昨日の投稿の続きである。
「あいきょう」には「愛嬌」と「愛敬」がある。
世阿弥の風姿花伝には
「この芸とは、衆人愛敬(しょにんあいぎょう)をもて、一座建立の寿福とせり」
(訳・猿楽の芸は、民衆に愛され、一座の繁栄を築くための礎とする)と、「嬌」ではなく「敬」の字で書かれている。
この「衆人」について世阿弥は
「貴所、山寺、田舎、遠国、諸社の祭礼にいたるまで、おしなべて譏りを得ざらんを、寿福達人 . . . 本文を読む
「男は度胸、女は愛嬌、坊主はお経」最後の「坊主はお経」は知らなかった。
さて、男が度胸と言われたのは大昔のこと、20年いや30年ぐらい前より、何事にも恐れず挑戦する精神力と決断力を持つのは男から女に代わり、女が度胸の時代となった。もちろん男にも度胸は不可欠だが、それよりも周りの人を和ませ、おだやかな心持ちで接する愛嬌を大事にしなくてはいけない世相になった。
そんなことはない!と反論される方もお . . . 本文を読む
お詫び
先日、当方より粟谷能の会特別会員の皆様に配布いたしました、第96回・粟谷能の会のご案内の能楽鑑賞講座の時間に誤りがございましたので訂正させていただきます。
訂正後
10月8日(水)18時より19時半
訂正前
10月8日(水)13時半より15時
皆様のご参加登録、お待ちしております。
下記は配布お知らせです。
「ご案内」
拝啓 盛夏の候、皆様にはますますご健勝の事とお慶び申し . . . 本文を読む
本日より面打師(新井達矢、石塚シゲミ、奥津健太郎、北澤秀太、村岡良子)が展示する能面展「五感five sense」が銀座文藝春秋画廊「ザ・セラー」で始まります。
若い面打師の作品を宣伝したく、初日に伺い出展の面を拝見する予定です。どうぞ皆様もお近くにお越しの折は、是非お立ち寄りいただきたく、ご案内申し上げます。
文責 粟谷明生
写真 堅田浮御堂にて粟谷明生
. . . 本文を読む
「大は小を兼ねる」この慣用句の意味を答えなさい。
という中学生対象の問題に「大便をすると一緒に小便も出ること」
この珍回答に大笑いしたが、ふと「小」をするときはもちろん「大」は出ないようにするが、「大」の時に自然と「小」も出てしまう自分は・・・自然? 大丈夫?と悩んでしまった私もまだまだ中学生レベルなのかもしれない、とまたまたなんとも尾籠な話ではじめてしまったが、ここから急転換してお能の話にも . . . 本文を読む
「超訳・仏教の言葉」(鳥沢廣栄著)を購入、「旦那様」という項目が面白かったので、引用させていただきながら、ご紹介しよう。
「お帰りなさいませ、旦那様」と三つ指をついて、主人を迎える奥さまは、現代ではもう見られなくなっただろう。旦那様は「ウチの旦那」に格下げだ。旦那とは、元はサンスクリット語の「ダーナ、ダーン」を音写した言葉で本来は「檀那」。意味は「布施をする者」。すなわち仏教教団維持のため、寺院 . . . 本文を読む
昨日は粟谷明生の能楽体験教室・第三期生の最終回のお稽古日でした。
全員『湯谷』を舞えるようになりました。初回に比べ「構え」や「型」が立派になられて指導者として、喜んでいます。では参加者の皆様をご紹介します。
1日体験教室を一度体験されて、4日間コースにも参加して下さいました青山タルト様
タルトさんのお友達の細野淳子様
植村ファミリーの川部均様
同じく植村ファミリーの柳沢明様
鈴木 . . . 本文を読む
中本浩平先生のカメラ教室の二回目。
宿題の「能面の撮影」
「角度が面白い」とお褒めいただいた獅子口の一枚がこれだ!
さて、私の昨日の課題は「ライティング」と「ポーズ」
まずは、持参した能面「童子」を三方向からライティングしてその影を意識する勉強から
真上から光を当て
横から
下から
以上三方向からの光により、その影の面白さがわかった。
最後にライトを天井にむけて写したが、結局そ . . . 本文を読む