能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

粟谷明生の「能楽体験教室」第三期3日目の模様

2014-06-25 18:57:08 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
三期生の3日目の模様を写真でご紹介します。 まずは謡いの発声練習から 上羽の復習 左右打込 今回はシテ方の能楽師がいかに狭い視野で能を勤めているかを体験していただくために能面を三面持参し、実際につけて舞台に上がっていただきました。 能面の説明をする粟谷明生 実際に生徒さんに付けてみると・・・ 視野の狭さに皆様驚かれていました。 むずかしい、型をマスターしなけれ . . . 本文を読む

初秋 ひたち能と狂言

2014-06-24 09:41:39 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
9月6日(土)「初秋・ひたち能と狂言」の番組チラシが出来上がりました。ひたち市民の皆様をはじめ、東京近郊からのご来場者も、お待ち申し上げております。 ご鑑賞前に能楽文化サロンとして、8月9日(土)14時より、ひたちシビックセンターに於いて、演者の話を聞くの講座にて、私粟谷明生が「経政」「船弁慶」などのお話をさせていただきます。(入場無料) 両日の会場へのお越しをお待ち申し上げております。 . . . 本文を読む

東北大学喜多会能楽部の活動

2014-06-22 06:40:45 | 能が好きな学生たちと
昨日は、仙台にみちのく明生会と東北大喜多会能楽部の合同稽古に行って来ました。 東北大能楽部は現在、3年生2名、2年生3名、そして1年生は4名の総勢9名となり、部員一同、稽古に励んでいます。 今年は、久しぶりに東北大能楽部として、「秋の明生会」にて能『経政』シテ・菅原亜寿美、ワキ・長谷川郁、を発表します。皆様のご来場、お待ち申し上げております。(入場無料) 日時 9月14日(日)夕方頃 場所 セ . . . 本文を読む

粟谷明生の「能楽体験教室」第三期 二日目の模様

2014-06-18 04:56:10 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
第三期能楽体験教室の二日目が終了した。今回は参加者全員で大きな声を出して、謡を謡っていただき、1,扇の開き方、2上羽(あげは)3,左右(さゆう)4,足拍子と進み、私も地謡も謡いながらの指導となった。 では、写真でご紹介しよう。 はじめはいつも運び(はこび)の稽古から。6人で列を乱さず摺り足の練習だが、綺麗に爪先が上げられる方がいらした。 扇の開き方を指導 指を伸ばした状態での扇の持ち . . . 本文を読む

横浜能 『頼政』シテ・粟谷能夫の使用面

2014-06-15 09:20:09 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
昨日は横浜能があり粟谷能夫が勤める『頼政』の地謡を謡って来ました。 喉の痛みや炎症が起きたら、やはり直ぐに専門医に診ていただくのが良いようです。金曜日に山王病院ボイスセンターの駒沢先生に診ていただき、声が出ない原因と今後の対策を教えていただき、治療の結果、昨日は完全復活とはいかないものの、一応謡いとなる声が出るようにしていただき一安心となりました。 さて能『頼政』の後シテに使用する専用面のお話で . . . 本文を読む

粟谷明生の「能楽体験教室」第三期 初日の模様

2014-06-11 08:00:30 | 粟谷明生の日常
昨日からはじまりました、粟谷明生の「能楽体験教室」第三期は男性7名、女性2名、どちらか判らない方1名の大勢のご参加のため、スタッフも佐藤 陽氏、松崎晶子氏の他に急遽、金子あい氏にもお手伝いいただきまして、初日を終えました。 では写真でご紹介します。 まずはじめに私からのご挨拶、そして参加者の皆様には自己紹介をしていただきました。 話は手短に済ませ、すぐに舞台が上がっていただき仕舞の体験開始で . . . 本文を読む

阪大喜多会近況報告

2014-06-08 09:33:11 | 能が好きな学生たちと
阪大喜多会に、正式に女性3名.男性2名の新入生が入ってくれて、昨日、西田辺の山中舞台でお稽古をしました。 これでどうには廃部にならずにすみました。 ここ数年、大阪能楽協会から勧誘活動に数名の先生方がご支援、ご参加をいただいております。 ここに篤く御礼感謝申しあげます。 現役の上級生の踏ん張りにも感謝、これから阪大喜多会が隆盛になるように、私も微力ながらご協力させていただきます。 昨日の夜から . . . 本文を読む

70歳を越して見えること

2014-06-06 23:25:18 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
能には、はじめが同じ言葉でも次に続く言葉が違う、似たような謡がある。 例えば、「さるにても」と謡った後に続く謡、 「馴れし儘にて、いつしかに」は『雲雀山』、 「名にのみ聞きて、遙々と」となると『桜川』になり、 この二つは要注意。 「思い出づれば、怨み有る」が『楊貴妃』で、 「東の奥の、山里に」となると『六浦』になってしまう。 ボケッと、気を抜いていると、間違えてしまうから気をつけている。 また . . . 本文を読む

今年三度目の憂鬱な日

2014-06-05 07:38:38 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
一調(いっちょう)は囃子方とシテ方の一対一のパフォーマンス。囃子方、つまり小鼓か大鼓、太鼓のひとりとシテ方のひとり、ふたりだけで創り上げる舞台だ。 喜多流では一調は位が高く、大事に扱うため、若年や未熟な者は勤めることが許されない。なぜなら、打つ手組が通常とは異なり、特殊なむずかしい手組での奏法となり、それに合わせて謡い込むには、修練した技術が必要だからだ。その技術力と更に曲の持つテーマも謡で表現 . . . 本文を読む