さる2月9日に行われた「旧雨の会」(故金春国和氏を偲ぶ会)の同人解団式が昨日ありました。担当委員から最終報告があり、無事盛会に終了しました。
その後の食事会は、金春国直氏にも参加していただき、和やかな雰囲気で話も盛り上がり楽しいひとときでした。そして最後は自慢の自撮り棒で記念撮影、これで一区切りです。
またこのように喜多流以外の人と協力して興業するような機会があればいいなあ、と思 . . . 本文を読む
昨日は稽古能がありました。これからの喜多流を背負う若者達が、三役をお招きして能や舞囃子を勤める修練の場の一つです。
それぞれ勤めた後に、先生や先輩から間違いを指摘され、より良くなるためのご注意を受けます。要するに、叱られるのです。
叱るのは、将来よい能楽師になってほしい、仲間となり戦力になってほしい、そんな期待が込められています。つまり「叱られる」のは、ダメだからではなく期待感からです。
一 . . . 本文を読む
昨日の自主公演で仕舞『東北』を舞いました。歌人・和泉式部の住居跡・東北院が、どのような所であるかを紹介する舞です。
初心者用の型付(テキスト)に記載され、特に難しい型があるわけではないので簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、和泉式部を梅の精であり、しかも歌舞の菩薩でもある、と設定した世阿弥の意図までを酌み取り舞うのは、実はそう簡単ではないのです。
初心者向「粟谷明生の能楽教室・入門編」は . . . 本文を読む
最近話し声が気になります。車内、喫茶店、食事処など、もちろん楽屋もそうですが狭い場所での話し声です。話し声がうるさいのは、困りものです。
うるさい声は大きくふたつに分けられます。
単に大きな馬鹿声と響きが悪い耳障りな声です。
馬鹿声は音量を下げればどうにかなりますが、響きの悪さはすぐには治らないようです。
もっとも両者、ご自身で気をつければ、それなりに治る余地はあると思うのですが、とにかく他人 . . . 本文を読む
粟谷明生の「能楽体験教室・関西」第1回から第13回までの記録です。一年間で70名近い方々にご参加いただきました。ご参加有難うございました。28年5月からの教室へのご参加もよろしくお願い申し上げます。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
粟谷明生の能楽教室は、一日体験 . . . 本文を読む
粟谷明生の「能楽体験教室・大阪編」の第10回と第11回は無事終了いたしました。
午前の部が5名様、午後は4名様にご参加いただき、『老松』の謡を謡っていただき、仕舞の一部を舞っていただきました。
そして小鼓にも挑戦していただきました。
明日は第12回体験教室と『老松』の補講です。頑張ります!
文責 粟谷明生
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粟谷明生の能楽教室入門編 大阪版3コースをご用意しております。
1)体験教室は能『老松』の仕舞(動き)と謡(発声)とをメインに、能面を付けてみたり、小鼓も打ってみる楽しい体験型の学習コースです。
2)補講はすでに体験された方々の『老松』の謡と舞をより完成度を高めるレベルアップコースです。
3)『高砂』コースはお目出度いお席で「一節謡えるように!」また「一舞舞えるように!」になる祝言曲『高砂』を学習 . . . 本文を読む
第99回・粟谷能の会は無事盛会に終えることが出来ました。
これも偏に、皆様のお陰と深く感謝申し上げます。
番組チラシ配布、受付などの作業をして下さった大阪大学・東北大学の喜多会の学生さんにはお手伝いいただき有難うございました。
国立能楽堂専属カメラマン・青木信二様より、『融』の写真をいただきましたので、一部をご紹介します。
喜多流独特の一声前に東の月を見る型「月はまだ低いなあ」と気持を込めて . . . 本文を読む
『融』のテーマは「月」です。前シテの一声の謡は「月もはや、出潮になりて・・・」と、はじまり後シテの最後には「月もはや、影傾きて」と「月もはや」が繰り返えされます。これは作者・世阿弥の「月」への深いこだわりではないでしょうか?
月の出入りは昔も今も変わらず永遠だが、人は生まれ滅する。
栄えてもいずれ衰え、遂に滅する。
源融は冥界から河原院に降りて来て、昔の雅を満喫していた頃が懐かしく偲び遊舞しま . . . 本文を読む