ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

春の朝、リンゴをむいて。

2015-03-30 06:29:37 | 日記
「一日一個で医者知らず」
先だって、ある方のブログに、リンゴの効用が記されていました。
リンゴ大好きな私です。

「りんごダイエット」などではありません。
リンゴが好きなので、プレーンヨーグルトをかけて毎朝いただいています。
そのせいかどうかは分かりませんが、お腹の調子はいいようです。

宮城県美術館の庭に、『リンゴをもつ少年』という像が展示されています。
舟越保武さんの作品で、高さ75㎝の優美な少年像。
私は宮城県美術館を訪れる時は必ず この少年に会ってくるのです。
恋人に会うように。

「今日の企画展すばらしかったよ」
「じゃぁ、またね」
などと、おしゃべりも いつものように。

旧約聖書の創世記には、こんなことが記されています。
  《主なる神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
   人はこうして生きる者となった。
   主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
   主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらす、あらゆる木を
   地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と、善悪の知識の木を生えいでさせた。
   …………主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、
   守るようにされた。
   主なる神は人に命じて言われた。
   「園のすべての木から取って食べなさい。
   ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。
   食べると必ず死んでしまう。」………………………………》

でも、人(アダムとイブ)は、「知識の木の実」を食べ、エデンの園を追われた。
と、旧約聖書には記されています。

私は時々考えます。
人間の知識は、「両刃の剣」で、人々を救うことだけではなく、とてつもない悪を
及ぼすこともあることを。

人間の作りだした「核」の脅威に、自らが さらされてしまったり、
戦争の恐怖に逃げ惑ったり、
「正義」の名のもとに残酷なことを行ったり。

私は、願いを込めて考えます。
『リンゴをもつ少年』像の持っているリンゴは、新しい「知恵の木の実」なのではないかと。
新しい「いのちの木の実」なのではないかと。
そうあって欲しいと。

そんなことを つぶやきながら、リンゴをむきました。
おだやかな春の朝です。
紅梅、満開。
藤袴、ぽつ ぽつ ぽつと芽を出して。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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