能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
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能楽の謂れ

2012-07-21 12:25:53 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
今、普通に使われている「能楽」という言葉。
いつからの呼称なのだろうか?
疑問であったが、22日まで東京都・山手線目黒駅前にある、久米美術館で開催されている「久米邦武と能楽展」でその答えを見つけた。


武家では「御能」、宮中では「乱舞(らっぷ)」とも呼ばれていた「猿楽の能」は、明治13年春、九条道孝の提案で江戸時代の呼称「猿楽」を「能楽」に改めた、と久米邦武氏が回想されている。

昔、芝にあったという「芝能楽堂」のことは知らない、と思っていたが、明治36年に靖国神社に移築されたものがそれであった。

東京の桜開花宣言の標準木の桜3本は靖国神社内にあるが、その内の一本は能舞台の横にある。来年の春、桜と能楽堂を見て頂きたい。

「久米邦武と能楽展」は明日まで展示

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2 コメント

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靖国・夜桜能で (井筒 遥子)
2012-07-22 23:49:46
もう、何年も前ですが、恒例の靖国夜桜能で、満開の桜がヒラヒラと舞い散る下で、お能を見た事がありました。記念の会で翁が演じられました。
あんな演出は神様しか出来ない事で、それはそれは心に残っています。
あのお舞台と桜の樹ですね。
今度、ゆっくり明るい時に見たいものです。
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お返事 (粟谷明生)
2012-07-23 08:10:17
桜咲く春の靖国神社で舞台と桜をご覧下さい。
なんとなくこころが落ち着きますよ、
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