能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

能楽協会事務員親睦会屋形船報告

2008-04-29 09:47:57 | 粟谷明生の日常
能楽協会の事務員は、今年かた新たに新人が6名が入り、 只今9名で活動している。 父の葬儀のとき、 局長の清水美穂子さんをはじめ2名の方には たいへんお世話になって存じあげていたが、 新しく入られた方については、 入られたことすら、知らなかった。 スイマセン。 このたび、 「40,50代の能楽師と、新事務員が親睦を深める機会を持とう!」 と、協会役員の宝生流・辰巳満次郎さんや大倉源次郎さんが音 . . . 本文を読む

阿吽打ち合わせをしながら~

2008-04-26 12:37:15 | 粟谷明生の日常
粟谷能の会の機関誌「阿吽」は一年に、二回発行している。 ついこの間、 「やっと出来上た!」 と喜んでいたのも束の間、あっという間に~~~、 次号の準備にかからないといけない。 で~~~~ 先日、「年来稽古条々」の対談を終えてきた。 この対談は~~~ 楽屋裏を明かせば、文中では、能夫・明生の二人での会話となっているが、 実は、司会役にいつも笠井賢一氏(演出家兼、銕仙会事務)に お願いして、参加して . . . 本文を読む

地頭は~~

2008-04-23 11:38:30 | 粟谷明生の日常
能の世界での地頭(じがしら)とは~~ 任侠の世界なら~~~親分、 大工なら~~~棟梁 かな? 地頭はその場の総責任者であって、 周りに気を配り、自分自身で思う曲の世界を謡う役目だ。 先日、佐藤陽君の『箙』の地頭をして感じたことを いま、急に思い出したので投稿することにした。 当日、隣で謡ってくれた充雄君、浩之君は初能のシテへの 応援の思いもあるだろう。 粟谷一門の門下になったから当然なのか . . . 本文を読む

来年もまた~

2008-04-19 08:50:17 | 粟谷明生の日常
今年の御神能三日目の最後は『猩々』でした。 写真はシテを勤める、高知粟谷会の黒岩長三郎氏です。 厳島神社能舞台の楽屋は、あまり広くありません。 特に鏡の間に当たる場所が無く、揚げ幕の隣に鏡が置いてあるだけで、 その狭いところで、面を付けます。 ここは暗く、作業がしにくいのですが~~ 文句は言えません。 来年の三日目の最後も『猩々』が予定されています。 シテは東京菊生会の宮地啓二氏です。 再来 . . . 本文を読む

御神能が終わり、次は~~~

2008-04-18 16:48:14 | 粟谷明生の日常
御神能も三日目です 本日は~~晴天なり! との予報通り、よいお天気でしたが、 朝7時頃、宮島に向かう途中、ちょっと雨が降ってきました。 オイオイ、天気予報はハズレか~~~ と、呟いていたら、あっという間に雨はあがり、 外を見ると~~~ なんと~虹の架け橋でした。 三日目の五番も順調に終わり、時計を見ると 2時半!! ハヤ~~イ! 今、広島のホテルに到着、今夜は能夫氏と夕食をとりながら、 来年、 . . . 本文を読む

佐藤 陽君の初能は~~~

2008-04-17 07:44:24 | 粟谷明生の日常
御神能の初日は生憎の雨天となりました。 東北大学・謡曲部で能楽を学んできた佐藤 陽君は、 3年前、喜多流能楽師を目指し上京しました。 はじめは父、菊生に師事していましたが、 父亡き後は、私が指導しています。 このたび、粟谷家当主・能夫氏の配慮と、 御神能執事の出雲康雅氏のご理解のもと、 御神能で佐藤 陽に初能の機会を与えて頂きました。 私、陽共々、嬉しく感謝しています。 また明生会・菊生会の . . . 本文を読む

