ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

ハッピーバースデー

2015-02-28 06:52:21 | 日記
78歳の誕生日を迎えました。
「迎えた」のではなく、
「迎えさせていただきました」
というのが、正しい ご挨拶です。
親よりも、ずーっと長生きしたのですから。

長女が、図書カードと、フルーツケーキを。
長男からは「もしもし、何歳になった?」との いつもの電話、
進学のための上京以来 33年、毎年続いている「便り」です。
連れ合い(夫)からは、
「子ども達が誕生日、忘れないでいてくれて、ありがたいね」との「ことば」。
いずれも、「ありがとう」です。

さて、78歳の「ゴマメのばーば談話」を。
まずは自己紹介から。
  ☆ブログ記載の通りです。
   1937年生まれ
   年齢相応に健康
   ぶらっと お出かけ大好き
   時どき妻・時どき母・時どき祖母・時どき……いろいろ。
    ※降圧剤・甲状腺機能低下症治療薬・服用。その他「ニトログリセリン舌下錠」常時携帯。
    但し、持病との共存がモットー。

誕生日だからと言うことではありませんが、映画『アメリカン・スナイパー』を観てきました。
「あらすじ」「キャスト」等は省略。
『いい映画でした』の一言です。
特に、無音で流れゆくエンディングロールは、自身の思考、そして感性をも深く黙思させられる
濃密な数分でした。

アメリカ軍の従軍カメラマンとして、2003年に勃発したイラク戦争のときに現地に
赴いたこともある戦場カメラマンの渡部陽一氏は、
  ≪キャンプ地で驚いたのは、同じ前線に兵士として入っていたのが19歳や20歳くらいの
   今どきの若者だったということ。
   話をしてみると、今までイスラム教徒と話をしたこともないし、(イラクの)首都が
   バグダッドであるということも知らなかった、と振り返ります。
   そんな彼らが前線からキャンプ地に戻ると、家族や恋人などに泣きながら電話を
   しているのだといいます。
   「戦争の犠牲者は子供たちだけでなくて、彼らもそう。
   心をコントロールできなくなっているんです。
   彼らは防弾着を脱ぐと今どきの若者たち。
   そんな戦場のギャップに、カメラマンとして大きく胸を揺さぶられました」と。

   そしてさらに、本作の主人公のクリス・カイルが、4度にわたり、イラクに遠征したことについて
   「一度戦場に足を踏み入れた者は必ず戦場に戻っていきます。これは中毒のようなものだと
   言っていました。悲しい現実だと思います」
   「誰もが戦場という狂気からは逃れられないということを作品から感じました」
   と。≫
以上は、13日、都内で行われた映画『アメリカン・スナイパー』トークショーイベントに
出席した渡部氏の語った言葉からの抜粋です。

こんなことを、映画を観終えてからのティルームで、
街路樹を眺めながら考えていた78歳の誕生日でした。

本日の毎日新聞、1面トップ記事。
【恒久法 武器使用を緩和】
  政府・与党は25日、国際平和協力活動で、自衛隊が他国軍を後方支援するため
  新たに定める恒久法に、駆け付け警護や、任務遂行のための武器使用を認める規定を、
  盛り込む調整に入った。――――
                                    〈ゴマメのばーば〉
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【もうその時は すべてが あまりにも遅すぎた】と。

2015-02-27 06:30:32 | 日記
作家の吉永みち子さんは、〈安倍首相のヤジ〉について こんな発言をなさっています。

『………この問題を大きく報じているのは一部の新聞です。
安倍政権の広報紙みたいな新聞は当然として、テレビもあまり取り上げない。
私が心配するのは、そんな今の日本の空気感です。
………民主党政権時代、原発事故を巡る閣僚の失言がありましたが、
どこも特集組んで放送していたじゃない。
イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の事件でも、政府対応が正しかったのか検証が
必要なのに、それを言うと、なぜか「テロに屈する」などと言い出す。
議論のすり替えなのに、みんな黙っている。
安倍政権からクレームがくるのが怖いのでしょうか………』と。
                       (毎日新聞2月26日東京夕刊から抜粋)

