能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

粟谷能の会ホームページで最新号の阿吽をご覧いただけます!

2012-12-30 16:01:55 | 言いたいこと・伝えたいこと 
粟谷能の会の機関誌「粟谷能の会通信・阿吽」最新号NO.35が粟谷能の会ホームページでご覧いただけます。 巻頭は「能と歩む人生の四季」粟谷能夫、続いて私の「『求塚』を演じて」は既にホームページで演能レポートで公開されていますが、少々文面を変えています。最後の我流「年来稽古条々」は『隅田川』と『船弁慶』について能夫と明生が対談しております。ご覧いただけると嬉しいです。 機関誌実物をご希望の方は下記 . . . 本文を読む

「日本の言葉」って成長しているのかな?

2012-12-25 14:13:23 | 言いたいこと・伝えたいこと 
NHKの「テストの花道」の再放送を見てショックを受けた。 問題に正解を出せずに間違いばかりの自分に猛反省。一般常識、知識不足を痛感だ。 来年は世阿弥の「初心忘るべからず」をモットーに芸道精進と、一般常識人になれるようにこちらも勉強が必要みたいだ。 さて美しい日本語で時間をさす言葉には1.暁、2.東雲、3.曙、4.夙めて(つとめて)が並ぶ。最後の「夙めて」は、恥ずかしながらまったくはじめて知る言葉 . . . 本文を読む

いいこともある・・・・

2012-12-23 08:58:01 | 言いたいこと・伝えたいこと 
昨日の機内での出来事。 私は演能レポートを書くときに、いろいろな資料を多量に集めるところからはじめる。 それが必要か不要かはあとでの判断で、とりあえずすべて手元に置く。 さて、これからの投稿は自分とは違うと思って書くのだが・・・。まさか! 手元に置きたい心理で、同じ? 若いキャビンアテンダントさんが「新聞をご用意しておりますが?」と笑顔で話してくれるので、私も「…新聞下さい」と笑顔で答える。彼女 . . . 本文を読む

ここ数日・・・

2012-12-22 08:34:39 | 粟谷明生の日常
粟谷能の会機関誌の「阿吽NO.35」最新号が出来たので、第93回粟谷能の会のチラシとご来場依頼の案内状とを三点セットにして全国400名の会員様に配布する、この作業を一人でやっているのだが・・・。こんなことちっとも自慢にならない。まあ、そんなことでブログの投稿もお休み状態であった・・・とは表向きで、実は気が滅入ることが多く、気分が停滞気味であったのが真実。 世の中、なかなか思うように行かない、 年 . . . 本文を読む

清水建設の謡喜会忘年会

2012-12-20 18:27:02 | 粟谷明生の日常
あまりに投稿していないので、あいつ倒れたかな? 病かな? と要らぬご心配をおかけしているみたいなので、生きてる証として投稿。 昨日は、清水建設の謡曲部「謡喜会」の忘年会。 恒例の浜松町駅と田町駅の間にある「牡丹」で、おおいに喋りまくりました。 お陰で声がガラガラ声になりました。 もっと喉を鍛えなくては・・・・ 謡喜会の皆様です。数名の欠席がおられますが、現在の会員数は14名 . . . 本文を読む

遅ればせながら、粟谷能の会批評記事のご紹介

2012-12-13 12:03:10 | マジメ能楽 楽屋表話
11月4日の東京新聞夕刊に第92回・粟谷能の会の記事が記載されていました。 ネット上でご覧になれますのでアクセスお願いします。 筆者への訂正依頼 『歌占』の使用面は「邯鄲男」ではなく「若男」でした。 『求塚』の後シテ大口袴は鼠色ではなく萌黄色でした。また「痩女足」とは呼ばず「切る足」と言います。 ではご覧下さい。 東京新聞夕刊 文責 粟谷明生 . . . 本文を読む

観世寿夫記念法政大学能楽賞を粟谷能夫が受賞しました。

2012-12-12 11:50:37 | 言いたいこと・伝えたいこと 
従兄弟の粟谷能夫氏がこの度「第34回 観世寿夫記念法政大学能楽賞」を受賞しました。 若き日より観世寿夫氏に憧れていた能夫氏にとって、相応しい受賞となり、私もとても喜んでいます。 〔贈呈理由〕 伝統的喜多流の芸系を踏まえ流儀の中核として充実した舞台を展開している氏は、本年の〈松風〉〈砧〉〈八島〉において特に優れた舞台成果を見せ、重厚と瀟洒を併せ持つ独自の芸境を印象づけた。後進の指導に力を尽くし、ま . . . 本文を読む

