最近、同期会で学生時代を懐かしみ、
「あの時に戻りたいね~」
と仲間が言うが、叶わぬこと、と妙に冷ややかでいる。もう戻れない。
だれもがしてきたことで、私が経験したことがない事は・・・。
1.アルバイトと2.就職活動だ。
高校生、いや中学生の時から舞台のお手伝いをしてはお手当を頂戴して来た。さし当たり欲しい物がないので全部貯金した。高校生の時はスキーの道具、大学では登山道具とサーフボード、ウ . . . 本文を読む
若い時、謡の稽古もせずにロック、ブルース、そしてジャズと聴きまくり、将来能楽師を目指す青年としてはまったく不真面目であった。
ロックはエリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックという三大天才ギタリストの聞き比べからはじまり、次第に黒人音楽のブルースに流れていった。特に好んで聴いたのはヴォーカルがいるバンドや音楽だった。今、山下達郎オーパスを聞きながら投稿。今これで大満足(笑)
歌がな . . . 本文を読む
昨日の長島茂の会の『道成寺』は、無事鐘入り出来て盛会でした。
鐘入りの善し悪しは、シテよりも鐘を落とすタイミング鐘後見の腕で決まる、後見は責任重大なのだ。
鐘後見の狩野了一君は見事なタイミングで落とし、シテは綺麗に鐘に吸い込まれるように消えていきました。両者ともにお手柄でした。
父も私も『道成寺』は一度しか勤めていませんが、何度もお勤めの恵まれた方もおられるが,羨ましい限りだ。
「道成寺は、そ . . . 本文を読む
「躍る大捜査線」の青島刑事役の織田裕二が
「室井さん、事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」
と叫ぶ。名セリフだ。このセリフ、いつまでも私の身体に鳴り響いている。では能楽師の現場から。
能楽師、と言ってもこれは自分のこと。もっと観客の立場になって舞台を勤めた方がよいと、このごろ反省している。演者側のご都合が優先された興行は、少々控えめにした方がいい、と思い直している。
能役 . . . 本文を読む
粟谷能の会ホームページに先日演能した『求塚』の演能レポートを投稿しました。
ご来場いただいた皆様には、是非ご覧いただきたいです。
写真は、先日『求塚』の後シテに使用した「痩女」です。
鑑賞講座でご来場の皆様に
「どちらがいいですか?」
とお聞きして、皆様がいい!と拍手が多かった方・・・・
ではありません。悪しからず。
こちらから . . . 本文を読む
粟谷明生のファンと称する方から、
「貴方のやっていることは悪くはないが、もっとお父さんの舞台を真似たらいい」
とご注意を受けたことがある。
他人様からのご注意は素直に受けるもの、と人にはサラッと言えるが、いざ自分のこととなると「はい左様ですか」
と素直になれない。言われた言葉に物凄い反発心が湧き上がる。この「ムカッとする病」は早く治さなければいけないので良い処方箋を捜しているが、特効薬は「加齢」 . . . 本文を読む
高知発8:00のJR「南風」号で、岡山経由で広島に移動する。
そのため、起床6:30 ホテル出発7:30と計算して、時計の目覚ましをかけるが・・・
最近、目覚ましで起きたことがない。
自然と目覚まし時刻より先に起きてしまう。
ここ最近は決まって6:00に目が明く。
「もう少し寝ていたかったのに」と思いながらも、起きてしまう。
低血圧だが、目覚めはいい。
誤解してほしくないから言っておくが
ト . . . 本文を読む
演能の前に
「なぜこの能はこうなのか?」
「なにをいいたいのか?」
と考えるようになった。
そしてまず自分の回答を見つけ、それを疑うところからはじめている。疑うというと
「人をみたら泥棒と思え」
みたいに思われたら嫌だが、
「好奇心という原動力」
なんて綺麗な言葉で自分をカバーしてみても、どうも似合わない。要するに疑っているのだ。演能後に演能レポートを書く習慣は私のライフワークになっている。
. . . 本文を読む
昨日の投稿の続きである。
「このムダな努力をやめなさい」(成毛眞著)はビジネスピープル向けの本だが、能楽に携わる私にもいろいろと参考になった。
第三章
「仕事はラクをしないと成果は出ない」
「こんな終わっている人間とは距離を置け」
とまあ、お題目から興味がそそられる。では少し引用してみよう。
~他人から何かを学ぶには、その人になりきることがもっとも効率的だ。話し方や歩き方、口癖や視線の配り方 . . . 本文を読む
「このムダな努力をやめなさい」成毛眞著(三笠書房)¥1200
この本、私には面白くてならない。
日本マイクロソフト元社長の成毛氏が
「なぜ、しなくてもいい努力をするのか?」
と書いてある内容に、
「これは実行している」
「え!これは真似なきゃいけない」
と相槌を打ちながら読ませてもらった。
その内容の一部についての感想を記載して今日、明日の投稿とさせてもらう。
第一弾
親鸞聖人 . . . 本文を読む
登山家の野口健さんのフェイスブックに
「なんだ、昨日金多楼寿司に行かれたんですか、私も昨日行こうかな~と迷ったのですが行かずに残念。また近い内にご一緒に飲んで食べてお話聞かせて下さいよ」
と書き込んだ。
昨日は一人夕食だったので、池田山舞台の稽古を終えて近所の三宿の「金多楼寿司」に行った。
店に入ると女将さんが
「粟谷さんはこの席に座ってね、お隣にお客さまがいらっしゃるから空けて置いて下さいね . . . 本文を読む
第92回・粟谷菊生七回忌追善 粟谷能の会は昨日、無事に盛会に終えることが出来ました。
これもご来場いただきました皆様のお力添えのお陰と有り難く感謝、御礼申し上げます。
私自身、無事『求塚』を勤めることが出来て一安心しております。昨晩は少しお酒の量が多すぎたようで、この投稿もやや億劫になるぐらいアルコールが抜けないで困っています。
まあ、もう少しで元気回復すると思いますので、どうぞご心配なさらな . . . 本文を読む
41歳の若さで死去された流通ジャーナリスト金子哲雄さんの葬儀が営まれた東京・港区の心光院は父がねむる我が家の菩提寺です。
粟谷菊生七回忌法要は昨日、戸松義晴ご住職のもと無事執り行われましたことを、ここにご報告申し上げます。御参列いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。誠に有難うございました。
読経のあとに戸松ご住職様から
「菊生様はあちらの世界、極楽浄土にいかれ往生され、つまり再び生き . . . 本文を読む
10月14日粟谷能の会の『求塚』で小鼓を打って下さる、小鼓方・大鼓方大倉流宗家の大倉源次郎さんより、父の思い出話を書いていただきました。
父のこと、大倉流の『求塚』のことなど貴重な内容のご投稿です。
是非、皆様にご一読いただきたくブログとフェイスブックにてご紹介させていただきます。
「うたた寝に恋しき人を見てしより…。」
『清経』の一節ですが亡くなった方に無性にお話がしたくなったり、お逢いしたく . . . 本文を読む