まったく同感です。
そして、吉永みち子さんは、続けます。
『なぜ戦前の日本人は、政府・軍部の愚かな暴走を許したのか、
不思議でしょうがなかったんです。
でも今の日本を見ていて「ああ、そういうことだったのか」と得心します。
杞憂に終わればよいのですが』と。

こうした「杞憂」と言えば、私は、〈マルティン・ニーメラーの祈り〉を取り上げたいのです。
  
  ≪ナチスがコムニスト(共産主義者)を弾圧した時 私は不安に駆られたが、
   私はコムニストではなかったから 何の行動も起こさなかった。
   その秋、ナチスはソシアリスト(社会主義者)を弾圧した。

   私はさらに不安を感じたが、自分はソシアリストではないので、
   何の抗議もしなかった。

   それから、ナチスは、学生、新聞、ユダヤ人と順次弾圧の輪を広げていき、
   そのたびに不安は増大したが、それでも私は行動に出なかった。

   ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。
   そして、わたしは牧師だった。
   だから、行動に立ちあがったが、
   もうその時は すべてが あまりにも遅すぎた。≫

そうなのです、自分には あまり関係がないと、高を括ってしまってはいけないのです。

ヤジ問題ではなくとも、
与党が、拡大する方向で一致している「PKO」での武器使用権限。
また、恒久法も制定した「PKO」以外の活動についても、武器使用権限を
広げるという政府方針など。
今、「私たちはしっかり考え、政治へ反映させる」そうした「時」の中にいるのだと思います。

【もうその時は すべてが あまりにも遅すぎた】
と、言わないために。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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一日や 二日の遅れではありません。

2015-02-26 06:47:10 | 日記
「隠すつもりはなかった」と言われても、10カ月間も公表なしでした。
福島原発、原子炉建屋の屋上に溜まった高濃度汚染水の一部が外洋に流出。
昨年の4月以降、放射性物質濃度の上昇が確認されていたにもかかわらずです。
国にも報告していなかったとのこと。
福島県知事は、東京電力の対応を「極めて遺憾だ」と批判しています。

東電の新妻常正副代表は、
「漁業者に説明してこなかったのは私の責任」と謝罪。
「隠すつもりはなかった」と、情報隠しとの見方を否定しました。

隠すつもりがなかったら、どうして公表しないのでしょう。
「やはり、不都合があるからでしょう」
漁業関係者の方々も、東電との信頼が失われたと怒っています。
当然です。

だいだい、破損した建屋内部が どの様になっているかさえ把握できない現状なのです。
いつ不測の事態が起こっても、不思議ではありません。
まずは その事実を公表し、すみやかに原因を究明し、対策に当たることが肝要なはず。
「10か月」遅れの発表など、無責任な言いわけに聞こえます。

私の住んでいる福島県では、夕方、6時45分からNHKの地方版のニュースが流されます。
県内でのニュースあれこれと共に、県内数か所でモニターされた今日の放射線値の数字が
報じられるのです。
慣れてしまったとはいうものの、他県の方が見れば奇異にも感じ、福島県の放射線禍について
考えさせられることでしょう。

この、いつもなら報じられる港湾附近の放射線値は、「天候の状況」とかの理由で測定されず、
報じられないことがしばしばあるのです。
もしかしたら、これは、汚染水が外洋に流失した日だったのでは、などとの憶測も湧いて来ます。

IOC総会で、
   【(汚染水問題は)結論から言って全く問題ない。
    汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の
    0・3平方キロメートルの範囲内で完全に
    ブロックされている】
この様に述べた安倍首相です。
政府は、しっかりした指導と対応策を講じる責任があるのではないでしょうか。

菅官房長官は記者会見で、
『第1原発の港湾外の海水の(放射性物質の)濃度は、法令で定めた濃度に比べて
十分に低い数字だ。港湾外への汚染水の影響は完全にブロックされており、
状況はコントロールされている』
また、公表しなかったのは、
『放置したわけではない。原因を調査して、ようやく判明したのですぐ対応した』
と説明しました。
〈港湾外の海水〉とは、どの程度の広さをさすのでしょう。
ハワイ沖までとでも?

