心技体、序破急、などはよく使う言葉だが「守破離(しゅ、は、り)」は知らなかった。
「この日本酒おいしいですよ」と出された一升瓶に「守破離」と書かれた千社札が貼ってあった。酒の名前かと思うと、下に大きく「まつもと」とあったので、この「守破離」はなにかが気になった。
調べると、日本の茶道、武道、芸術などにおける師弟関係のあり方を表したものとわかった。
師匠の教えを「守る」ところからはじまり、その教え . . . 本文を読む
4月の広島の社中の会で、若い男性組に素謡『松虫』を謡って頂くことになった。
その配役をお願いしたが、誰もシテとワキの役に進み出る者がいなかったので仕方が無く「ジャンケンでいいから決めて下さい」と申し上げた。が・・それではつまらない味気ない。「そうだ、阿弥陀籤(あみだくじ)で決めよう!」と提案し、すぐに白板に阿弥陀籤が書かれた。
出演する4名が「どうぞ当たりませんように」と選んでいるのが微笑まし . . . 本文を読む
この度、「いしかわの伝統文化活性化実行委員会」主催の新春特別企画、宝生流・喜多流「競演の会」に、宝生流の佐野由於様よりご指名をいただき、『小鍛冶』白頭を勤めさせていただくことになりました。非常に名誉なことで、この機会を与えてくださった皆様に感謝申し上げます。
喜多流の私が、宝生流のお膝元、金沢の石川県立能楽堂で能を勤めることになるとは、これは夢にも思っていませんでした。
シテ方能楽師は、自分のホー . . . 本文を読む
雪が降る金沢ですが、「長靴でいらして下さい」と言われたが少しオーバーかも、という程度です。
明日は『小鍛冶』を勤めますが、前シテの「童子」の面、どちらを使うか、まだ迷っています。
どちらがいいのだろうか・・・
左の面は10代喜多十太夫寿山作ですが、割れているので躊躇しています。
文責 粟谷明生 . . . 本文を読む
「世阿弥のことば100選」
これはおもしろい、お薦めです。
室町時代に生きた人の考えが、今の世の中で通用する、それを実証してくれる本です。
檜書店より¥1600、これは価値があります。
. . . 本文を読む
「侃々諤々」はどう読む?
「侃々諤々」は活発に議論する様子をいう熟語だ。
さて、どう読むか?
正解は「かんかんがくがく」だ。
これを大勢が騒ぎ立てる「喧々囂々(けんけんごうごう)」と混同して「けんけん、がくがく」と読み間違えやすい。
最近、お名前が「侃」という青年がお弟子になられた。
「珍しい名前で、なかなか見ない字だね」
というと
「はい、かんかんがくがく、で使います」
と返答され、「あ、 . . . 本文を読む
大晦日にベートーベン第九交響曲合唱付きを聞くのは欧米の習慣なのだろうか?
NHK・Eテレから聞こえてくる大合唱につい聴き入ってしまったが、合唱される合唱隊の男女の皆様の表情が皆同じに似て見えて笑ってしまった。これは失敬で申し訳ない、が、笑えた。
歌唱法が口の開け方と目の開き方を全開するため、あのようになるのだろうか?
しかも全員同じ正装で、皆同じに見えるから、どうもニヤリとしてしまう、失礼、お . . . 本文を読む
「教え方には二通りある」と、オートバイ好きのお弟子さんが話す。
オートバイのドライブテクニックを教えるには「俺についてこい!」と先に走って後続に勇姿を見せるのもあるが、「まずは後ろに乗れ」と言って一緒に体感して覚えさせるのもある、後者がいいだろう、と。
猛スピードでのコーナーリングは、あのスリリングな恐怖と危険を伴うからこそ、しっかりした技の獲得が必須だ。怪我せずに、安全性を高めながら走りぬける . . . 本文を読む
3月2日の粟谷能の会のチケットは下記の「いきいき」でSS席がご購入いただけます。
前日に粟谷明生が事前解説をいたしますので、ご検討下さい。
お申し込み先
0120-861-094
. . . 本文を読む
3月2日の粟谷能の会のチケット販売は1月6日10時よりとなっておりますが、販売数が大変少なく申し訳ございません。お詫び申し上げます。
粟谷能の会ホームページショップでのチケットはS席3枚、A席4枚、B席3枚、C席4枚、D席1枚となります。
お電話でのお申し込みは6日10時より
粟谷能の会事務所 03-3387-1358
粟谷明生事務所 03-3411-1402
ご希望にお応え出来ない状況、 . . . 本文を読む
今「ご趣味は?」と問われると、「写真撮影かな」と答える。下手な横好きなのだが。
「まずはどんどん撮ること」とアドバイスを受け、やたらシャッターを押しまくっているのだが、無闇にたくさん撮れば上手くなるかというと、どうもそれだけでは済まなそうだ。やはりその人のレベルに合わせた的確なアドバイスが時には必要、有効と言えるだろう。
次にゴルフ。父に「いずれ将来やることになるだろうから、練習しておけ」と言わ . . . 本文を読む
馬年になったばかりだから、馬の話がうけるはず。
「馬耳東風」、東風とは春風のことで、春風が吹くと人は喜ぶが、馬はなんの感動も示さない。他人の意見や批評を聞き流すこと。
「馬の耳に念仏」、馬に念仏を聞かせても、その有り難みがわからない。つまり、いくら説き聞かせても、その価値がわからない、何の効もない例えだ。
新年早々、随分と馬を馬鹿にした例えばかりのご紹介となってしまった。
あ! またここにも「馬 . . . 本文を読む
新年あけましておめでとうございます。
今年も、いろいろ投稿しながら、粟谷明生の能の世界をご紹介していきたいと思いますので、アクセスと能楽堂へのご来場をお願い申し上げます。
さて、元旦用の投稿です。
年末年始はついつい呑みすぎ、食べ過ぎてしまう。
皆様、いや私だけかもしれないが、呑みすぎ食べ過ぎは気をつけましょう。
「マイ適量で、一人前!」を今年のスローガンと定めました。
さて、その呑み方、食 . . . 本文を読む