ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「止まない雨は無い」のですが。

2019-08-31 06:17:40 | 日記
私の好んでみる番組、NHK『100de名著』。
8月は、ロジェ・カイヨワ 『戦争論』、 講師は哲学者の西谷修氏でした。
林子平の様に
『親も無し 妻無し 子無し 板木無し、金も無ければ 死にたくも無し』
ということではありませんが、『学歴なし、学力無し』の私にとっては、何かしら
学べることが出来るのは嬉しい限りです。
今回も、とても得ることが多い番組でした。
内容はここに記しませんが、最終回・第4回 『戦争への傾きとストッパー』で、
講師の説明に対するMC・伊集院光氏の発言に、共感できました。
  講師   戦争を起こさないためのストッパーは、「人権」を尊重することである。
       リクツなく人は生きていたい。
       それを、互いが認め合う。一緒に生きよう、と。
       『戦争論』は、戦争を起こしやすいという人間の避けがたい傾き」を
       知ることによって 暗さを見通す力が与えられる。

  伊集院  こう言う病気があるんだ、ということを知らないと、その前兆も分から
       なくて、間違った判断を下してしまいますものね。
と。
伊集院氏は、今回の講座だけではなく、とてもいい質問や発言をなさる方なので
私は、いつも好ましい思いで番組を観ています。

早朝、3時頃に目覚めましたのでカーテンを開けて外を眺めました。
日昇時刻も遅くなって来て、当地では 5時07分です。
日の詰まりを、朝も感じられるようになって来ました。
東の空にオリオン座が昇っていました。
まだ夜更けにならないうちにオリオン座と出会うのは晩秋から冬の季節。
まだ、しっかり目覚めていない私の目には、オリオンの輝きは見えず、形が見えた
だけなのですが、
「あら、もう いらっしゃったんですね」
と、嬉しくなって ご挨拶をしました。

季節は、たしかに巡っては来ます。
「止まない雨は無く」、「明けない夜は無い」のですが、九州地方の雨、工場から
流失した油の除去が済むまでは降らないでください、とお願いしたく思います。
                         〈ゴマメのばーば〉  
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あの、青い空の、

2019-08-30 06:15:52 | 日記
何日ぶりでしょう、青空が広がっています。
とは言っても、一点の雲もない晴天と言うわけではなく、高い雲や、やや低く
乱れ飛ぶ雲も在るのですが、秋の気配を含んだ濃い色の青空です。
昨晩、真夜中近かったでしょうか、雨音で目を覚ましましたから、けっこう
強い降りだったのでしょう。
九州方面の洪水は、まだ水が引かない地域も存在していて、ニュースの画面を
見るたびに、早く水が引けることを祈るばかりです。

「線状降水帯」なるモノがワルさをしているなら、その「帯」を、ヒョイっと
引っ張って陸地から離れさせてはどうだろう、などと、またまた くだらない
ことを考えました。
考えるという事などではなく、勝手にアタマが迷走してしまうのです。
まったく、ランダムに。
そんなわけで、友人との会話でも、私がハナシの筋を脱線させるので、よく
お叱りを受けました。
「ちょっと、ハナシの筋を折らないで」
「んっ もう、少し黙ってて」
と。

友人との会話などを思い出しましたら、妙に懐かしく もの寂しい気持ちに
覆われて来ました。
何故?
どうして もの悲しい?

どうしてだろう、人は過去を考える時に、いろいろな忘れ物に気が付くから
かもしれません。

    『かなしみ』
                        谷川俊太郎
     あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
     何かとんでもないおとし物を
     僕はしてきてしまつたらしい

     透明な過去の駅で
     遺失物係の前に立つたら
     僕は余計に悲しくなつてしまつた

私の「透明な過去の駅」は、もう無人です。
そこには、折々の出会い・ほろ苦さ・懐かしさが、鮮明に、あるいは、おぼ
ろげに漂っているだけ。
この詩は、〈何かとんでもないおとし物を/僕はしてきてしまつたらしい〉
と、記していますが、私の落とし物も、〈してきてしまったらしい〉という
おぼろげな記憶です。
                     〈ゴマメのばーば〉
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ハーモニカを吹くようなカタチで、

2019-08-29 06:11:44 | 日記
九州地方は豪雨に見舞われ、河川の氾濫や浸水で死者も出ています。
早く、水が引いてくれればと、ただただ願うばかりです。

当方は、夜分に、まとまった雨が降った模様(涼しくなったので熟睡のため確認
できません)でしたが、日中は降ったり止んだりの天候で、幸いに、今のところ、
避難勧告が出される状況などはありません。
しかし、日本全国、安心はできません。
最近の気象現象は、思わぬところで豪雨や突風に襲われたりしますから。
気象も、凶暴性を帯びたのでしょうか。
それとも、人間の環境に対する処し方への警告とみなすべきなのでしょうか。

雨模様でしたが、歯医者さんへ行って来ました。
本日で、ひとまず終了。
年齢の割には歯が丈夫なので、殆どのモノが美味しく食べられます。
これは、嬉しいことです。
そんな話を親しい知人に話しましたら、「楢山節考」の世界だったら、悲劇よね、
との応えがありました。
ごもっとも。

トウモロコシなどは、ハーモニカを吹くようなカタチで食べられるのですが、
見た目、それも年齢を考えれば、褒められた仕種ではありません。
食べ盛りの子なら、その健康さに、拍手を送りもするでしょうが、私の年齢
ともなれば、ただ、みっともない、その一言に尽きます。

