銀沙灘
京都の多くの社寺の庭園などに白川砂という京都特産の花崗岩が細かく砕けてできた白砂が使われているのは、採光も考慮してのことらしい。
銀沙灘からの反射光を明かり障子を通して室内に採り込む。
この白川砂の反射率は、雪の反射率とほぼ同じぐらいで大変高い。特にこの銀沙灘は、面積も広いので明かりとしてかなり役立っていただろう。
ちなみに灘(だん)とは、大海原を意味し中国の西湖を模したとされる。
前回の記事にあった向月台もこの銀沙灘も義政が造ったものではなく、江戸時代になってから造られたものらしい。
東求堂
足利義政が持仏堂として建立。再三の修理を経ているが当初材がよく保存されており、国宝に指定されている。