桜の精と言えば、若く美しい女性を連想したいものですが、皮肉なことに能『西行桜』の桜の精は、男の老人です。
桜はパッと咲いて散ってしまうので、その華やかさ、美しさに目と心を奪われてしまいますが、実は綺麗な花を支えているのは幹です。そしてその色は黒っぽいです。
故観世寿夫先生の最後の舞台は確か『西行桜』だったと思いますが、黒色っぽい狩衣を着られた、と聞いています。正に幹をイ . . . 本文を読む
令和4年3月26日(土)に大槻能楽堂自主公演での『邯鄲』「傘之出」の演能レポートを更新いたしました。
こちらからアクセス、よろしくお願い申し上げます。
『邯鄲』小書「傘之出」を勤めて – 粟谷明生オフィシャルサイト
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4月24日(日)喜多流自主公演にて『西行桜』を勤めます。
『西行桜』ご鑑賞にお役に立てれば、と思い物語をご案内いたします。
都の西山に住む西行法師(ワキ)の庵(現・勝持寺)には美しい桜(枝垂れ桜)があり、毎年美しく咲く事が評判となり大勢の花見客が訪れ、にぎわいを見せるようになり ました。
静かに隠遁生活を送りたい西行は世 . . . 本文を読む
能の演目は、伝書に記載されているもの着用しますが、柄や色などは演者の好みが許されます。
明日の喜多流自主公演にて勤める『西行桜』のシテの扮装も伝書通りですが、喜多流では烏帽子の色によって持つ中啓(扇)が変わります。
シテ 出雲康雅氏
シテ 浅見真州氏
黒色の黒風折烏帽子を被ると紅無の中啓となり、金風折烏帽子では紅入の中啓となります。
どちらを選 . . . 本文を読む
2022年の厳島神社桃花祭・神能は無事終わりました。
18日は社中より3名様のお弟子様が奉能され、皆様ご立派にお勤めいただきました事、とても安堵しております。
また、来年に向けて頑張ります。
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私・能楽師としての2022年は昨日、4月16日でした。少し風があり寒くはありましたが快晴のもと、無事「厳島神社桃花祭・神能」の初日が終わり、ほっと安堵しております。
本日17日は観世流が担当され、明日三日目はまた喜多流が勤めます。
三日目の『経政』細谷賢由様、『巴』寺川知良様、『猩々』川添一郎様、皆様、私の社中からのご奉能です。
お天気が少し . . . 本文を読む
『第104回 粟谷能の会」で勤めました『半蔀』と『土蜘蛛』の演能レポートを更新いたしましたので、ご興味ある方は「粟谷明生のオフィシャルサイト」演能レポートからアクセスをお願いします。
『半蔀』
http://awaya-akio.com/2022/03/28/hashitomi0306/
『土蜘蛛』
http://awaya-akio . . . 本文を読む