能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

装束付には短足の方がいい

2006-02-28 01:35:50 | カルーク面白楽屋裏話
最近の若い能楽師は背が高く足も長い、うらやましい~。 しかし能装束をつける場合はあまり長い足はかえって バランスを欠いて綺麗につかない。 装束が綺麗に見えるバランスは7,3の割合。上体が7、残りが3。 私はタンソクなので心配ないが、足が長い人には それなりの工夫をしてつけないと格好悪い。 袴や帯の位置を少し低めにセットするのがコツ。 気をつけて舞台を見ていただくと判るが、帯の位置が身体全体の真 . . . 本文を読む

『東北』のむずかしさ

2006-02-27 15:24:30 | カルーク面白楽屋裏話
自主公演で『東北』の地謡を勤めた。 『東北』は物語に劇的な葛藤がないので演じにくい。 見ていて面白いのだろうか? 私は好きではない。 特に下掛りだけにある序の舞のあとのロンギの部分は 祝言性になり脇能っぽくなる。 強吟で謡うこの梅の紹介の部分がなんとも馴染めないのだ。 序の舞のあとはすーっと幽玄のままで終曲したいと私は思う。 「隣忠秘抄」に 「骨の位といひて名人心を以って姿にす、下手は姿を以て . . . 本文を読む

毎日新聞にも『青野守』

2006-02-26 10:21:43 | 粟谷明生の日常
昨日は東京新聞の夕刊に記載された。 じっくり己の顔を見た! 顔がでかい! 変な手つきしている。 でもいいや、取材して下さって感謝、感謝! 粟谷能の会のPRになればいいぞ!! ところで取材を受けていたときは「大ベシミ」で勤める予定だったが 急遽、変更する。 いい面を見つけたもんでね。 「黒ベシミ」だぞ! . . . 本文を読む

東京新聞夕刊に登場

2006-02-25 03:38:30 | 粟谷明生の日常
本日、2月25日の東京新聞夕刊に『青野守』を勤めるにあたって取材を受けた記事が記載される。 前回の産経新聞では 「先生!顔写真がイマイチ!」 「おじさんくさい!!」 との弟子から反応で凹んでいたが、今回は期待している。 なにしろ一眼レフ持参の専属カメラマンがバシャバシャ撮影してくれたから、 きっとこのおっさん顔がうまく変身しているはず!?? そうでなければ~~困る。 このての記事の写真はこち . . . 本文を読む

古ネタだが

2006-02-24 12:32:59 | 粟谷明生の日常
3月12日(日)大阪菊生会が大槻能楽堂で開催される。 そういえば面白い話があったな~~と思い出した。 古ネタだが、これで笑ったかと思うと、月日の流れの早さに驚く。 舞囃子『高砂』五段を舞われたN氏の話。 会社関係の方に菊生会のご案内をしたら、 お忙しい中ご来場頂き大変感心されたとか。 終了後、ロビーにての会話。 会社の方「初めて見せてもらったけれど、すごかったですね!」 N氏  「はあー、 . . . 本文を読む

おたふく

2006-02-23 22:27:43 | 粟谷明生の日常
私の弟子の金子あいさんが演劇倶楽部『座』の公演で詠み芝居、 山本周五郎の「おたふく」に出演している! 「先生~見に来て下さらない?」 といわれれば気になる、ので~~見てきた。 当日配布されたパンフレットの彼女の紹介に私の名前がある。 いつものことだが、ちょっとドキっとする。 座長の壌晴彦氏は、いきなり狂言大蔵流・茂山千作氏に師事と紹介している。 うお~~~人間国宝だ! あいちゃん!格落ちです . . . 本文を読む

生が好き?

2006-02-22 15:06:49 | 粟谷明生の日常
喜多能楽堂のある目黒駅前では、たまに路上コンサートがある! 生演奏だ! 前を通ると、どうしてもチョッと足を止めて聞き入ってしまう。 ジャズであろうと日本語で歌うポピュラーであろうと足が止まる。 ただしこれが演歌ではどうだろか。演歌が嫌いな私は止めないかもしれないが~~ なぜ止まってしまうのか? ひきつけるものとは何だろうか? きっと生の演奏、生の歌というエネルギーではないか。 生がいいのだ、 . . . 本文を読む

根付(ねつけ)

2006-02-20 15:36:51 | 粟谷明生の日常
成田空港で外国人の携帯電話のマナーの悪さにビックリした。 携帯電話使用禁止!案内の目の前でしゃべりまくっているのだ。 その白人は決してモラルのない人にはみえないのだがルール破りは平気。 人間を国籍や年齢、性別で判断してはいけませんね~ 個人・個人で識別しましょう! その違法者を見て思わずアキくん一言。 「ストラップがない!」 見慣れた当然あるべき携帯ストラップが付いていない。 他の外人さんの . . . 本文を読む

暴露、能楽の新書に誤りが~~

2006-02-15 08:38:14 | 粟谷明生の日常
「能舞台は能楽師だけで成り立つものではない、それを見る観客がいなくてはならない。それも想像力豊かな、能を楽しむ観客でなくては!」と日経新聞で熱く語るのは「昭和能楽黄金期」の著者、横浜能楽堂館長の山崎有一郎氏だ。 いやその通り!舞台は観客とのバランスが大事だ! 賛成!大賛成!! . . . 本文を読む

能楽師のカバン

2006-02-14 11:23:48 | 粟谷明生の日常
私もブランド大好き人間だった! 特にカバンには、こだわった。 でもいまはそれほどでもない、 熱が冷めたの? そうじゃない!機能重視に変えただけ! ルイ・ヴィトン、フェンディー、トラサルディー、エトロなどなど。 重いのに無理して何ともないような涼しげな顔していたが、 握力のない私のお手手はブルブル震え、 右へ、左へと始終カバンは行ったり来たり。 あ~~~ブランドはいいが、もうだめ! 手が痛い、 . . . 本文を読む

出てこない漢字

2006-02-13 02:15:29 | 粟谷明生の日常
漢字変換ソフトに登録されていない字がある。 鵺、顰、邯鄲など最初は諦めていたが、 鵺は「や」顰「ひそみ」で変換されるのを知った。 見つけたときは思わず「やったー!」と叫んだ。 私の持っているカシオのネームランド(商品番号label writer KL-S20)は まだ「邯鄲」が変換されず困っている。おばかさんだ!! それから、もうひとつ現在使用中のPCでも出ない、使用出来ないのが 「ベシミ」だ . . . 本文を読む

バーテンダー

2006-02-12 00:33:41 | 父・故粟谷菊生の話
広島のとあるバーでのこと。 カウンターには自称・銀座でならしたというバーテンダーがいる。 このての族(やから)を見るとカラカイたくなるのが、菊ちゃんだ。 「あなた 銀座で仕事してたんだってね?」 「えーーまあーーー」 「へーーすごいね。じゃ僕はまず、ルービン・リキをいただこうかな!」 「はーー?ちょっとお待ちをーーーーーーーーーーーー」 (しばらく時間が経つ、どうも本で調べているらしい) . . . 本文を読む