原子力規制委員会の田中委員長は
『データは、できるだけ速やかに出すのが原則。
特に、環境に影響がある場合には。
反省すべきところは、反省してもらわないといけない』
と言っています。

菅官房長官のもの言い、権高に過ぎはしませんか。
とても不快です。
そして、不安です。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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『分からない人』

2015-02-25 06:32:34 | 日記
『いくら説明をしても、分からない人には分からない』
西川農相のこの言葉、
≪驚き桃の木山椒の木≫です。

『いくら説明をしても分からない人』とは、一体誰を指しているのでしょう。
私には、国会と国民をバカにしたもの言いにしか受け取れません。
西川氏が「違法ではない」としていますが、私の乏しい知識からの判断でも経過を
見る限り「クロ」に近く思われます。

精糖工業会館からの献金を「違法性はない」とした上で返金はしました。
でも、TPP交渉に関与する閣僚としての倫理観が問われませんか。
加えて、首相の、西川氏の問題を追及する民主党議員に飛ばしたヤジの応酬、
何とも見苦しい限りでした。

短絡的に過ぎますが、「農林水産相」という名称から『動物農場』(ジョージオーエル)を
思い起こしました。
〈権力を掌中にすると、劣化が始まる〉ということを。

『動物農場』では、人間に支配・搾取されていた農場の動物たちが、人間を追い出し
動物たちの理想の農場を作ろうと反乱を起こし、成功します。
そして理想の「動物の楽園」を追求し始めますが………権力を握った豚は牛乳を独占し……
権力の腐敗が始まり理想の農場は変質して行くのです。

いつの時代でも、長く政権の座にあると劣化が始まります。
昨年末、安倍政権は、様々な批判の中で、自らの政権を保持延命するためとしか
考えられない総選挙を行いました。
そんな経過の中で起こった今回の農相辞任劇、起こるべくして起こったとしか思えません。
野党が、手を結べるところで結びあい、暴走する安倍政権を退陣させてほしいと思います。

首相は、「任命責任は私にある」と語りました。
西川氏の問題を辞任で済ますことなく、国会で、きちんとした説明に応じさせて下さい。
それが、「任命責任」を取るということです
                                    〈ゴマメのばーば〉
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『平和の尊さを心に刻み』

2015-02-24 07:43:25 | 日記
皇太子さまが、55歳の誕生日を迎えられました。
『おめでとうございます』
ご一家の笑顔の お写真を拝見いたしました。
療養中の雅子さまも、笑顔の ご様子。
お元気になられますように。

記者会見では、戦争の記憶が薄れつつあることに触れ、
  『謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、
  悲惨な体験や、日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています』
と述べられました。

また、今年、戦後70年を迎えることについては、
  『我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と
   繁栄を享受しています』
  『本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、
   平和への思いを新たにする機会になればと思っています』
とも語られました。
この、一連の記者会見の お言葉に、私はホッとさせられる思いがしました。

安倍総理が出す『70年談話』は、有識者懇談会で、その基本が定められると言う筋書きに
なっているとのこと。
有識者懇談会のメンバーは、すでに公表されています。
「有識者」という名称にラップされた「安倍首相の理念とこだわり」の中味にならないことを
願っています。

マスコミの発言にも、このところ何かとクレームが多過ぎる安倍内閣です。
  『我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と
   繁栄を享受しています』
との、皇太子さまの発言に、よもや、いちゃもんを付けたりはしないでしょう。
是非、傾聴して欲しいものです。

かつて、太平洋戦争の最中、戦場で いのち尽きた兵士たちは、
『天皇陛下バンザイ』と言って散って行ったと聞いています。
戦後の平和憲法の第9条など想像だにすることなく、大陸で、南の海や島々で、
砲弾と飢えで死んでいった若い命。
多くの兵士たちは、『天皇陛下バンザイ』のことばに、祖国日本の平和をも
託していたのではないでしょうか。

安倍首相は、自らの靖国参拝に対して
「国のために、いのちを落とした人たちの霊に、尊崇の念を持って………」
と繰り返し述べています。

それなら、安倍総理に お願いです。
戦地に散って行った多くの兵士たちは、皇太子さまの、お言葉を、喜んで受け入れて
くれるのではないでしょうか。
『平和の尊さを心に刻み』
この言葉に傾聴して下さい。
平和憲法を変えたりしないで下さい。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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