上田みゆきデザインの帯をお安くお譲りいたします。

2012-12-10 07:55:27 | 気になるところ、もの、ひと
稽古場案内でモデルの藤井かほりさんが使用された北川の帯(デザイン上田みゆき)をお安くお譲りいたします。 墨の作家の上田みゆきさんは京友禅で名高い染の北川さんとは10年以上のお付き合いです。 今回の撮影のため、CHUL THAI No.6(ジュンタイナンバーシックス)という北川オリジナルのシルクで誂えた塩瀬の反物に、みゆきさんが墨の直描きをされて北川で蒸しをして帯に仕立て上げました。 CHUL . . . 本文を読む

心の繋がりで一つになる

2012-12-08 08:38:32 | 言いたいこと・伝えたいこと 
人生、誰かに頼られるのはちょっと嬉しい。年がら年中 「よろしく、お願い」 と縋られるとうるさい感じもするが、 「お願いします。やっていただけませんか?」 と友人や仕事仲間に依頼されたらなかなか断れない。特に家族から言われたら、これはもう観念の世界。 人は頼られると強くなる生き物だ。山登りで仲間がバテると、今までもう足が動かないとギブアップ寸前であったのに、 「おい大丈夫か? 荷物少し分けて持っ . . . 本文を読む

加減と具合

2012-12-07 07:43:26 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
「女性の手にはやさしく触れ、握る。抱くときも、やさしく、やさしさを込めて・・・」 と昔なにかの本に書いてあった。妙な想像をしながら、にやけ顔をしながら読んでいた自分を思い出した。いま「やさしく」「やさしさ」を思い返す。しかし、本当に心を込めたいときは、手を握るのも抱きしめるにもソフトタッチだけではなく、力強さが必要だろう。実証済みかはここでは触れないが、それにしてもあまり強すぎると握手と抱擁は女性 . . . 本文を読む

年に一度は少ない

2012-12-06 10:04:44 | 言いたいこと・伝えたいこと 
お米を作るお百姓さんが収穫の喜びを味わうのは年に一度のことだ。10年に10回、20年かけても20回という計算になる。20年かけてたったの20回しか喜びを感じることが出来ないのか・・・と、なんだか寂しくなる。もっとも、喜びは米の収穫だけではないと言われればそれまでだが・・・。ともかく一年に一度は寂しい。 プロと呼ばれる能楽師でも一年に一度しか舞わない者もいるが、果たしてこうなると、プロと呼んでいい . . . 本文を読む

中村勘三郎さんのご冥福を祈り

2012-12-05 10:30:08 | 粟谷明生の日常
歌舞伎一筋の人生を送られた中村勘三郎さんが57歳という若さでお亡くなりになった。私は同い年なので余計にショックも大きい。 昔、「大法輪」という本に役者の子ども達というテーマで写真が掲載されたが、歌舞伎では当時の勘九郎さんが、能では私が父の『鞍馬天狗』の花見に出る前の鏡の間での写真が載ったのを思い出した。 勘三郎さんの一年の公演スケジュールをテレビで知ったが異常と思われるほど多かった。毎月公演の . . . 本文を読む

アクシデント

2012-12-04 08:52:12 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
アクシデントの半分は起こるべくして起こる、どこかで聞いたことがある。どうしても回避出来ない事態というのはあるが、それは仕方が無いと諦めるにしても、先人たちの知恵と経験で未然に防げることはある。 写真の高知県立美術館には能舞台があるが、美術館建設が計画されたその村の長老は 「ここは土地が川より低いから100年に一度、水につかる危険な場所だから建設はやめとけ」と注意した。しかしお役人は「100年に一 . . . 本文を読む

いろいろな人と味

2012-12-03 09:15:10 | 言いたいこと・伝えたいこと 
稲荷寿司は子どもの頃からの好物で、遠足のお弁当は母に 「おにぎりは嫌だよ、稲荷寿司にしてね」 と頼んだものだ。57歳になっても稲荷寿司好きは変わらず、時々買って食べている。羽田空港で小さな三つ入りの稲荷寿司があったので買ってみた。 さあ食べよう! とよく見たら、三個の稲荷寿司はそれぞれ色が違っていた。パックの上に関東風稲荷、黒糖稲荷、ゆず稲荷と書かれていたので、食べ比べが楽しめた。 「まずはこ . . . 本文を読む

阪大自演会、継続出来ました!皆様の応援に感謝します。

2012-12-02 09:32:37 | 能が好きな学生たちと
もう、廃部か~! と諦めていた大阪大学の能楽部「阪大喜多会」は、部長の岩瀬君を中心に一年生の3人が結束して頑張って活動してくれたお陰で改築中の山本能楽堂で第42回自演会を無事継続することが出来ました。これもひとえに大勢のOB(翁会)の皆様のご協力、ご援助によるものと感謝します。 皆様、本当に有難うございました。 山本能楽堂は只今リフォーム中、二階からの舞台 来年、部長の岩瀬君は海外留学の為 . . . 本文を読む