観・環・感

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ヒートアイランド現象と残暑見舞い

2013年08月12日 | 日記
いつもなら踊り手でなくても少しは浮かれてきて、お盆の4日間の踊り期間中に一度は見物に出掛けるか写真を撮ろうという気持
になってくる。しかし、今年はそういう気持ちに全くならない。今年のこの猛暑せいと風邪がまだ治らないせいもあり、バード
ウォッチングどころか、夜のウォーキングも全くしていない。冷房の入った部屋の中から外へ出るのは階下の食堂へ冷蔵庫へ詰めたい
飲み物を飲みに行くとき、それに食事と風呂に入るときだけというだらしない生活が続いている。
暦の上では立秋の8月7日を1週間も過ぎているが、この暑さはしばらく続くそうだ。気温が40度なんて暑い砂漠の国の話かと思って
いたのが、お隣の高知県の四万十市では40度超え連続日数の記録を更新している。
ところで、私が小さい頃はよく水撒きをしていたように思うし、また、夕立の後はかなり涼しくなった。今は周囲はアスファルトで覆われ
ているので、水はすぐに蒸発してしまい気化熱を十分に奪うことができない。だから水を撒いてもそれほど涼しくならないし、夕立の後も
涼しくならない。
また、小さい頃は夏休みなると夕立は多くなる感じていたが、最近は夕立そのものがなくなったような気がする。実際、夏場にも渇水に
なることが多くなった。この夕立が減ったこと、ゲリラ豪雨が増えたこともヒートアイランド現象によるものと指摘する識者も多い。
ヒートアイランド現象については、環境省の平成24年4月19日の
「ヒートアイランド対策マニュアル~最新状況と適応策等の対策普及に向けて~」の公表について(お知らせ) が詳しい。
ところで、地球の温暖化に対する懐疑論者の中には、都市化によるヒートアイランド現象の強い影響によって気温測定に歪みが生じることで、
温暖化が起こっているように見えていると主張している人がかなりいる。私も勉強会でその話を聞き、そのことを書いた本もいただいたこと
がある。地球温暖化の懐疑論者は、ヒートアイランド現象が地球温暖化の大きな要因で、人間の活動によって生じる温室効果ガスよりもその
影響度は高い。だから、温室効果ガスの大幅な削減は必要ない、温室効果ガスの削減を主張しているのは、今後も原子力発電を進めようとする
意図が背後にあるからだと主張する人も結構いる。
ヒートアイランド現象の原因は、地面の表面の土や草地を、舗装した道路や歩道、ビルなど建築物で覆ってしまうことによる。これらの人工
構造物により地面や植物の葉からの水分の蒸発が妨げられる。蒸発による冷却効果が得られなくなることで、都市の気温が上昇。また、暗色系
の道路や建築物はが太陽光を吸収することで、さらに気温上昇が進む。地球温暖化の否定論者は、この都市化によるヒートアイランド現象が
地球温暖化の原因である。そして、全世界における気温の観測地点が都市及びそれに準じた場所つまりヒートアイランド現象の影響を受けて
いる地点に偏っている。だから温暖化しているという結論になるのだと指摘している。
確かに東京の気温上昇は日本の平均を2倍以上も上回っている。東京など主要都市の気温上昇は地球温暖化の影響だけでは説明が難しく、ヒート
アイランド現象など都市部に特徴的な現象の影響は無視できないと思う。しかし、産業革命以降の地球温暖化総量のうち、ヒートアイランド現象に
起因するものは全体の2~4%程度。一方、温室効果ガスに起因するものは79%、大気中の黒色炭素に起因するものは18%と定量的に検証した報告
も出ている。


残暑見舞い
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