先日、喜多流自主公演で勤めました『錦木』を演能レポートに更新しました。 ご来場頂きました方々、また能『錦木』にご興味のおありの方は是非、ご覧下さい。 演能レポート『錦木』はこちらから 文責 粟谷明生 写真 『錦木』シテ粟谷明生 撮影 石田 裕 . . . 本文を読む

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平成26年 粟谷明生の演能活動予定をお知らせいたします。 1月23日(木) 華の競演、宝生・喜多流 能『小鍛冶』白頭 石川県立能楽堂 2月15日(土) MOA定例公演 能『白田村』MOA美術館能楽堂 3月 2日(日) 第95回粟谷能の会 能『道成寺』国立能楽堂 3月16日(日) 第6回 和のしらべ 一調『玉之段』小鼓・大倉源次郎謡・粟谷明生 大阪能楽会館 3月26日(水) 囃子 . . . 本文を読む

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三年間、恋しい女の家の門に錦木を立てつづけた男、哀しいかな女が応じないまま命を落としてしまいます。その男の魂は己が置いた錦木と一緒に塚に葬られていますが、恋慕の執着により未だに成仏できずにいます。 旅僧の読経により男女の亡霊が現れ、機を織る有様や女のもとを訪れる様子を見せますが、それは旅僧の見た夢でした。というのが『錦木』のお話。 さて後場に男を拒む女が、遂に許すのを、あることで表現していま . . . 本文を読む

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粟谷明生の能楽特別体験教室の第一期は好評に終わりました。 「次回はいつですか?」 「時間が合えば参加してみたい」 とのご意見を頂戴して、第二期、三期を平成26年の上半期に開設いたします。 日本の伝統芸能の能を少しでも体験してみてはいかがでしょうか? お申し込みは26年1月15日までに下記へお願いいたします。 (応募者多数の場合は抽選となります) 粟谷明生事務所 info@awaya-noh . . . 本文を読む

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粟谷明生の特別体験教室、第一期生の講座は無事全四回を終えました。 参加者の皆様は4回と少し短い回数ではありますが『湯谷』の仕舞と謡いを体得され、能への親しみをより深くされたようです。 では、写真でご報告します。 稽古はいつも参加者全員で行います。全員で舞い、全員で謡います。 「シトメ」の型もだいぶ慣れてこられたようです。 毎回、終わりには記念撮影をしますが、この度4名の方がはじめて片膝付き . . . 本文を読む

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毎年恒例の阪大喜多会自演会は12月7日(土)山本能楽堂にて14時より開演されます。 現在部員は4名ですが、OBの皆様のご協力を得て、今年は能『経政』をご披露いたします。 入場無料、皆様の応援、ご来場お待ちしております。 番組 (仕舞) 『安宅』安藤 歴 『敦盛』野田真生 『天鼓』大西慶子 (連吟) 『黒塚』男子 『夕顔』女子 ゲスト出演 奈良女子大学謡曲部(仕舞数番) OB(翁会)連吟と . . . 本文を読む

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能『錦木』の物語の大半は、男の女への恋慕の苦悩を描いている。 しかし、この曲は心底何を言いたいのだろうか・・・。我々は何を感じればいいのだろうか?   ふんだんに語られる生前の懺悔とその怨みが強く押し出されているような演出になっているが、実は死後に結ばれた瞬時の喜びを伝えたいのではないだろうか・・・今、そう思えてならない。 男にとって、死後であっても愛する人への抱擁、情交、その一夜の喜びは無上な . . . 本文を読む

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前ツレは、能では政子とは紹介されないが、細布を片手にかけて登場する。 何故、女は白い布を、それも鳥の羽の付いた織物、細布を持っているのだろうか? 錦木物語にはもう一つ重大な、結婚の約束ができなかった訳が書かれている。 それはこうだ。 当時、五の宮岳(ごのみやだけ)の頂上に巣を作っている大鷲が里に飛んできては子供をさらっていた。あるとき、若い夫婦の小さい子供が大鷲にさらわれて村人がとても悲しんで . . . 本文を読む

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能には男女の恋物語を作品としたものは数多いが、親の介入で破談になる話には『求塚』『船橋』がある。そして謡本の詞章だけでは判らなかったが『錦木』も同様だった。能は謡本の詞章を基本として時には間語りも参考にしながら演じるべきだが、その出典、原典となる物語や資料も参考にしなくてはいけない。 『錦木』の女はなぜ男を受けいれなかったのか?  そもそも女の素性は?  と調べていくとこの作品、非常に面白い。 . . . 本文を読む

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喜多流自主公演(11月24日(日)12時より、於・喜多能楽堂)で能『錦木』を勤めますが、この曲目、予習なしではなかなか理解するのがむずかしいようです。そこで演者自身が曲のあらすじ、見どころなどをご紹介したく連続で投稿いたします。ご来場いただけるお客様には、是非事前にお読みいただき鑑賞していただければお役に立つのでは、と思います。では、どうぞ 所は陸奥、今の秋田県のお話だ。 昔、政子という機織りの . . . 本文を読む

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私が指導する「みちのく明生会」は社会人の方々と東北大学能楽部の学生さんが合同で稽古をされています。3年生原田昌輝君(前列中央)は就活のため「12月まで稽古しまして、来年から休部いたします!」と挨拶がありました。 彼と先の部長・菅田瑛夏さんには今年の夏合宿ではたいへんお世話になりました。いつもふたりは前向きに能楽と部活動に向き合い、その姿は後輩の模範となっていました。今の東北大能楽部が継続出来てい . . . 本文を読む

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私が指導する「みちのく明生会」は社会人の方々と東北大学能楽部の学生さんが合同で稽古をされています。3年生原田昌輝君(前列中央)は就活のため「12月まで稽古しまして、来年から休部いたします!」と挨拶がありました。 彼と先の部長・菅田瑛夏さんには今年の夏合宿ではたいへんお世話になりました。いつもふたりは前向きに能楽と部活動に向き合い、その姿は後輩の模範となっていました。今の東北大能楽部が継続出来てい . . . 本文を読む

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能の舞台となる場所を訪れては写真を撮っている私だが、そのお手本となるのは「謡蹟めぐり・著、青木実」だ。檜書店より発売され全五巻あり、これを頼りに全国の謡蹟をめぐっている。 さて、この写真の本だが・・・ これは謡蹟に立てられている謡曲史跡保存会の駒札があるところを集めた一冊だ。133番なので青木氏のものに比べると取材地は少ないが、カラー写真で記載されている内容が平成23年発行ということで、資料が . . . 本文を読む

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NHK Eテレ「古典芸能への招待 能・狂言」は、能『富士山』金春流、シテ・櫻間右陣、狂言『富士松』シテ・善竹十郎、喜多流『羽衣』霞留シテ・粟谷能夫の配役で録画して参りました。私は『羽衣』の地頭を勤めました。どんな地謡であったのか・・・自分の声を聞くのは正直嫌なものですが、今後のためにもしっかり見て聞くつもりです。 『羽衣』ではこの小面を使用しました。通常、面の材料は檜ですが、これは桜と言われて . . . 本文を読む

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