![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/28/3fe1522a5ffb569f1a01c2fdc1e25643.jpg)
『融』のテーマは「月」です。前シテの一声の謡は「月もはや、出潮になりて・・・」と、はじまり後シテの最後には「月もはや、影傾きて」と「月もはや」が繰り返えされます。これは作者・世阿弥の「月」への深いこだわりではないでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/28/7f/e32017bc149f7ab876b35a11c0f00e6e_s.jpg)
月の出入りは昔も今も変わらず永遠だが、人は生まれ滅する。
栄えてもいずれ衰え、遂に滅する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/37/c5/b074a95a35e186ec56072eadee41d0ca_s.jpg)
源融は冥界から河原院に降りて来て、昔の雅を満喫していた頃が懐かしく偲び遊舞しますが、時の流れは止められません。夜が明ける前に、また冥界へと姿を消します。限りない「懐旧の情」と永遠の「月」をテーマに、モノトーンの秋の夜の景色が想像していただけるような『融』を勤めたいと思っています。
第99回・粟谷能の会のチケットはまだ少しございますので、お求めは粟谷能の会ホームページショップまたは粟谷明生事務所までお申し込み下さい。
粟谷能の会ショップはこちら
粟谷明生事務所 03-3411-1402
文責 粟谷明生
写真 『融』後シテ 粟谷明生 撮影 吉越立雄 三上文規
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月の出入りは昔も今も変わらず永遠だが、人は生まれ滅する。
栄えてもいずれ衰え、遂に滅する。
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源融は冥界から河原院に降りて来て、昔の雅を満喫していた頃が懐かしく偲び遊舞しますが、時の流れは止められません。夜が明ける前に、また冥界へと姿を消します。限りない「懐旧の情」と永遠の「月」をテーマに、モノトーンの秋の夜の景色が想像していただけるような『融』を勤めたいと思っています。
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文責 粟谷明生
写真 『融』後シテ 粟谷明生 撮影 吉越立雄 三上文規
川の流れが一方向へしか流れないのは地球の引力によるものなのか、と思いますが、時間の流れが一方向なのは一体なぜなのか、何の力が働いてそうなっているのか、などとせんないことを考えるこの頃。
春めいてきたこの季節ですが、大好きな「融」を秋の夜の月を想像しつつ拝見できることが非常に楽しみです。