NHK 番組【100分 de 名著】
1月は、カール・マルクスの『資本論』でした。
講師は、斎藤幸平・経済思想家。
《長時間労働、格差、不安定雇用――資本主義の暴力性がむき出しになる中、世界的にマルク
ス再評価の機運が高まっている。
『資本論』で構想された持続的で平等な未来社会とは?古臭い「コミュニズム」のイメージ
を覆し、『資本論』を社会変革に向けた実践の書として捉え直す、まったく新しいマルクス
論。》(NHK,テキスト紹介から拝借)
テキストも購入して、4回、しっかり学ばせて頂きました。
講師の斎藤幸平氏は、昨年の9月に『人新世の「資本論」』を集英社新書で出版しています。
書評を見て購入し、読んでいましたので、番組の講座も私にとっては難しくはありましたが、しっかり受講できたと思っています(自己採点では75点程度)
「資本論」は、今から半世紀ほど前に大月書房(?)刊の赤い表紙の文庫版(10巻?)を一応読み通しました。
悪戦苦闘したことを覚えています。
朱の傍線や付箋、鉛筆での書き込み、?などを、至るところにつけた覚えがあります。
この本、ダンボールに入れて物置に入れて置いたところ、雨漏りでひどい状態になり、引っ越しの際に捨ててしまいました。
所属していた労組の学習会での奨めもあって読んだものですが、理解度の判定は、かなり低いのではないかと。
「まずは入門書から」とか、「第三章から読め」とかの助言もあったのですが、入門書は読まず、一日数ページしか進まなかったこともありますが、第一章から読み通したことは確かです。
経済格差、気候変動、今回のコロナパンデミックという状況の中で、私たちはどの様な社会を選び取って行かなければならないのか、そんなことを考えている私でしたので、一つの考え方として、とても得ることのある講座でした。
テキストの最後で、講師は、
『世界では、コモンの領域を広げていこうとする動きが市民を中心として広がり、国際的な
連帯を生み出しています。
私たちに今できることは、そうした事例に学びながら、知を持ち寄って、偏見なしにあら
ゆる可能性を考えるということではないでしょうか。
・・・・・・中略・・・・・・
マルクスが、今日の社会的、経済的課題に対する唯一の絶対的答えを持っているというわ
けではありませんが、少なくとも彼は、資本主義的な経済性成長で問題解決を図るという
こととは違う可能性を、最も体系的に追及した思想家の一人です。
今の様な危機の時代にこそ『資本論』を読んで、資本主義の強固なイデオロギーを打破
し、今とは違う豊かな社会を思い描く想像力、構想する力を取り戻すきっかけとしていた
だきたいと心から願っています。』
と、述べています。
学歴無し・学力無しの私にとっては、かなり刺激になった講座でした。
というわけで、また眼精疲労に。
1月は、カール・マルクスの『資本論』でした。
講師は、斎藤幸平・経済思想家。
《長時間労働、格差、不安定雇用――資本主義の暴力性がむき出しになる中、世界的にマルク
ス再評価の機運が高まっている。
『資本論』で構想された持続的で平等な未来社会とは?古臭い「コミュニズム」のイメージ
を覆し、『資本論』を社会変革に向けた実践の書として捉え直す、まったく新しいマルクス
論。》(NHK,テキスト紹介から拝借)
テキストも購入して、4回、しっかり学ばせて頂きました。
講師の斎藤幸平氏は、昨年の9月に『人新世の「資本論」』を集英社新書で出版しています。
書評を見て購入し、読んでいましたので、番組の講座も私にとっては難しくはありましたが、しっかり受講できたと思っています(自己採点では75点程度)
「資本論」は、今から半世紀ほど前に大月書房(?)刊の赤い表紙の文庫版(10巻?)を一応読み通しました。
悪戦苦闘したことを覚えています。
朱の傍線や付箋、鉛筆での書き込み、?などを、至るところにつけた覚えがあります。
この本、ダンボールに入れて物置に入れて置いたところ、雨漏りでひどい状態になり、引っ越しの際に捨ててしまいました。
所属していた労組の学習会での奨めもあって読んだものですが、理解度の判定は、かなり低いのではないかと。
「まずは入門書から」とか、「第三章から読め」とかの助言もあったのですが、入門書は読まず、一日数ページしか進まなかったこともありますが、第一章から読み通したことは確かです。
経済格差、気候変動、今回のコロナパンデミックという状況の中で、私たちはどの様な社会を選び取って行かなければならないのか、そんなことを考えている私でしたので、一つの考え方として、とても得ることのある講座でした。
テキストの最後で、講師は、
『世界では、コモンの領域を広げていこうとする動きが市民を中心として広がり、国際的な
連帯を生み出しています。
私たちに今できることは、そうした事例に学びながら、知を持ち寄って、偏見なしにあら
ゆる可能性を考えるということではないでしょうか。
・・・・・・中略・・・・・・
マルクスが、今日の社会的、経済的課題に対する唯一の絶対的答えを持っているというわ
けではありませんが、少なくとも彼は、資本主義的な経済性成長で問題解決を図るという
こととは違う可能性を、最も体系的に追及した思想家の一人です。
今の様な危機の時代にこそ『資本論』を読んで、資本主義の強固なイデオロギーを打破
し、今とは違う豊かな社会を思い描く想像力、構想する力を取り戻すきっかけとしていた
だきたいと心から願っています。』
と、述べています。
学歴無し・学力無しの私にとっては、かなり刺激になった講座でした。
というわけで、また眼精疲労に。