20年の節目に佐藤 陽君の初能

2008-04-15 08:57:06 | 粟谷明生の日常
明生会も無事終わりました。 今週は忙しいです。 今日、広島入りします。 明日から、宮島の厳島神社・御神能が始まりますが、 私にとっては一年の節目です。 お正月みたいな気持ちで、毎年この時期を迎えています。 今回は佐藤 陽君が初能『箙』を披らかせていただくので、 場当たり、舞台稽古をして明日に備えようと思っています。 どうも16日から生憎、雨模様だそうです。 ご来場の方々には、充分防寒対策をお . . . 本文を読む

生憎の雨模様

2008-04-13 06:50:56 | 粟谷明生の日常
本日、喜多能楽堂にて「明生会、春の大会」がございます。 この雨模様で、やることがなくなった。 天候が悪いから、することがない。 櫻終わったから、どうしよう~~ という皆様 ご来場お待ちしております。 入場無料 . . . 本文を読む

遅刻しない!と心掛け

2008-04-11 09:29:45 | 粟谷明生の日常
昨日は今週日曜日の春の明生会大会の申合でした。 生憎、都内は朝から事故による中央線や山手線のダイヤの乱れで、 シテ方能楽師やお囃子方も、遅れて来られ、 定時には始められず、会主としては困った。 ま~~11時頃には、ようやく全員揃い、 以後は順調に進み、終わってみる、と意外と早く終了して 結果オ~~~ライ、まずは、ほっ!と一安心。 申合後、床屋に行くと、 そこでもダイヤの乱の話題となり、 私の髪 . . . 本文を読む

アリオス能・狂言公演の報告

2008-04-09 10:14:59 | 粟谷明生の日常
いわき芸術文化交流館・アリオスの開館式典は 半能 『高砂』 シテ 粟谷能夫で開幕し、その模様は 地元新聞に記載されましたので、粟谷能の会ホームページで ご紹介したします。  こけら落としの記念能は入場者数がなんと~~~ 1400名!大入り満員でした。 当初チケットの売れ行きが心配されていましたが、 発売数日で完売! と嬉しい悲鳴となりました。 今回の大盛会、大成功には陰ながら応援して下さった、 . . . 本文を読む

マナー違反者には、なにをプレゼントしたらいいかな?

2008-04-06 23:17:55 | 粟谷明生の日常
最近、観客の観能マナーは良くなってきたな~ なんて喜んでいた矢先、がっかりすることが起きた。 相変わらず、ごく一部の方だとは思うのだが マナー違反がなくならないのは残念だ。 携帯やアラーム音、始まっているのにお喋りを止めない観客同士。 これらは困ったもんです。 また演能中の盗み録り、いくら注意警告しても止めないから 本当にタチが悪い もしかすると、罪悪感がないのかな~~ と思ってみるが、 . . . 本文を読む

榊原さん、お上手ね

2008-04-04 09:09:14 | 粟谷明生の日常
最近、あまりテレビを見ることが少なくなっているが、 NHKの番組「そのとき歴史が動いた」は面白いので 出来る限り見るようにしている。 前回は 「徳川四天王に学べ! ~組織のためにいかに生きるか~」 徳川四天王と呼ばれた、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の話しだった。 中でも、榊原康政の話が興味をひいた。 家康が息子・秀忠の関ヶ原合戦に遅参したのを怒り、 終戦後、秀忠の謁見を許さなかった。 . . . 本文を読む

音楽の学習は~~

2008-04-03 23:50:22 | 粟谷明生の日常
「音楽の勉強とは~~ 6割は聞く時間にあてる、 残りの4割が自習だ」 ジャズピアニスト前田憲男氏の弁。 なるほど、 謡いの稽古にも通じる言葉ですね。 父の言葉を思い出した。 「よい謡やよい型を、ひたすら真似るんだよ~」 「芸は盗むんじゃないよ、頂戴するもんだよ~ だまってね」 うまく真似るにはどうしたらいいのだろうか? そうだ、前田氏の言うように よ~~く 聞く よ~~く 見る 時間をか . . . 本文を読む