スイカなども、冷蔵庫に保管する場所などを考えて、皮を除き、紅い部分を
不揃いな四角形に切り分けて保存し、食べる分を取り分けて食しています。
うつくしいガラスの食器に盛り付ければ、見た目も美しいし、食べるにも楽な
ことは確かです。
でも、私は やっぱり半月型に切って、ガブリと食べ、種をペッ ペッと跳ね
飛ばしながら食べたい衝動に駆られるのです。
そんなことを長女に話しましたら、
「庭で、やってみたら。近所の人が あぁFさんちのおばぁちゃん、来たかもね
って、いうでしょうよ」
と、アタマを指しながら憎たらしいことを言いました。

テレビをつけましたら、韓国大統領の側近が、娘を不正に大学に入学させた、
とかの話題で賑わっていました。
これは、お隣の国の事件です。
日本のテレビが、微に入り細に入り放送する内容でもないことでしょうが。
すぐに、スイッチをオフにしました。
不正疑惑と言えば、「モリカケ」「公文書改ざん」の、その後など、まだまだ
日本国民としては聞きたい知りたいことが沢山ありますのに。
                       〈ゴマメのばーば〉
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「トウモロコシ」二本を。

2019-08-28 06:14:35 | 日記
朝晩は涼しくなった、とは言うものの、まだまだ暑い日が続いています。
そんな陽気ですのにアマゾン地域での火災の映像を目にしますと、熱さが
迫って来る思いに捉われます。
この地帯の熱帯雨林は、地球上の酸素の2割を供給してくれているとの
こと。
そうした大切な森林が燃えていると、酸欠に遭った様に、思わず息苦しさを
覚え深呼吸をしてしまいそうになります。
火災発生の背景にはブラジル政権のアマゾン開発への積極姿勢があると指摘
されています。
今回のG7として〈消火に協力することで一致した〉とのことですが、単に
ブラジル一国の問題として捉えるのではなく、世界の国々が地球温暖化・対策
としても、関わらなければいけないのではないでしょうか。

 《25日の日米首脳会談で、安倍晋三首相は米国の要請を受け、
  米中貿易戦争で余剰となっている米国産トウモロコシを購入する
  ことを約束した。
  米国の中国へのトウモロコシ輸出が不振となる中、来年の大統領
  選を控えたトランプ米大統領を「援護」した形だ。》
                  (毎日新聞2019年8月27日)
と、報じられました。
「貿易戦争」、「戦争」と称されるだけに一筋縄ではいかないことは承知
していますが、
 《首相は4月末に訪米した際、トランプ氏に日米貿易交渉の妥結時期に
  ついて「参院選を考慮してほしい。その代わり大統領選も頭に入れて
  いる」と要請。
  トウモロコシ購入は7月の参院選を乗り切った首相が、トランプ氏に
  恩を返した形だ。》
とも報じられますと、何だかトランプ氏と安倍首相の個人的事情の交渉の
様にも映り、首を傾げてしまいます。

本日、我が家でもトウモロコシを食しました。
老夫婦二人ですから、二本セット(¥170円)のものを買い求め、美味しく
いただきましたが、飼料用とは言え、275万トンのトウモロコシとなりますと
何本分に当たるものでしょう。
それに、国内にはどのような影響を及ぼすのでしょう。
そんなことを考えた蒸し暑い夕食時の我が家でした。
                       〈ゴマメのばーば〉
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こんな日は、心も穏やかで、

2019-08-27 06:09:29 | 日記
空も 風も 穏やかです。
洗濯物が乾くための日差しも十分です。
こんな日は、心も穏やかで、国と国との確執など、どこか遠くの出来事のように
さえ思えて来るのです。
現実は、決してそんなことはないのですが、この安らぎ感も、恵みの一つなので
しょう。
感謝して受容することにいたします。

今日は、特段の予定がありませんでしたので、昨日に引き続き、井上洋治神父
さまの詩を味わっていました。

    『秋の訪れ』

    ベランダに
      きれいなコスモスが咲いた
     秋だ 秋の訪れだ
    秋に呼ばれたコスモスが
     秋を告げているように
    アッバ(※1)に呼ばれた私たちも
     アッバを告げているんだね
       そして
     いつかコスモスが
        秋風に包まれて
       秋のふところに帰るように
        私たちも
       おみ風さま(※2)に包まれて
       アッバのふところにかえるんだね
       いのちの源であるアッバのふところに

    アッバ アッバ 南無(3)アッバ
           (『井上洋治全詩集 イエスの見た青空が見たい』より)

       ※(1)「アッバ」    アラム語で、「父」の意味。
                    幼児の神さまへの呼びかけ“お父ちゃん”の意。
       ※(2)おみ風さま    聖霊・プネウマ
       ※(3)南無       仏・菩薩に向かって、心からの帰依を表す語。
                   「おまかせします」と。

お昼を少し回った時刻に洗濯物を取り込みました。
湿度も、そう高くは無いらしく、パリッと気持ちよく乾きました。
洗剤の残り香も、気分を爽やかにしてくれます。

一段落してからパソコンを開き、Tさんのブログを訪問させて頂きましたら、
私の好きな詩人・長田 弘さんの詩『花を持って、会いにゆく』に出会った
のです。
本日の私の〈在り様〉にピッタリで、嬉しくなりました。
一部、再掲させていただきます。
  《・・・・・・・・・・・・
   どこにもいない人に会いにゆく。
   きれいな水と、
   きれいな花を、手に持って。

   どこにもいない?
   違うと、なくなった人は言う。
   どこにもいないのではない。

   どこにもゆかないのだ。
   いつも、ここにいる。
   ・・・・・・・・・・・・》

今日は とても いい日でした。
とても。
先だって受けた高齢者の健康診断(肺ガン)で、再検査の通知が、
来たことを除いて。
                       〈ゴマメのばーば〉
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