能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

盛会と無事を祈願しに~

2006-06-30 07:14:39 | 粟谷明生の日常
明日のゆかた会参加者の人数が確定した!土曜日の宴席はなんと!102名! 大宴会だ!いつも前夜祭の方が盛り上がり、二日目の本当の打ち上げ懇親会の方が~さびしいのだ。 ゆかた会の番組は順不同。「ちょっと昼寝でも~~」とか「外に散歩にでかけようかな~~」なんていう遊び心は許されない! 完全・強化・集団・合宿これらの言葉を想像してしまう~、そんな会だ。そうです、「ホテル九重」とはいいながら~~まあ~~ . . . 本文を読む

私のブログ論 その1

2006-06-29 03:52:43 | 粟谷明生の日常
最近はホームページよりもブログが流行で、仲間の能楽師もいろいろと利用しているようだ。私のお弟子様の中にも利用者は多い。 私も粟谷能の会ホームページと粟谷明生のブログと二つを持つが、今は完全にブログに填っている。 簡単に作成出来るのが、なんといっても魅力でしょう~。面倒臭がり屋の私には格好の遊び道具。であるから~~ブログはお遊び、粟谷能の会ホームページはお仕事!と区別しているつもりなんですが~~ . . . 本文を読む

湯谷と千寿の墓参り

2006-06-28 05:24:55 | 粟谷明生の日常
今週の土曜日から三日間、浜松舘山寺温泉ホテル九重で「菊生会・明生会合同ゆかた会」がある。最終日の月曜日は会員有志で浜名湖近辺を観光することになっている。私は前日の金曜日に「ホテル九重」に入り土曜日の朝から舞台作りの確認作業をする。 どうせ金曜日に入るならば一日を有効に使わなくては~~「そうだ!謡蹟めぐりだ!」 磐田市の行興寺には『湯谷』の墓があるし、千寿の墓も近くにあるらしい!愛用の「謡蹟めぐ . . . 本文を読む

期待出来る新人

2006-06-27 07:58:40 | 粟谷明生の日常
昨日から喜多能楽堂は改修工事のため使用禁止となった。以前、手帳に能楽堂閉鎖とだけ書いて空白にしておいたが~~、いざその日が近づいてくると~「さて? 何をしたらいいのか?」っと。そこで思いついたのが~、新城明生会の特別稽古だ!「ゆかた会や薪能のために稽古しましょう!」と完全に押し売り状態だ!そして伺ってきちゃった。平日にお稽古に伺うというのは初めてかもしれない。 朝の山手線、新幹線は土日の雰囲気と . . . 本文を読む

超満員の自主公演、頼政は?

2006-06-26 04:41:51 | カルーク面白楽屋裏話
昨日の自主公演は大入り満員!友枝昭世師の『頼政』をご覧になろうと大勢の方がご来場になった。『頼政』はいい曲だ、大好きだ。 『頼政』は粟谷能の会で披いたが、その後、静岡の能楽座公演で予定されていた父のを急遽代演したことがある。また福岡粟谷能の会でも後場を、やはり父の代りに勤めている。父と頼政が私の心の中ではリンクしている。 頼政は何故、謀反を起こしたのか?源家でありながら平家方について、うまく世 . . . 本文を読む

謡はムズカシイ

2006-06-25 08:53:00 | カルーク面白楽屋裏話
昨日の『経政』の地頭を勤め「私もまだまだ未熟!」と痛感。 謡曲に絶対音はない。中音ならばどの高さの中音で、上音ならばどこまで上げて謡うかは~~地頭が決める。周りはその決められた音の高さを聞きながら合わせていくのだが~。 私の設定した音が良くなかったのか~~、謡っていて、どうもうまくまわりとかみ合わない、合っていないように聞こえる。 帰りに前列に座っていた二人に「どうだった?」と聞くと~~「確 . . . 本文を読む

『経政』の地頭します!

2006-06-24 06:31:22 | カルーク面白楽屋裏話
今日は狛江市で粟谷能夫の『経政』烏手があり、地頭を勤める。また喜多能楽堂では高林白牛口二氏の会もある。喜多流も忙しいね~~。 狛江のチケットは野村萬斎君が出るから売り切れかもしれないが~~~電話してみたら~~~03-3430-4106 エコルマホール¥3500 烏手(からすで)は喜多流と森田流の組み合わせでしか出来ない小書だ。シテが登場すると、笛方は烏手という独奏をする。 烏手とは琵琶の秘曲 . . . 本文を読む

幼稚な間違い

2006-06-23 01:10:31 | 粟谷明生の日常
またまた、ひーちゃんの事件 『草紙洗小町』の中之舞の上げの謡は「霞たてば、遠山になる朝ぼらけ」だ。最後の部分の「あさあ、ぼ~お、ら~あ、あ~~あ、あ~~け~え~~~」はゆり節、ふり節、回し節が多く、確かに謡にくいということもあるだろうが~~~~。 ひーちゃんったら~~また!「あさあ、ぼ~お、お~お、お~~け~~~」と謡ったたから、先生に大目玉をくらった!「違うじゃないか!もう一度!」「あさあ、 . . . 本文を読む

