ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『ひと目ぼれ』らしい。

2015-03-28 06:51:49 | 日記
第34回土門拳賞には、下瀬信雄氏の『結界』が選ばれました。
モノクロームな作品集。
まだネットでしか観ていません。
受賞展が、5月、東京ニコンサロンで開催。
7月になれば、「土門拳記念館」で展示後、同館に永久保存されます。
観に行きたいと思います。
行きます。

人と人との係わりもそうですが、一つの作品と出会った際、第一印象というのは、かなりの部分 
事後の係わり方を決定する様です。
『ひと目ぼれ』
ネットに紹介された数枚を観て心惹かれました。
そして、『神宿る自然との関わり』ということで、語られた下瀬信雄氏の言葉にも感動したのです。

一部を紹介いたします。
   【「結界」は仏教用語で、聖域を定めて結ぶ境界のことで、
    私が自然に対する時のキーワードにした言葉です。
    
    古来我々日本人は多くの自然に神が宿っていると考えてきました。
    実際に撮影していても、むやみに自然に介入することはためらわれますし、
    なによりその気持ちがどこから来るのか、我々と自然はどう関わって行けばよいのかを
    思索し続けたのがこのシリーズです。
    
    私が写すものはごく身の回りのありふれた自然です。
    同じように詩人が歌うのは身近なものです。
    でもその呟(つぶや)きは人の心に伝わります。
    私が見つめた小さな自然の息吹も、人々の胸に届くようにと願っています。
    自然から生まれた我々は又(また)そこから学ぶしかないのでしょう。
    ……………………】

下瀬信雄氏が捉えた『身の回りのありふれた自然』から、
『見つめた小さな自然の息吹』から、
『我々と自然はどう関わって行けばよいのかを思索し続けた』
というこの作品シリーズから、
私にも何かが届けられそうな、そんな期待が………。

「結界」、それは、“私が自然に対する時のキーワード”です、という下瀬信雄氏。
私に、失いかけていた大切なことに気づかせて下さいました。

窓を開けたら青い空が広がっていました。
“おはようございます”
西の山並みに、いつもより丁寧に挨拶をしました。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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