご供花したいのですが~~」と書かれている。あ~~なんとも嬉しい!あ~~懐かしいな~~
二年前に私が先頭で同窓会を立ち上げた。そのときお互いにメール交換、連絡先の情報交換をしておいたのが幸いしている。
供花発案者の方には、私の知っている仲間の情報を全部お教え出来た。
いざ!というときの為に、明生会全員の連絡網を作成中だったが、今回は一寸間に . . . 本文を読む
今日は、新宿御苑薪能のはずだが、今、雨が降っている。たぶん中止だろう。
この催しは呪われている、今までほとんどが雨天で中止ばかり。
薪能にはこれがあるから、主催者は気をもむ。
ま~~私いいですが、一応不戦勝ですから。
少し休ませてもらいます。 . . . 本文を読む
父が亡くなってから、はじめての自主公演だった。喜多流の方々、三役の方々、皆様から、「突然で驚いてます、亡くなられたことがまだ信じられません」とお声を掛けて頂いた。
11月7日の本葬もたいへんだが、来週から仕事が天こ盛りだ。
金曜日に広島入りして稽古、翌日「出雲康雅の世界」で仕舞『雨月』を舞い、『砧』の地謡。その日のうちに大阪入りして翌日は「関西喜長会」
ここで父が謡うはずだったものを代行しな . . . 本文を読む
「長島 茂の会」で『松風』を謡った。最近の私は能楽師というよりは、事務方の人となっている。
密葬・本葬の準備でファックス、コピー、電話連絡、案内状作成、スタッフの招集!と山のような仕事量。
日本能楽会との合同葬儀となれば仕方ないことだ。しっかり落ち度なく執り行ないたい、そうしないと父が悲しむだろう~~
「父を思い出す時間もないな~~」と思っていたが、「夜寒む何と過ごさん、更けゆ~~く~、月こ . . . 本文を読む
毎日があわただしく過ぎていく。
悲しみに沈んでいる暇などない、これは母も家内も同様だが、それでいいのかもしれない。
11月7日の本葬は日本能楽会と粟谷家の合同葬儀という名誉を賜ったため、その分事務的な仕事も増えた。
下手なことしたら、能楽会へご迷惑が掛かるから準備万端と準備しているがなにか粗相をしそうでコワイ。
大きな仕事には、それなりのスタッフが必要だ。今回は能楽協会に助けて頂いているの . . . 本文を読む
先日、日本能楽会・粟谷家合同葬儀の準備のために日本能楽会理事の観世流野村四郎氏とお話する機会があった。
野村氏から「お父さんから写真集をお贈り頂いたよ」
「はい、お贈りしたと申しておりました」
生前、電話で写真集の話をしたときの事が思い出される。父にどうして、四郎さんなの?と尋ねたところ、
「贈りたかったから」この一言だった。
屹度、これからお世話になることを判っていたのかもしれない~~ . . . 本文を読む
12月に放送予定の番囃子『頼政』は急遽、故人を偲ぶ番組として11月5日(日)と12日(日)の朝、7時15分から放送されることになった。
この収録が父の最後の謡であるので、是非お聞きいただきたい。力強く、頼政の執心と宇治川の合戦の様が、屹度ご想像いただけるのではないだろうか。
このあわただしい数日の中で投稿したブログ内容や投稿自体にいろいろご批判もあり、ここしばらくは静かに静かに~~。
といっ . . . 本文を読む
昨日の読売新聞の夕刊に「追悼 粟谷菊生さん」の記事が記載された。今年の夏、国立能楽堂の会議室で10月の粟谷能の会について取材をして下さり記事にしていただいた。父の謡う『江口』を楽しみだと、書いて下さった記者の方だが、その思いが成し遂げられなかった無念をまた記事にして下さった。
この記事、父が亡くなったあとすぐにお話が伺いたいと電話で30分ほどのやりとりをもとに書かれたものだ。
「私の思いを中心 . . . 本文を読む