聞き心地、様々

2006-06-22 03:43:13 | 粟谷明生の日常
昨日はなんとも忙しい一日だった。午前中は若い人の勉強会の稽古能があったので、ちょっと顔を出してみた。能『楊貴妃』のクセの上羽から心地よいアシライ笛が聞こえてくる。序の舞も中々いい! 誰?と顔を見ると知らない顔だ。番組を見ると~~なるほど~ガッテン! 京都の杉市和さんの息子さんだ。関西森田流の杉家独特の音色がきちっと伝承されている。いいね~~!信太朗君、がんばれよ!そのうち君の吹く序の舞で舞うこ . . . 本文を読む

体験教室無事終了!成果がすごいぞ!

2006-06-21 08:37:46 | 粟谷明生の日常
中野稽古場での体験教室(5回)の最終回が終了した。参加者の皆様は、お一人で仕舞『船弁慶』が舞えて、地謡も謡えるようになった。「すご~~い!よ~~く頑張りました!」 体験中、3回目には能装束を間近で見ていただき実際に着せてみた、最終回の昨日は稽古の小面を付けて舞っていただいた。 初日には構えがフラフラ して身体や腰の位置が決まらなかったのに、昨日はビシッ!と面を付けても、ふらつかず舞えた!うお~ . . . 本文を読む

幼児言葉な赤ちゃんことば

2006-06-20 01:48:18 | 粟谷明生の日常
写真は酒田「兵六玉」での珍しい一品。思わず笑ってしまったのでパチリ!これって? だれが食べるのよ?子どもが喜ぶって? 居酒屋に子どもは来ないだろう!つまり「遊び心」ということ?簡単にいえば~~おふざけ、でしょう~ 最近バスに乗車中での出来事。赤ちゃんが「おんり!おんり!」と泣きながら訴えている。母親も「おんり!ね~~」と優しく応えている。ふと思った。 この「オンリ」という赤ちゃん言葉は、オト . . . 本文を読む

ひたち能と狂言の会での講演の様子

2006-06-19 08:11:50 | 粟谷明生の日常
あ~~憂鬱だった、ひたち能を知る会主催の「能『黒塚』『花月』を10倍楽しく観るために」の講演が終わった! 垂れ幕に「10倍楽しく」なんて書かれていたので思わず~10倍は無理よ!と聴講されている80名に口火を切った~~ まずは話の枕に、土曜日の横浜能楽堂での公演『井筒』の話から、「拍手の問題」「裃」などの話で導入、 展開は『黒塚』と『花月』の、みどころ、私の曲への理解などの話で進め、最後の〆は . . . 本文を読む

横浜能楽堂開館10周年記念特別公演

2006-06-18 04:33:32 | カルーク面白楽屋裏話
昨日は横浜能楽堂開館10周年記念特別公演があり、喜多流は友枝昭世氏が『井筒』を演られ私は地謡を勤めてきた。 役者が揃ったいい舞台でした!幸流・小鼓の成田さんはいいね~~音色もいいし、かけ声も。謡の邪魔にならないのが何よりも一番。 客席は満席というから「見たい!」という人には我慢してもらったのに、いざ舞台に出てみると~~~なんと最前列に空席が4~5席もあるじゃないのを~~。中正面、脇正面にもいく . . . 本文を読む

古典芸能楽々読本 改訂版 井上由理子著

2006-06-17 07:45:12 | おススメ書籍
あす6月18日は日立で能のお話をしなくてはいけない。9月2日のひたち能と狂言の公演についてのお話を1時間半もしなくてはいけない。 それなのに、何も準備していない!どうしよう~~~何を話せばいいのか~~ 心は焦っているのだが、どうしたものか一向に体と心が動こうとしない。 あ~と、悩んでいるといい本があったので、これを持参してどうにか凌ごうと思う。それは「古典芸能楽々読本 改訂版 はじめての歌舞 . . . 本文を読む

父粟谷菊生から聞いたおもしろ楽屋裏話 5

2006-06-16 12:30:36 | カルーク面白楽屋裏話
(祖父、粟谷益二郎について) 明生 今年は粟谷益二郎五十回忌で、息子が父親の五十回忌を執り行うのは、もうおめでたいという雰囲気だね…。 菊生 親父の名前を聞いて「菊生先生のご次男さんですか?」と言われた時は、さすがにびっくりしたよ。親父がいきなり息子になってしまうからなあ……。 明生 粟谷能の会のホームページには「粟谷家系図」が記載されているから、それを参考にしていただくとして粟谷益 . . . 本文を読む