能面の種類は常用で7~80種と言われている。
昨夜の『鉄輪』で使用した面は、前シテは「泥眼(でいがん)」、後シテは「生成(なまなり)」だった。(上の写真)
女性のお怒り、お苦しみの表情の具合を能面に当てはめると、「泥眼」は嫉妬心を秘めた表情で目に金泥が塗られている。
「橋姫(はしひめ)」は顔の下半分が怒りを表す赤色に彩色されているが、まだ上半分が肌色で正常を保とうとしているアンバランスが恐 . . . 本文を読む
本日は島根県の芸術文化センター「グラントワ」大ホールで能楽の祭典「蝋燭能」があります。
番組は、18時から舞囃子『松風』シテ粟谷明生、狂言『蚊相撲』シテ野村萬斎に続いて、能『鉄輪』シテ粟谷能夫が蝋燭能で行われ、私は地謡も謡います。
会場は竹の背景、蝋燭の火の光、となかなかすばらしい舞台です。
開演までまだ2時間半ありますので、時間つぶしの投稿だと思っていただいて結構です。
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昨日の慶應義塾大学の文学部の講座は無事終了しました。
聴講された学生さんと一般社会人の方々70名ほどの皆様、ご参加有難うございました。
お相手の講師の女優・金子あいさんのお話に助けられ、お話、実技、体験とバラエティーに富んだ講座が出来て、自分としては及第点で一応満足しています。
ただ、まだまだ改善するところもあるように思われるので、次回に向けてのレベルアップも考えています。
講座前に配布用 . . . 本文を読む
仙台の「みちのく明生会」の稽古に行って来た。この稽古場は一般社会人と東北大学友会能楽部の学生が一緒になって稽古するという珍しく形をとっている。
両者がお互いに時間をうまく共有し合うことで、学生は社会人から社会人は学生からそれぞれ貴重な経験を交換しているように感じる不思議な雰囲気の稽古場である。そのように私は自負している。
本日の学生の参加者は3年生と2年生の女子二人。
彼女たちの1年生の時は、 . . . 本文を読む
第92回粟谷能の会・粟谷菊生七回忌追善は10月14日(日)12:45より国立能楽堂にて催されます。
能をより深く、楽しんでいただけたら・・・、
と思い、10月10日(水)13:30~15:00より、国立能楽堂2階の大講義室に於いて「能楽鑑賞講座」をいたします。
今回は能『求塚』を中心に、シテを演じる粟谷明生が、進行役の金子あいと対談形式で、シテをどのように勤めるのか? 面は何を使用するのか? . . . 本文を読む
フェイスブックの能楽仲間に、亡父・粟谷菊生の思い出話を寄稿していただいております。4人目は槻宅 聡様です。
皆様のご投稿で父を思い出していただきたいと思います。粟谷明生フェイスブック・槻宅 聡様ご投稿 . . . 本文を読む
フェイスブック仲間の粟谷菊生の思い出話のご投稿です。
3人目は大倉流小鼓方の清水皓祐様です。
ご覧いただければ嬉しいです。
こちらから
粟谷能の会や私の関連のチケットはブログでもお申し込みが可能になりました。
右バナー「チケット申し込み」をご利用下さい。
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フェイスブックの能楽仲間に粟谷菊生の思い出話を寄稿していただいています。二人目は観世流シテ方の浦田保親様です。
ご覧いただければ嬉しいです。
フェイスブック菊生の思い出話 浦田様 . . . 本文を読む
大阪大学の校舎内での阪大喜多会のお稽古は実に久しぶりだ。
阪大喜多会は現在、3年生の部長・岩瀬滋君が1年生3名と少数でも頑張って活動している。
昨日は、自演会(12月1日)に向けて男子の小松進君は『西王母』、野田真生君は『安宅』の仕舞の稽古をしたが、みるみる上達するので頼もしい。
女子の大西慶子さんは女の子ひとりでも頑張って稽古されていて、かなり完成度の高い『草紙洗小町』を舞ってみせてくれた . . . 本文を読む
「能・狂言の見方楽しみ方」 柳沢新治著 山川出版
柳沢新治氏とはNHKラジオの録音、テレビ録画などでお世話になり、能天クラブ(能楽師の集まるコンペ)でゴルフもご一緒させていただいたことがある。
この度出版された「能・狂言の見方楽しみ方」のあとがきに
「本書は筆者の感じてきたこと、考えてきたことの総まとめ、遺言のようなものです。独断と偏見の塊だと言われそうですが、数学のように明快な答えの出る分野 . . . 本文を読む
東京、青山にある根津美術館では「平家物語画帖」が展示されています。
根津美術館は綺麗に改築されてからはじめて入館でしたが、とても落ち着きのある雰囲気のよい建物で、お庭も整備されて少し暑かったですが、とても楽しめました。
展示室5には平家物語に所縁のある能面13面が見られますので、能面にご興味のある方は是非いらして下さい。
「童子」「十六」「中将」「平太」「景清」「三光尉」「笑尉」「痩男」「小面」 . . . 本文を読む
今回の粟谷能の会の演目、能『求塚』と『歌占』は二曲とも地獄シリーズだ。
父・菊生が特別地獄を好んでいた訳ではないが、『歌占』は何度もシテを勤めお得意の曲であり、『求塚』も二度ほど勤め、これはなによりも謡が好きだった。
『求塚』は菟名日処女が叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、無間地獄と旅僧に紹介する。当然実際に見たこともない、絵でしか知らない景色を想像で演じるのだが、稽古を重ねる毎に、 . . . 本文を読む
昨日は秋の社中の発表会でした。
一般社会人のお弟子様方も、東北大能楽部の学生諸君も、日頃のお稽古の成果が充分に発揮されて、充実した一日でした。
終了後、セルリアンタワー能舞台の本舞台で東北大能楽部部員とお囃子方にも参加していただき、記念撮影です。毎度恒例のお得意ポーズでの一枚
おまけ
緊急救急隊として、私、連調『籠太鼓』に小鼓方として飛び入り参加しちゃいました。
私の記念として投稿です。
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